秋葉原の塩辛専門店「駿河屋賀兵衛」の情熱がハンパなかった

秋葉原のマーチエキュート神田万世橋にある「駿河屋賀兵衛」。酒盗をはじめ60種の塩辛が楽しめる酒飲みの聖地です。昼から塩辛で一杯ももちろんOK!もちろん飲み会のご予約も承っていますので、一度足を運んでお気に入りの塩辛とお酒をみつけてください。

秋葉原の塩辛専門店「駿河屋賀兵衛」の情熱がハンパなかった

秋葉原の塩辛専門店「駿河屋賀兵衛」に行ってきた

こんにちは! 塩辛大好きほそいあやです。
以前ぐるなびの「みんなのごはん」で、こんな記事が公開されました

「4月10日は「酒盗の日」。酒盗をはじめ60種の塩辛が楽しめる酒飲みの聖地に行ってきた - みんなのごはん」

ああ、 先を越された。このお店、めっちゃいきたかった所だ……レポートしたかったな~などと思っていました。
すると半年後、幹事の味方の編集部から「秋葉原で塩辛忘年会が出来そうですよ。いってきてください」とのメールが!
いきますいきます。

秋葉原のマーチエキュート神田万世橋にやって来ました。
このレンガアーチの下に、沢山の塩辛が蓄えられていると思うと興奮します。

入り口に掲げられた60種類の塩辛が、もうアート。塩辛を60個並べるとこんなにカラフルになるんですね。
飲ん兵衛なら、これを見ただけでお店に吸い込まれることでしょう。
通りすがりの外国人も立ち止まって不思議そうに見入っています。
このポスター(ポスターではない)、部屋に貼りたい。

吸い込まれるように店内へ。こんなサイコーなカウンターなかなかないですよね。

席につくと、無農薬の静岡茶を出してくれます。駿河屋賀兵衛は静岡に本店を構えるお店なので、おいしいお茶も飲めるんですね。
店内には富士山モチーフのお皿や小物もちりばめられているので、探してみてください。

先にお酒を選ぶのもよいですが、先に塩辛を選ぶと、その塩辛に合うお酒を店長さんが選んでくれますよ。

しかし、60種類の中からなので選ぶのが大変……。店内には60種類から厳選した36種のメニューがあります。でもまだ大変。
そんな場合は、塩辛も店長さんに選んでもらいましょう。今のおすすめをチョイスしてくれます。
おまかせ5点盛りでお願いしてみました。

日本一塩辛の似合う男(?)、店長の渡邊さん。
ひとつひとつ説明をしていただきました!

宝石のように輝く5つの塩辛たち。おまかせ5点 大名(1580円)です。はっきりいってこの値段はお値打ち!

虎白(こはく)
「塩辛の王様!柔らかい胴肉のみ使用。まろやかな甘みとわたの旨みが絶妙。」

まず、色の白さが目を引きます。食べてみると、説明通り、甘みとうまみがすごいのです。あまり塩辛くないので、しょっぱいものが苦手な人でもいけますね。
まろやかさを存分に感じられる色白美人。付け合わせのミョウガがまた合う~

骨香雪(こっこうせつ)
「鮫軟骨とイカ軟骨を南高梅と酒盗で漬込みました。旨口でキレの良い日本酒と◎」

梅水晶と近いですが、歯ごたえがコリコリしすぎず、ふにふにしていて面白い。鮫軟骨、イカ軟骨、南高梅、酒盗の4つが織りなすハーモニー。
塩気も薄く、アミノ酸の旨みあふれる贅沢な塩辛です。

真鯛の酒盗
「食通も唸る鯛の酒盗。1年かけて丁寧に熟成。希少な白子、真子入り。」

真鯛の酒盗です。見た目は鰹や鮪の酒盗と似ているけど、なんというか、深い味がする……(ボキャ貧ですみません)。
この深い味って、もしかして白子のしわざかも? 白子が入っているなんて贅沢ですよね。
とにかく、深くておいしい酒盗なのです。

本ずわい蟹塩辛
「珍味の王様!カニのほぐし身に数の子が絡む贅沢品。カニ茶漬けも絶品!」

数の子の絡んだ蟹の塩辛です。さらにイクラがトッピングされている。盆と正月とゴールデンウイークが同時にきたような塩辛。
普通に食べる蟹ってあまり食べた気がしないのですが、塩辛にすると少量でもぐっと存在感が出るのですね。
数の子のプチプチ感も楽しく、ちびちびつまんでもしっかり蟹の味。これから蟹はこれで食べたいです。

賀兵衛・楽盃(がくはい)
「盃が止まらない!イカと鰹酒盗を同時熟成。盃を交わし楽しいひと時を。」

渡邊さんもおすすめの一品。イカと鰹の酒盗を混ぜるなんて飲み助にはたまらん。と思って食べてみると、本当にガツンとパンチのきいた味。
アンチョビにも似た、まさに濃い~~~塩辛です。お酒もすすむし、ご飯に合わせても止まらなくなって危険かも。
駿河屋賀兵衛の顔ともいえる塩辛なので、お店に来たらぜひ食べてみてください。

そして、5点盛りとは別にどうしても食べたかったものがあったでこちらも注文。

あわび肝のオイル漬け
「キモ独特のほろ苦さと旨味をオイルで閉じ込めた、酒好きを唸らせる逸品。」

貝の肝に目がない者としては見逃すことができなかった。ずっしりとボリュームがあるのもとても嬉しい!
そして期待を裏切らない濃厚な肝っぷり。サザエのつぼ焼きの先っぽといい、貝の肝ってなんでこんなにおいしいんでしょうね。
このまったりこってりとしたコクにずっと溺れていたい……。

ここで家飲み派のみなさんに耳寄り情報。
これらの60種類の塩辛は、秋葉原 ちゃばら、川崎アゼリアで小瓶で販売されているほか、駿河屋賀兵衛のショッピングサイトでも購入可能なんですって。沢山買って塩辛パーティー(シオパ)やりたい。

さて、お酒ですよ。渡邊店長が選んでくれたのは「英君 山廃純米 愛山」。
こちらは兵庫県の愛山というお米を使った静岡県のお酒です。静岡って、海の幸もふんだんだしお酒もお茶もおいしくていい所だな〜。

山廃ですが飲みづらさもなく、すっきりとキレのある飲み口。そこに濃厚な塩辛たちが乗っかってくる感覚、たまりません。
お酒がすすんでいるのか塩辛がすすんでいるのか解らなくなる、幸せな混乱があなたを襲う!

もうひとつ、かわいいラベルの「三芳菊 WILD-SIDE 袋吊り雫酒」をいただきました。
これすごいんです。パイナップルの香りそのもの……! 渡邊店長も「米だけでこの味と香りがでるなんて最初びっくりしました」とのこと。
ワインにも合うのが塩辛ですが、このような果実の味の日本酒はワイン派のためにある組み合わせかもしれません。

こちらのお店は午前11時から営業しています。昼から塩辛で一杯ももちろんOKですが、ランチもこんなに揃っています。

賀兵衛のしおから定食。おかずは焼き魚と塩辛3種、サラダとシラスはんぺん(この日は黒はんぺんでした)。
ご飯派も満足ですね。

今回の塩辛は、つぶ貝松前、賀兵衛のいか塩辛、北海たこわさび。
私が感動したのはたこわさび。すごく柔らかくモチモチしているのです。今まで食べてきたたこわさとは何だったのか……。

そしてこちらは、渡邊店長が考案した、塩辛バゲット。
「塩辛に距離を感じている人にも気軽に食べてもらえるように」という願いが込められています。 塩辛をバゲットに乗せてこんがりと焼くと、急にイタリアンなおもむきに!
海老味噌や練りウニをうまく使って、ワインにもぴったりのおつまみに変身させています。くさみが旨みになっているので、塩辛のくさみが苦手な人でも全然いけるのでは。バジリコいかなんてアヒージョみたいだし……。

も、もはやこれが塩辛とは思えん。秋葉原で塩辛革命が起こっているぞ!!

お腹がいっぱいになったので、今日はここまで。
しかし……夜メニューもそそるものが並んでいて後ろ髪を引かれる。今度は夜にくるぞ。

 

以上、秋葉原「駿河屋賀兵衛」でした。
一言でいうと、「塩辛に対する情熱がハンパない」。アイデアひとつとっても目からウロコのお店でした!

なんといってもこれだけの種類の塩辛を常時揃えていて、品切れもほとんどないというのが凄いです。 私は今後も通って60種類を制覇したいと本気で考えています。
後悔はさせないので、塩辛好きはぜひ足を運んでみてください。
(川崎アゼリアにもオープン。そちらも是非~~)

 

紹介したお店

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

著者・SPECIAL THANKS

ほそいあや

ほそいあや

「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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