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山手線北側で朝から飲むなら…巣鴨に「朝めし酒場 ナニコレ食堂」という最高に楽しいお店がある

朝からお酒飲みたい日もありますよね。そんな日にぜひ使ってほしい食堂を紹介します。場所は巣鴨。朝酒のメッカ、赤羽にも負けてない山手線北側の飲兵衛の街かもしれません。店の名前は「朝めし酒場　ナニコレ食堂」（東京都豊島区巣鴨4-27-10）。「楽しいからおいでよ！」という店主さんの人柄に加え絶品料理の数々。朝から美味しいお酒間違いなしの食堂です。（巣鴨のグルメ・居酒屋）

山手線北側で朝から飲むなら…巣鴨に「朝めし酒場 ナニコレ食堂」という最高に楽しいお店がある

巣鴨 クック井上。 グルメレポ

こんにちは、料理芸人のクック井上。です！

 

みなさんは「ああ…今日は平日だけど、仕事休みだから朝から1杯飲っちゃいたいなぁ…！」って日ありますか？

ちなみに僕はあります（キッパリ！）

 

まぁ、朝からとは言わずお昼から1杯飲っちゃいたいって方は結構いらっしゃると思います。そんな方に、最＆高な酒場があるので猛プッシュさせてください（※最後まで読んだら、絶対行きたくなりますよ！）！

 

ゆるそうなのに、週イチで豊洲市場に直接仕入れに行くこだわり

やってきたのは“おばあちゃんの原宿”の別名を持つ街・巣鴨。

JR巣鴨駅から徒歩10分（または都電荒川線 庚申塚駅から徒歩6分）のところにあるコチラです。

 

「朝めし酒場 ナニコレ食堂」。

店名にもある通り、朝8時から“朝めし”と“酒”が楽しめるお店です。

 

味のある暖簾をくぐると、さらに味のある店主さん手描きのメニュー表がお出迎え。

さて何を頼もうか…。

今日は“朝めし”ではなく“酒”ということでやってきたので、おつまみのメニューに目をやると「モーニングの頭」って文字が目に入った！

 

「モーニングの頭」とはモーニングのご飯なしのもので、「モーニング」の酒飲みのためのおつまみバージョンってわけ。

こちらが他の方のオーダーした…（撮影させていただきました）

▲「モーニング（500円）」

そしてコチラが…

▲「モーニングの頭（400円）」

ご飯やお味噌汁などがない代わりに、おつまみになりそうなバゲット＆バターが添えられててめっちゃ飲めるモーニング！

これで飲めば、朝からでも心なしか健康的な気がしなくもない。最高だ。

 

さて、さっきのメニュー表の「モーニングの頭」の下に「モ●バーガーの頭」というTHE違和感なメニューがあったのでオーダー。

▲「モ●バーガーの頭（400円）」

そう、あのハンバーガーチェーンの某モスバーガーのパティをイメージしたハンバーグで、バンズはなしだから“頭”ってこと。

お箸を入れればマヨネーズ（某モスバーガー同様、チーズじゃないところがミソ）がとろーり、そしてハンバーグの下にはフレッシュなトマトの輪切りも。口に運ぶと、肉感＆玉ねぎの舌触りが心地よく手作り感たっぷり…。フレッシュなトマトのおかげで、ボリューム満点なのに朝からペロリ！

これが400円で良いのか？　不安になるほど、手作りのあったかさ＆ユーモアです。ってか、これはご飯を頼みたくなっちゃうな（笑）。

 

さて“○○の頭”シリーズをご紹介しましたが、あわせてオーダーして欲しいのがありまして…

▲「煮たまごイクラ（300円）」

どうですか、この贅沢感！　300円とか奇跡かよ…！　まずはガブっといっちゃいましょう。

トロっとした黄身にプチプチとイクラがはじけて、こりゃお酒がススム君！

オンザライスしたくなりますが、お酒のために我慢してここは「モーニングの頭」に付いてきたバゲットにオンするのをオススメします。

カリっ、トロっ、プチっ、その後にジュワっとバターも相まって、予約の取れないお店に匹敵！ ã€€æˆ‘ながらナイスアイデアなので、ぜひマストで合わせてみてください。

 

正直に申し上げますと……実は、執筆しながら「どうしても頼んで欲しいメニューがありすぎて何から紹介したらいいかわからなくなってる」のですが、マジでこれはレア過ぎてはずせないってのがコチラ。

▲「麵屋武蔵のベーコン（300円）」

あのラーメンの名店「麵屋武蔵」から特別に卸してもらってるんだとか。口に入れると香薫や脂の旨味、スパイス＆ハーブの香りがしてビールに合いまくり。こちらも、願わくばホッカホカのご飯に合わせてみたい！

しかしなんでまた、「麵屋武蔵のベーコン」がここに？

なんでも、「麵屋武蔵」の首脳陣がコチラのお店で企画会議をしてるんですって。そんな関係で、普通は単体ではお目にかかれない「麵屋武蔵のベーコン」が飲み屋で食べられちゃう！

貴重中の貴重です。

 

酒場の定番、煮込みも絶品！

▲「モツ煮 ハーフ（300円）」

濃厚な旨味ながら、さっぱりとした味わいで上品。専門店からの仕入れだそうで、新鮮なモツに違いありません！

プルっプルの牛モツ、ビールに◎、ハイボールに◎、日本酒に◎、ホッピーに◎、焼酎に◎、おそらくワインにも◎。この煮込み、お店のウリだそうで、ご飯の上にドーンとのせてモツ煮丼でも間違いないでしょう！

 

煮込みも炒め物も抜群なんですが、中でも一番人気がコレ！

▲「こっくり炒め（300円）」

中華の「木須肉（ムースーロー：豚肉と木耳の卵炒め）」にピーマンや竹の子を加えたようなオリジナルメニューで、味付けは中華よりもさっぱり。和も感じさせる美味しさです。ひとくち、ふたくち……と食べ進めてビールと飲ってたんですが、もう我慢できない！

 

ご飯が食べたいぞー！！！

 

と思ったら、ちょうどいいメニューがあるんですってよ……これです！

▲「ちょこっとライス（100円）」

ご飯を食べたいって、ずーっっっと思ってました。

“がっつり一膳だとそれだけでお腹いっぱいになってしまう…、ちょこっとだけでいいからご飯を食べたい！”

という酒飲みの心を見透かしたような「ちょこっとライス」最高！

“朝めし”と“酒”と店名に冠しているだけあって、ここのおつまみはどれもご飯も酒もススム君！　そして酒からのご飯、ご飯からの酒の行き来ができるのが嬉しい。

 

もう、ここまでで「朝めし酒場 ナニコレ食堂」の素晴らしさが十分伝わっていると思うのですが、まだまだ懐が深い。

実は、素材にはこだわっていて、週に1回はわざわざ豊洲市場に出向いて仕入れをしているのだとか。

 

豊洲市場で仕入れているものにはメニュー名が“市場の○○”になっています。たとえば…

▲「市場の漬物（300円）」

こんなにたくさんの種類のお漬物がのって3コイン！　べったらも美味しいし、フレッシュなザーサイもたまらん。

あかん……これとお酒でちびちびのつもりが、ご飯をオーダーしたくなってきた……けど我慢！！

▲「市場のチーズ（400円）

おいおい、これはBarなら1,000円は超えるんじゃ……？　と思ったら、本当に原価割れメニューですって！　店主自ら“頭おかしい！”と思う値付けで、別名“原価の向こう側”だそうです。

庶民的なお店にもかかわらずちゃんとワインもあるので、合わせるとよろしいかと！

 

さらには「市場のメンマ（300円）」「市場のラーメン（600円）」などがあるのですが、“市場の○○”というメニュー名になっていなくても、焼き魚の鯵・サバ・ほっけ・かますなどの魚介類はもちろん豊洲市場の仕入れ。

中でも店主が“最後の晩餐はこれと決めている！”といちおしな焼魚はコチラ。

▲「鮭のハラス（500円）」

ギトギトしておらず、ほどよく脂ののった「鮭のハラス」は少しスモークされていて、これまたお酒＆ご飯泥棒。

たしかに、最後の晩餐にこれとご飯とお味噌汁って気持ち、よくわかる！

 

初めてお伺いした日はもう売り切れだったのですが、お刺身ももちろん豊洲市場から仕入れているとのことでたまらず再訪！

きゃー、新鮮な海の幸が沢山！

 

それを1皿に……！

▲「刺盛（600円）」

マグロ・平目・タイ・赤貝・たこ・白魚の6点盛り！

仕入れ直後で、あれば平目のえんがわもついてこのお値段。つけ添えのわかめもシソもぜーんぶ美味い！

お漬物・チーズ・メンマ・魚介類…、あれもこれも豊洲直送。その時期、その週によって旬の魚がやってくるので、来るたびに季節の移ろいを楽しめるのも最高に◎！　もはや、「朝めし酒場 ナニコレ食堂」があるおかげで、巣鴨は“おばあちゃんの原宿”☞ “山手線の豊洲”と名付けたいほどです。

 

もうこれは、『朝めし酒場 ナニコレ食堂』の誕生秘話など聞くしかないでしょう！！

 

「楽しいからおいでよ」料理はもちろん、店主の人柄に人が集まってしまう

ひろこさんの飲食の経歴を教えてください。

飲食経験ゼロです（笑）。最終経歴はITベンチャーの役員です。

えっ！？　未経験とは信じられないです。「朝めし酒場 ナニコレ食堂」を始めようと思ったきっかけは何ですか？

土日によくホームパーティーを開催していまして、お料理はよくしていました。ホームパーティーというシャレオツな会ではなく、ただの飲んだくれのパーティーでしたが（笑）。お店をやろうと思ったきっかけは、たまたま近所に路面店・箱の大きさ・家賃など、好物件と思える空テナントがあったので即契約しました。飲食店の経験は全くなかったのですが、お店をやろうと思ってから3ヶ月後にはオープンしてましたね。最初はメニューも内装もひどいもんでした。それでも毎日来ていただいた方には感謝してますね。よく付き合ってくれたなぁと（苦笑）。

判断力・決断力・行動力、ハンパないですね！“朝めし酒場”というスタイルがユニークです。“朝めし”＋“酒場”のコンセプトはどのように思いついたんですか？

最初から朝めし酒場を謳っていたわけではないんです。開店当初は定食中心に頑張っていました。3年目に入った頃に、「せんべろnet」さんにご来店いただき、それからありがたいことに一気に呑兵衛さんのお客さんが増えました。屋号が“ナニコレ食堂”だけだと、ガンガン飲める店という雰囲気が伝わりにくいかな？　と思い、うちの強みである朝からやってる酒場というキーワードを付けて「朝めし酒場 ナニコレ食堂」にしました。

それと、SEO対策（検索エンジンで検索された場合に上位にランキングされるようにすること）ですかね！

定食屋スタートだからこんなにご飯が進むおつまみがいっぱいあるんですね！　合点がいきました。そして“SEO対策”と、急に前職のITベンチャーっぽさが出てきました（笑）。ただメニュー表の絵などはアナログであったかい雰囲気ですね！　モチベーションなど教えてください。

自分が飽きないこと、楽しめることをやることでこの商売を長く続けられると思っています。自分が飽きていればお客さまも飽きる。だから、日々いろんなことをアップデートしています。お酒を飲むこと、人と笑うことが大好きなのでお店に立つことはとても楽しいです。

好きでやっているのがめっちゃ伝わります。お客層はどのような方々ですか？　平日・週末それぞれ教えていただけますと幸いです。

平日は近所の方や、夜勤明けの方が多いです。すぐ近くにあるやっちゃ場（東京都中央卸売市場 豊島市場）の方も多いです。週末はガラリと客層が変わり、SNSで知っていただいた方や土日しか来られないお客様がわざわざ遠方から来ていただけてる印象です。日曜日は競馬好きの方たちも集まります（笑）。

週末、わざわざ遠方から来られるの分かります！　仕入れのこだわりがあれば教えてください。

普段の仕入れは、近所のお店で食材ごとに安くて美味しいものを選び、ちょこちょこ仕入れてます。一方、魚介類やチーズなどは豊洲市場まで行って、ドカーンと買ってきます。自分に一番向いてるのは実はバイヤーかなと思うくらい、仕入れが一番楽しいですね（笑）。あっちゃこっちゃで情報を入手しては駆け回っています。うちのウリでもある牛モツは、開店当初から三ノ輪にあるホルモン専門店から仕入れています。うちみたいな小さな個人店にも細やかな対応をしていただけるお店でありがたいです。

いやぁ、お値打ち価格なのにどれも素材の良さがわかります。仕入れを努力というより楽しまれているんですね。お店のお料理の特徴・気を付けていることは何ですか？

お酒に合う料理ですね！　あとは奇を衒わない料理。オペレーション的に大変でもお酒に合うつまみならメニューにいれる！　これをやるからお料理お待たせしてしまうんですよねぇ（汗）。でもこれだけは止められないんです（笑）。

ご自身が呑兵衛だから呑兵衛の気持ちがわかるんですね！　お酒がススムおつまみ最高でした……と言いながらご飯にも合いまくりでしたが。最後に、お店が目指す理想像や夢はなんでしょうか？

特にないですね！　“楽しいからおいでよ！”みたいなシンプルな感じです（笑）。夢も、みなさんが期待するような大きな夢はないんですが、お店や人を守るための路線変更や事業拡大はあるかも知れないですね。うちは開店当初から店内の雰囲気もメニューもだいぶ変えてきたと思っています。これからもどんどん変わればいいし、他店のいいところをどんどん吸収して取り残されないお店にならないとと思ってます。ですのでこれからもどんどん飲み歩きをせねば（笑）。

🍻🍶🍺

最高でしょ？行きたくなってきたでしょ？

お店の雰囲気やお料理、全てに店主・ひろこさんの人柄が出てる！

 

単純に“今日は休みだから飲んじゃおう！”って方はもちろんのこと、例えば疲れている時・悩んでいる時・何かに行き詰っている時など、ここに来たらそんなのどうでもよくなりますよ！

このユル可愛い絵を見ながら、奇を衒わないホッとするおつまみとお酒＆ご飯で元気になっちゃう事間違い無しだと断言します♪

 

「朝めし酒場 ナニコレ食堂」はまさに、“楽しいからおいでよ！”です。

 

紹介したお店

朝めし酒場 ナニコレ食堂
電話：050-5319-9037
住所:東京都豊島区巣鴨4-27-10
営業時間：月火木　8:00-18:00金 12:00-18:00（ラストオーダー17:15）土日祝のみ 8:00-17:00（ラストオーダー16:00）水曜日定休※月末最終週は水木休み。
Instagram https://www.instagram.com/nanikoreshokudo/
Twitter https://twitter.com/nanikoreshokudo

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください

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著者　クック井上。

フードコーディネーター・野菜ソムリエ・食育インストラクター・BBQインストラクター等、7つの食の資格を持つ料理芸人。 料理教室講師・食のイベントMC・レシピ開発・食品プロデュース等を務め、“最強料理芸人”の異名をとる。EX「『ぷっ』すま」やTBS「爆問パニックフェイス」の料理バトルでは優勝を果たしている。その他の出演歴は、NHK「グッと！スポーツ」・NTV「得する人損する人」・TBS「はなまるマーケット」・TX「TVチャンピオン極」等。

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