サイケモンの日記

つらいのは少ないといいな。

100年前のカナダの教科書に載っている文章①:MORNING HYMN(朝の讃美歌)

 手元にある100年前のカナダの教科書(THE CANADIAN READERS BOOK II)がなかなか興味深いので、内容理解と同時に英語を学んでいこうと思います。外装や100年の年季を感じさせる署名について等まとめたので、ご興味あれば!↓

psychemon.hatenablog.com

 

MORNING HYMN(朝の讃美歌)の内容と翻訳

こちらの教科書の1番初めに置かれているのは「MORNING HYMN(朝の讃美歌)」という詩で、内容は以下の通りです。

MORNING HYMN

Father, we thank thee for the light,
And for the blessings of the night ;
For rest and food, and loving care,
And all that makes the world so fair.

Help us to do the things we should,
To be to others kind and good,
In all we do, in work or play,
To grow more loving every day.

翻訳は以下のような感じです。

父よ、光を下さり感謝いたします。
そして、夜の恵みと
そして、休息と食事と愛情のこもった世話、
この世を公平にしているすべてのものに。

私たちがすべきことを行えるように助けたまえ、
他者に親切で善良であるように、
仕事においても、遊びにおいても、私たちが行うすべてのことにおいて、
日々、愛が深まるように。

単語
  • Hymn:讃美歌、賛歌
  • Thee:古英語で "You"を意味する言葉。詩や祈り、宗教的な文章でよく使われ、特に神に対する呼びかけや感謝の表現において用いられるようです。
この歌はなんなのか

 MORNING HYMNを調べると、キリスト教の讃美歌として様々なものが出てきます。そしてこの詩は、通称"Father, we thank thee"と呼ばれており、有名な朝の讃美歌のうちの一つとのことで、一般的に朝の祈りや礼拝の際に歌われるものだそうです。Fatherとは、文脈に依るようなのですが、神、もしくは神父を指すそうです。

 調べていると、この教科書に記載の内容において、現在広まっている同讃美歌において歌詞の違いが2つほどあったので、まとめていきます。

lightとnight

 ネット上でこの歌と同様の詩を指す"Father, we thank thee"を検索すると、ほぼすべての歌詞が以下の通りとなっています。

Father, we thank thee for the night,
And for the pleasant morning light;
For rest and food and loving care,
And all that makes the day so fair.

 100年前のカナダの教科書では1行目にlight、そして二行目にnightが来ている一方で、現代でも広く歌われているのは、おそらく1行目にnight、そして二行目にlightが来ている内容の方だと考えられます。

最後の行の歌詞

 現代で広く歌われているであろう歌詞の最後に、もう1つ違いがあります。

Help us to do the things we should,
To be to others kind and good;
In all we do, in work or play,
To grow more loving every day. / To love Thee better day by day.

 100年前のカナダの教科書に記載の詩と同じように"To grow more loving every day."と歌うものも、半分程体感ではありそうなのですが、"To love Thee better day by day."の流派も半分ほどあるようです。
 後者の方が、何を愛するのか、という点が明確に指定されていて、神への愛を直接的に表現した内容になっていそうですね。

 

 これの違いが宗派に依るものなのか、時代に依るものなのかまだ分からないので、調べていきたいなと思います。