【社会起業家たちのチカラ飯】第2回:NPOカタリバ今村亮さんの「事業継続の危機を転機に変えた、仲間とのあの飯」

今回は認定特定非営利活動法人NPOカタリバの今村亮さん(カタリ場事業部 統括ディレクター)にインタビューをさせて頂きました。カタリバのお兄さん的存在であり、最近パパになった今村さんのチカラ飯とは?(吉祥寺のグルメ・寿司)

【社会起業家たちのチカラ飯】第2回:NPOカタリバ今村亮さんの「事業継続の危機を転機に変えた、仲間とのあの飯」

ソーシャルグッドプラットフォーム「gooddo」が、ソーシャルビジネスやNPOの最前線で活躍する社会起業家に、忘れたくても忘れられない、そんな思い出の一品を聞く「社会起業家のチカラ飯」。今回は認定特定非営利活動法人NPOカタリバの今村亮さん(カタリ場事業部 統括ディレクター)にインタビューをさせて頂きました。カタリバのお兄さん的存在であり、最近パパになった今村さんのチカラ飯とは?

 

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NPOカタリバとは?

 

「 生き抜く力を、子ども・若者へ 」をめざし、高校生の心に火を灯す授業 「カタリ場(http://www.katariba.net/)」と、被災地の放課後学校「コラボ・スクール(http://www.collabo-school.net)」を運営しています。 

  NPOカタリバ(http://www.katariba.or.jp/)

 

カタリバに戻ったら、危機的状況だった

 

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― まず、カタリバに関わり始めたのはいつからですか?

 

今村亮さん(以下、今村):大学生の時にカタリバで活動し、一般企業に就職後、2010年7月にカタリバに戻りました。僕がカタリバに戻った当時は、お世辞にも経営状態が良いとは言えない状況でした。創業が2001年で、ようやく軌道に乗り始めた時期でしたが、その前の年に大口の行政事業が終了したりしてお金がなくて、この先事業が続けられるのかどうか…という状況でした。

 

― そうだったんですね…!今の今村さんの笑顔からは想像がつかないです。

 

今は高校・大学・企業・行政・そしてたくさんの個人サポーターに恵まれていますが、当時は「せっかく会社を辞めたのにどうすればいいんだ…」と頭を抱えていましたね。(笑)なんとかしなければと思って、ベネッセさんと、慶應大学湘南藤沢キャンパスをまるごとお借りして、高校生のための大きなフェスみたいなイベントを企画していました。この危機的状況の突破口にできないかと思ってたんで、かなり力を入れていました。

 

震災翌日、お寿司がつなげた仲間とのストーリー

 

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― 閉そく感をなんとか突破したい!ということですね。それはいつだったんですか? 

 

今村:2011年3月12日です。

 

― というと、大震災の…

 

今村:はい、その通りです。まさに、前日の3月11日はプレイベントのスケジュールで、高校生が200人くらい集まってました。うちのスタッフが会場で準備をして、司会の方が「はじまりますよー!」とか言っているその時に、グラグラッと揺れた。東日本大震災が起きたんです。

 

震災が起きて相当ショックでしたし、危機的なカタリバを盛り上げるために企画した起死回生の大規模イベントも当然中止になり、かなり落ち込みましたね…。

 

― それは落ち込みますね…。

 

今村:僕はその時事務所にいたんで、会場にも行けずに事務所で帰宅できなくなった学生たちとその日を過ごしました。翌日、なんとか会場から帰ってきたイベントのメインスタッフと、代表で妻でもある今村久美と僕ら数人の職員で、とりあえずこれからのことを話すためにご飯を食べに行きました。

 

― それが、例の「チカラ飯」なんですね?

 

今村:そうなんです。事務所近くのよく行く寿司チェーン店が開いてたんで行ったんですけど、カタリバのこと、東北のことをこれからどうしていけば良いのか話しました。日本も大変だったし、カタリバとしても大変でしたね。起死回生のイベントもなくなり、もう潰れるんじゃないかってくらい。いやー、ほんと衝撃でしたね。

 

― そうなんですね…。それでその後どうしたんですか?

 

その数週間後ですかね、代表というか妻が東北の状況を見ていてもたってもいられなくなって「ちょっと東北の様子を見てくる」と言って、すぐ帰ってくるはずが何週間も帰って来ませんでした。(笑)その滞在が今の「コラボスクール(※)」につながっていて、現在コラボスクールの責任者をしているのは、一緒にお寿司を食べた中にいたメンバーです。あの日、お寿司食べながらした話が次につながっているんですよね、今思えば。

 

まだ他にもあって、東京でのカタリバ事業はイベントも流れてまたゼロスタートだし、代表含め主力スタッフは東北に行ってしまい、さらに危機的な状況になっていました。残された僕らでなんとかカタリバ事業を盛り上げていかないといけない…。でもその結果、僕含め東京のメンバーがすごく成長するきっかけとなり、今事業の一つの柱になっているキャストラーニング事業やキャリアリテラシー事業などが生まれました。ちなみに先ほどのイベントのメインスタッフだった職員は今、東京の責任者として活躍しています。

 

あの頃をきっかけに、コラボスクールなど東北での事業が作られ、東京でも事業の幅が広がっていって、結果カタリバを強くすることにつながったなと。忘れられない出来事ですね。

 

※コラボスクール:コラボ・スクールとは、 東日本大震災で被災した子どもたちのための、放課後の学校。 津波による被害が最も激しかった地域である、宮城県女川町と岩手県大槌町の2地域で展開。

 

※キャストラーニング事業:キャストラーニングとは、高校生と対話する「カタリバキャスト」になるための研修プログラムを大学・専門学校の授業等の一環として提供し、学生の成長を促す事業。

 

※キャリアリテラシー事業: キャリアリテラシー・プログラムは、高校2,3年生を対象に、大学・専門学校選びについての理解を促すプログラム。従来のカタリ場プログラムは主に高校1,2年生向けなので、その延長線上の第二のプログラムとして開発。

 

社会課題に取り組むと同時に、忘れちゃいけない身近な人への“愛”

 

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ー最後に、これから社会起業家になりたい、ソーシャルビジネスに携わりたいと思っている若者へメッセージをお願いします。

 

今村:かっこいいこと言った方がいいのかもしれませんね。一番重要なのは、身近な人を愛して幸せにすることだと思います!そばにいる奥さん、子ども、一緒に働く仲間とか、身近な人を大切にすることがまず先。

 

大きな社会貢献とか社会課題を追ってばかりでは、身近な大切なものを見失うこともあるのかなぁと。やっぱり“愛”って重要っすね。だって子どもかわいいもん。よく、まだパパっぽいくないと言われるけど(笑)

 

(企画・製作:gooddo編集部)

 

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gooddo(グッドゥ)は自分の応援したい社会貢献団体を、誰でも、今すぐ、簡単に無料で支援することができるソーシャルグッドプラットフォームです。現在250団体以上の社会貢献団体が登録しています。私たちは「何か社会に良いことをしたい」と思う気持ちアクションに繋げる様々な選択肢を用意し、社会貢献を身近な存在にすることを 目指しています。

 

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