毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、2024年12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
会議後のビジネスパートナーの握手
写真=iStock.com/Wasan Tita
※写真はイメージです
第1位:『こうやって頭のなかを言語化する。』(荒木俊哉著、PHP研究所)
第2位:『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂著、明日香出版社)
第3位:『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』(橘玲著、筑摩書房)
第4位:『「ToDoリスト」は捨てていい。』(佐々木正悟著、大和出版)
第5位:『努力は仕組み化できる』(山根承子著、日経BP)
第6位:『無駄ゼロ!自分時間が増える 超・時短ハック』(鈴木真理子著、明日香出版社)
第7位:『「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊/小川真理子著、日経BP)
第8位:『ほんとうの日本経済』(坂本貴志著、講談社)
第9位:『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ』(精神科医Tomy著、日本実業出版社)
第10位:『「悩まない人」の考え方』(木下勝寿著、ダイヤモンド社)
第11位:『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(岩本武範著、サンマーク出版)
第12位:『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(山本大平著、三笠書房)
第13位:『19歳までに手に入れる 7つの武器』(樺沢紫苑著、幻冬舎)
第14位:『傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考』(枡野俊明著、大和書房)
第15位:『感情を出したほうが好かれる』(加藤諦三著、三笠書房)
第16位:『思い通りに速く書ける人の文章のスゴ技BEST100』(山口拓朗著、明日香出版社)
第17位:『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(有川真由美著、PHP研究所)
第18位:『人はどう悩むのか』(久坂部羊著、講談社)
第19位:『必読ベストセラーを超要約! ビジネス書大全』(本の要約サービスflier編集部著、新潮社)
第20位:『「気遣い」のキホン』(三上ナナエ著、PHP研究所)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年12月の閲覧数ランキング

1日たった3分で「言語化力」は上げられる

今月の第1位は『こうやって頭のなかを言語化する。』でした。

荒木俊哉『こうやって頭のなかを言語化する。』(PHP研究所)
荒木俊哉『こうやって頭のなかを言語化する。』(PHP研究所)

三省堂の「辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2024』」で大賞に輝いた「言語化」。もしあなたが2025年に言語化力を強化したいと考えているなら、本書がぴったりです。

本書では、電通のコピーライターとして活躍してきた荒木俊哉さんが、1日たった3分で言語化力を上げる3ステップを提案しています。

ステップ1では、「できごと+感じたこと」をメモします。得意先でのプレゼンが終わった場面なら、スマホなどに「プレゼン終了。テンション上がった」と書きましょう。

ステップ2では、頭に浮かんだ言葉をノートに書きだします。ステップ1で書いたメモに「のはなぜか?」を足して、その問いに答えていきましょう。先ほどの例なら「プレゼン終了。テンション上がった。のはなぜか?」と問いかけて、「自分が認められた気がした」「会社からの評価が上がると思った」などと書いていきます。

ステップ3では、現時点での「結論」を1行で書きます。ノートに書きだした内容のなかから何度も出てくる言葉を○で囲み、それを1行にまとめます。今回の例なら、「プレゼンでテンションが上がったのは、相手に認めてもらえたから」という1行になるかもしれません。

著者の荒木さんは、「言語化力は、ビジネスのコミュニケーションを円滑にしてくれるだけでなく、自分自身との関係も円滑にしてくれます」と言います。2025年に言語化力を磨きたいなら、本書の3ステップを毎日のルーティンに組み込み、自分の思いや考えを言語化する習慣をつけてみませんか?