京都のパン屋さんは日本一レベルが高いと思う…!京都民が贔屓にしているご当地パン食べ歩きまとめ

京都ならではの美味しいパンをいただけるお店を紹介します。都道府県別のパン消費量で全国1位になったこともあるほど、京都ではパン食が一般的。当然ながらパン屋さんも多く、京都の人にはそれぞれお気に入りのパン屋さんがあるといいます。今回は、京都でしか手に入らないご当地パンを紹介しています。京都で愛されるローカルチェーンのパン屋さん「志津屋(SIZUYA)」の「カルネ」や「ビーフカツサンド」、長年にわたって地元で愛され続ける「まるき製パン所」の「ニューバード」「ハムロール」、伏見を中心にお店がある「GEBACKEN(ゲベッケン)」の「京だし巻食堂」など。関西の「メロンパン」「サンライズ(サンライス)」の違いにも触れています。美味しいパン揃いなので、旅行や出張の際にゲットしてみてくださいね。(京都駅のグルメ・カフェ・スイーツ)

京都のパン屋さんは日本一レベルが高いと思う…!京都民が贔屓にしているご当地パン食べ歩きまとめ

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こんにちは、昼飲み好きのアカサカです!京都や大阪の美味しいお店を食べ飲み歩いています。

今回は、京都のパン祭りです!「京都でパン?」と思う人もいるかもしれませんが、京都こそパンの都なんです!!!

京都の人がパン好きというのは、テレビなどでも紹介されたおかげか、最近ではすっかり有名になってきました。実際に、2016年度の都道府県別パン消費量は京都が日本一。ちなみに、コーヒーも京都が1位です。

パン消費量が日本一だけあって、京都は本当にパン屋さんが多いのです。昔からの地元密着型のお店や、最近できたオシャレなパン屋さん、京都で有名なチェーン店までさまざま。

なんで京都でパンがよく食べられているのか?職人さんが多い土地柄、手軽に食べられるパンが好まれたとか、京都の人は新しいもの好きだからパン食が受け入れられたとか、いろんな説があるようです。

京都の人は、だいたい自分のご贔屓パン屋さんを持っています。なので、京都の友人などに「どこそこのパンが美味しかった」といった話をすると、たいてい「私が好きなのはここやな~」と、オススメのパン屋さんと推し商品を教えてくれます。 

「パンの都」でもある京都。今回は、そんな京都のご当地パンがあるお店を5軒紹介したいと思います。京都以外では出会えないものばかりですので、京都に来たらぜひゲットしてみてくださいね。

なお、パンの大きさが伝わりやすいよう、こちらのカッティングボードを用意しました。これに乗せて写真を撮りたいと思います!

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【志津屋】京都民のソウルフードといえばこれ!「カルネ」

京都のパン屋さんといえば、やっぱり「志津屋(SIZUYA)」。

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京都府内に20店超の店舗を構えています。主要駅はじめ、いろんな場所にお店があり、地元の人が日常的に使うお店でもあります。

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今回は、京都駅店にお邪魔しました。

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甘い系や惣菜系などなど、種類豊富。ボリューム満点なパンもたくさんあります。

志津屋といえば、やっぱりこれ!!!

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「カルネ」です。

テレビなどで度々取り上げられているので、全国的にも有名になったかもしれませんね。京都の人はだいたいカルネが好きだと思う。筆者もカルネが大好きで、よく買って帰ります。

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これが基本の「カルネ」(190円)です。

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ドイツで出会ったカイザーゼンメルというパンをお手本に作られたカイザーロールのサンドイッチ。丸い形も、てっぺんのフォルムもかわいいです。

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中を開けてみると……パンにはマーガリンが塗ってあって、ハム1枚とスライス玉ねぎ。この玉ねぎがなかなか効いています。

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切ってみるとこんな感じ。パンはソフトフランスという感じ。しっかりしたかみごたえなのに、ふわっとしている、ちょっと独特な食感です。これにハムの塩味と玉ねぎの風味が良くて、1個ペロリと食べられちゃいます。本当に何年も食べているけど、全く食べ飽きない一品です。

他にもブラックペッパーが入った「ペッパーカルネ」(190円)、チーズが加わった贅沢版「チーズカルネ」(230円)があります。

いずれもそのまま食べて十分美味しいのですが、家で食べるときは軽くオーブントースターで温めると、パンがさっくりして玉ねぎの風味がさらに増します。

 

こちらも、志津屋の看板メニューといえる「元祖ビーフカツサンド」(530円)。京都の人はパンだけでなく牛肉も好きですからね。 

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見ての通り、ビーフカツが2枚も入っているんです……!

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パンはさっくりトーストしてあって香ばしい!ビーフカツは2枚も入っているのに、柔らかくてふわっと噛み切れちゃいます。

ソースは「トマトミックスソース」と記載されているのですが、甘辛い中にトマトの酸味が感じられて、カツの美味しさが倍増しています……!こちらも、京都の人から支持される理由がよくわかります。

志津屋はいろんなところに店舗があるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

 

シズヤパン 京都駅店
〒600-8214 京都府京都市下京区東塩小路高倉町8-3 JR京都駅八条口 アスティロード内

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください

 

【まるき製パン所】ちょっぴりレアな京都のご当地パン「ニューバード」

お次は四条大宮にある「まるき製パン所」。地元では知らない人がいないばかりか、テレビや観光雑誌などにもよく出てくる有名店です。

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店構えはこじんまりしていて、近所の方やお仕事で通りかかった方が買って行くのも多いお店です。

出勤前にパンを買って行く人のために、朝6:30から開いています。

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並べると次々にパンが売れて行くので、朝9時ごろですでにこんな感じ!ラス1のパンもありますが、お店の中では何人ものスタッフさんが一斉にお惣菜パンなどを作ってくれているので安心してください。 

まず紹介したいのは、売り場の一角を占める……

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この揚げパン!

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これ、「ニューバード」(170円)というパンなんです。これこそが京都のご当地パン。

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コッペパンを揚げたぐらいのサイズです。

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断面は黄色!黄色の正体はカレー粉。食べてみると、たしかにほんのりカレー風味です。

真ん中に入っているのは長方形に切られたハム。このニューバードを出すお店はまるき製パン所以外にもあるのですが、カレー粉が混ぜ込まれた生地、ハム、揚げパンというのが必須条件です。

カレーパン同様にさっくり揚げられていますが、全くの別物。がっつりカレー風味という感じではなく、遠くにカレー風味がして、そこにハムのしょっぱさがちょうど良いです。

 

そもそもニューバードって何?ということでお店の方に聞いてみました。昔は京都のパン屋さんでよく売られていたようですが、いまでは古くからのお店が扱っていたりいなかったり……という感じらしい。

調べてみたところ、「西湖堂」という製パン所が運営する「バード」というパン屋さんの商品だったそう。ニューバードは、店名からとっていることは明らかですね。

現在、西湖堂は倒産して製パン所もバードの店舗もないのですが、そこで売られていた「ニューバード」だけが他のパン屋さんに受け継がれているようです。お店によって、中の具がソーセージだったり魚肉ソーセージだったりという違いがあるそう。ニューバードはまさに「京都のご当地パン」といえるわけです。

ニューバードの食べ比べもおもしろそうだな........。

 

そして、まるき製パン所の1番の人気メニューはこれ!!!

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「ハムロール」(170円)です!ファンの多い一品で、筆者も大好きなんです。

コッペパンにはたっっっぷりのキャベツとハム。パンにはマヨネーズが塗ってあります。とってもシンプルな組み合わせなのに、思わずリピートしちゃう美味しさなんです。

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このキャベツの割合がポイント!

ほとんどがキャベツで水っぽくなりそうなものですが、少し持ち歩いても全くその気配なし。キャベツのシャキシャキが食べていて楽しい。ハムの塩気とのバランスもちょうどいいです。

 

まるき製パン所のコッペパンは、小ぶりでふわふわしていて、1個ペロリと食べられちゃいます。むしろ1個では足りないくらいなので、他にもいろいろ買えるのが嬉しい。お値段もお手頃ですし……!

 

スタッフさんにもう1種類のオススメを聞いたところ、「あんぱん」(150円)をすすめていただきました。

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こちらのあんぱんはあんコッペの形ですね。なんと、あんこはお店の自家製だそうです。パンもあんこもお惣菜も手作りって、すごすぎる。

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切ってみると、あんこたっぷり!つぶあんでした。個人的には超ポイント高い!こしあんも美味しいけど、やっぱりつぶあん派なんですよね。

ふわふわパンに豆の食感がいいです。何よりあんこの美味しさ……!パン屋さんが片手間で作るようなクオリティじゃないです。パンにもあんこにも本気なのが伝わってくる美味しさ。

人気なのも納得です。こちらのお店には何度も来たことがありますが、実はあんぱんは初めて。今度からはこれも常連になりそう。

 

まるき製パン所

まるき製パン所
〒600-8356 京都府京都市下京区松原通堀川西入ル

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【GEBACKEN(ゲベッケン)】20個買う猛者も!「だし巻き玉子」が絶品

今度は伏見にある「GEBACKEN(ゲベッケン)」を紹介します。

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ゲベッケンとはドイツ語で「焼いたもの」という意味。ソフトブレッドからハード系のパン、さらに惣菜パンから甘ーいパン、さらにはケーキまで、幅広い商品で人気です。

京都には深草本店、泉涌寺店、丹波橋店と3店舗あって、どちらもイートイン可能なのも特徴の一つです。

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オープンしてわりと早い時間に伺いましたが、すでにパンがずらり!

ゲベッケン、外観からだと外国のパンがずらりと並んでいるイメージですが、京都を意識したパンも多数作っているんです。

そんな中でも、特に代表作といえるのが「京だし巻食堂」(130円)。

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たこ焼き屋さんなんかでよく見る舟皿に入っています。上には揚げ玉と青のり。どこにだし巻き玉子が入っているのかというと……

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ここに入ってますよ〜!

だし巻き玉子をパンで包んでるという感じ。玉子焼きの中の赤いものは紅生姜とマヨネーズ。青のりもちらりと入っています。

だし巻き玉子とパンは、正直別物な感じがしますが、マヨネーズと紅生姜が取り持ってくれて、1つのパンとして成り立っています。

ちなみに、売り場に大量に並んでいたので、1つ買おうと思った途端、他のお客さんが20個くらい買って行っていました。びっくり!危うく買いそびれるところでした。やっぱり人気なんですね。

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こちらも京都っぽい一品、「白味噌茄子田楽」(150円)。このパンも人気なのだそう。

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白味噌を使った茄子田楽がパンに乗っかっていますね。赤く見えるのはベーコン!

パンと白味噌の組み合わせはスイーツ系のパンでたびたび見かけますが、こちらはあくまでも惣菜パン。食べてみると、茄子のシャクシャク食感に白味噌の甘みもいいのですが、ベーコンのしょっぱさが惣菜パンに仕上げている感じがします。

ゲベッケンは品揃えが豊富で、タイミングによっては新製品の試食をさせてもらえることもあります。

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入って右手側はイートイン。2階にも席があります。

実は、ゲベッケンでもニューバードが販売されていました。まるき製パン所のものとどう違うのか、気になる方はぜひ食べ比べてみてください。

 

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
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【大正製パン所】京都の「メロンパン」はちょっと違う

最後は、西陣の町にある大正8年創業の大正製パン所。

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お店はバス通りに面しているので見つけやすいですね。外観もなんだかホッとする庶民感。

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こちらは、昔ながらのご近所パン屋さん。気取りがなくて、ちびっ子からお年寄りまで、常にお客さんが来ています。

甘い系や惣菜パンなど、次々焼きあがるので、タイミングが良ければ、焼きたてのあったかいパンがいただけます。

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こんな惣菜パンも魅力的。お昼頃は品揃えが豊富ですが、次々と売れていってしまいます。お邪魔した日も、男性が数人お店に入って、惣菜系のパン中心に何個も買って帰ったので、どんどんパンが減っていきました。さすがの人気店……!

 

実は、筆者もお目当てのパンが売り切れだったので、焼き上がりの時間を教えていただき、再度伺いました。

お目当てのパンがこちら!

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「京都のメロンパン」(170円)です。

あれ、なんか形が特殊?と思う方も多いかもしれませんね。実は京都では、他府県でいう「メロンパン」がちょっと違うんです。丸くなくて、ラグビーボールのような形をしています。

あのメロンパンの網目もありません。そのかわり(?)両側のしぼんだところの焼き目の入り方が美しいですね。

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切ってみると、白あんが入っています!

一般的なメロンパンのクッキー生地より、うっすら滑らかな生地でパンが包み込まれています。白あんは上品な甘さで、外側の生地とあわさるとちょうど良い感じ。しっとりふんわりとしたパン生地もピッタリです。計算されつくしている……!

 

この京都のメロンパンの売り場に、実は……

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あれ、普通のメロンパンでは……? 

丸くて網目の入った、いわゆるメロンパンのようなパンが並んでいます。

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どう見てもメロンパン。

これ、実は「サンライス」(150円)というパンなのです。味は、みなさんご存知のメロンパンです……!

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カットしてみても、やはり同じく普通のメロンパン。表面のクッキー生地は優しい甘さで食べ飽きないです。

京都では、このタイプ(=一般的な丸いメロンパン)を「サンライス」あるいは「サンライズ」と呼んで、ラグビーボール型のものを「メロンパン」と呼ぶことが多いのです。これは関西ならではらしく、兵庫県や大阪府でも、同じような扱いになっているお店も多いとか。

全国チェーンのパン屋さんでは、丸いものを「メロンパン」と売っていたり、逆に関西に合わせて「サンライス」として売っていたり、関西メロンパン事情はなかなかややこしいことになっています。

 

京都ならではのメロンパン&サンライスをいただくのも良いですが、大正製パン所に来たら外せないのはこちら。人気第1位でもある「カレーパン中辛」(150円)です。

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コロンと丸い形です。こちらのパンはレジ横にずらりと並んでいます。

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切ってみると、美味しそうなカレーがお目見え。

中辛ということですが、後からじんわりとピリッと辛さがやってくる感じ。ちょっと塩気が強めのカレーです。パンの香りと風味も、おそらくカレーに最適化されていて、とにかく美味しい!あっという間に完食です。まだまだ食べられるなこれ……!

中辛だけでなく、甘口カレーパン(150円)やカツカレーパン(210円)もあるので、お好みに合わせて。

できたては表面のパン粉もカリカリですが、持って帰るとしんなりしてきちゃうので、お店のオススメは電子レンジで20秒温めてからオーブントースターで2分焼くこと。表面のパン粉がサクッとして美味しくいただけますよ。

 

大正製パン所
〒602-8473 京都府京都市上京区今出川通千本東入般舟院前町136
700円(平均)700円(ランチ平均)

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください

 

いかがでしたか?

たった4軒の紹介でしたが、どこもそれぞれ個性的で美味しいパンがいっぱいです。

おそらくこの記事を読んで「ここのパン屋さんも美味しいのに」と思ってる京都の方も多いと思います。そのくらい、京都は本当にパン天国。パン好きには本当に幸せなところなので、是非いろいろなお店を巡って、あなたの好きなパン屋さんを見つけてください!

 

著者プロフィール

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アカサカナツコ

食べて飲んでうろうろして、がまぐちも作ってます。

ブログ:http://assak-karakara.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/assakgamasan

 
                           
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