体験型コミュニケーションの最前線。ARを使った集客&広告事例まとめ

新たなインタラクティブ技術として注目も活用も進んでいるAR施策。スマートフォンやタブレットの個人所有が進み、幅広い年代の人々が気軽に参加できるということも人気の高まりといえそうです。

今回は、そんな最新技術を活用した集客&広告9事例をまとめてお届けします。

1.ネピア 鼻セレブティシュ初の体験型ブランドテーマパーク『愛でたい鼻展』10月12日(土)より原宿で期間限定オープン

王子ネピア株式会社は、今年、誕生20周年を迎えた保湿ティシュ「ネピア 鼻セレブティシュ」を記念して初のブランドテーマパーク「愛でたい鼻展」を開催。鼻セレブの世界観を全身で体感し遊べる、さまざまなコンテンツが楽しめるブランドテーマパークは、2024年10月12日(土)から10月20日(日)までの期間、原宿のミルギャラリー神宮前にてオープンしました。

ティシュに見立てた大きな布を全身で引っ張る体験ができる「引き出す巨大鼻セレブ」や、歴代パッケージの動物たちの実際の鼻の質感に触れることができる「愛でたい鼻ウォール」、 鼻セレブティシュをイメージしたオリジナルドリンクが飲める「カフェ鼻セレブ」、歴代パッケージでできた遊べる「鼻セレブジェンガ」をはじめ、スケールの大きな鼻セレブの世界に飛び込み、あらゆる体験を楽しむことできる、鼻セレブのこれまでの20年とこれからの未来のカタチを詰め込んだ初の空間となっています。

また新たに、かざして写真撮影をするだけでだれでも鼻セレブのパッケージになることができる「鼻セレブになれるARフィルター」や、頭が鼻セレブティシュの箱になったスタッフ、鼻セレブのパッケージとして見覚えのあるうさぎのスタッフの登場も決定。五感で楽しむいくつもの体験により、直感的に鼻セレブの世界を楽しめるテーマパークを実現しました。

関連記事はこちら

2.秋の旅をもっと楽しく!「うさんぽ」と一緒にARフォトを撮ってSNS投稿しよう

株式会社交通新聞社は、秋の行楽シーズンに便利で楽しく旅行をしてもらおうと、経路検索アプリ「デジタルJR時刻表」Liteに、ARフォト機能を期間限定で搭載し、簡単な投稿で賞品が当たるSNSフォトコンテストキャンペーンを開催しました。

テーマは「うさんぽをお散歩に連れて行って!」。旅行先で交通新聞社の公式キャラクター「うさんぽ」と撮影した画像をSNSに投稿することで賞品が当たるというものです。

賞品は、優秀作品に対する特別賞として5名の方に、デジタルギフト券(えらべるPay)3,000円分を贈呈。さらに、抽選賞として25名の方にも、1,500円分のデジタルギフト券(えらべるPay)をプレゼント。

スマートフォン1台で気軽に創作とリアルを組み合わせるARフォト機能をぜひ体感してほしいということで企画され、絶好の機会創出となりました。

関連リリースはこちら

3.東京都板橋区 ARで体験! 郷土資料館からはじまる「板橋デジタル歴史探訪」

板橋区は、2024年10月11日(金)から、区立郷土資料館や区立熱帯環境植物館などにある6スポットをめぐるAR体験イベント「板橋デジタル歴史探訪」を実施しています。

このイベントは、板橋の歴史や文化に関する資料を展示する郷土資料館を起点に、スポットごとにAR(拡張現実)で再現されたデジタル史料などを自身のスマートフォンで気軽に楽しむことができるものです。

再現されるのは、現在の高島平一帯となるかつての板橋区徳丸原。高島秋帆によって行われた日本最初の西洋式砲術訓練、板橋宿最大の妓楼であった「新藤楼」といった区に所縁のある史料だけでなく、赤塚溜池に住む「龍神様」や、熱帯環境植物館では白亜紀の恐竜など、視覚的にも楽しめるものばかりです。

すべてのARを体験し、イベントのリーフレットに掲載しているクロスワードを解くと、各スポットで登場したキャラクターが登場する限定デジタルフォトフレームがプレゼント。板橋区内を巡りながら、その歴史に触れられるコンテンツとなっています。

関連リリースはこちら

4.全国初 3D都市モデル×歴史的な物語×街歩きアプリ「みよしもののけ探索AR」

3D都市モデルの新たな活用策を探るとともに、三次市の賑わい創出を目的として、観光アプリ「みよしもののけ探索AR」の運用を2024年10月26日(土)より開始しました。三次市・一般社団法人三次観光推進機構と連携したものです。

3D都市モデルの持つ建物形状が正確に把握できるという特性を活かし、スマートフォンを通して、江戸時代中期に創作された「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台である三次町の街中に“もののけ”がリアルに出現します。もののけ出現スポットでアプリを起動すると、もののけと会話をし、“仲魔”にすることができます。また、仲魔を集めていくと、景品が抽選で当たる豪華な特典も用意されています。

稲生物怪録を題材とした絵本『もののけdiary』のイラストの作者で、有名イラストレーターの石黒亜矢子さんが描いたさまざまなキャラクターをCGモデルで再現しました。声優の福山潤さんも協力しています。今回の3D都市モデルの実証を通じて、県内外の人々に三次町を周遊してもらい、三次市の観光増進につなげたいとしています。

関連リリースはこちら

5.次世代のXR技術を駆使したフォトプリントデジタルサイネージOSHI POSTERの本格運用を開始

株式会社ITIは、最新のXR技術を駆使したフォトプリントデジタルサイネージ「OSHI POSTER(オシポスター)」の本格運用を、2024年10月5日(土)から開始しました。

OSHI POSTERは、最新のXR(クロスリアリティ)技術を駆使し、アニメキャラやアイドルといった自分の”推し”がまるで隣にいるかのようなリアルな写真、動画を撮影できるフォトプリントデジタルサイネージです。独自のXR技術を活用することで、撮影した際、まるで画面の中に入り込んだようなリアルな体験をすることができます。

今回、2024年7月1日(月)にリリースしたOSHI POSTERを、2024年10月5日(土)から本格運用を開始。従来のリアルタイム合成では、グリーンバックなどの背景スクリーンが必要で、ユーザーを綺麗に合成するのが難しいという課題がありました。OSHI POSTERは、最新の3DやXR技術を活用することで、背景スクリーンを使わずに美しいリアルタイム合成を実現しています。

ユーザーはコンテンツ内のキャラクターや背景といったレイヤーの間を自由に動けるため、まるでキャラクターやアイドルと一緒に写真を撮っているかのような体験が可能です。

さらに、ユーザーとコンテンツの間に生じる陰影をリアルに表現することで、コンテンツ内のキャラクターやアイドルが、本当にその場にいるかのように錯覚させます。これらの技術の組み合わせにより、ユーザーはまるで推しのキャラクターやアイドルと一緒に特別な瞬間を共有しているような、リアルで没入感のある撮影体験を楽しむことができます。

関連リリースはこちら

6.書店が“聴く”エンタメ空間に! かが屋が脚本・出演の没入型音声コント、「文喫」3店舗で公開「ボイスフレンド」初のお笑い企画が実現

株式会社オトバンクの音声コンテンツ企画制作事業「スタジオ オトバンク」は、日本出版販売株式会社が展開する店頭集客ソリューション「ボイスフレンド」初のお笑い企画に参画。お笑い芸人・かが屋が脚本と声の出演を担当する音声コンテンツ「New Store Manager」を制作しました。

「ボイスフレンド」はMRの最新技術を活用し、好きな「声」と一緒に書店を巡るような没入感のある「体験」を提供する企画です。かが屋が脚本・出演の没入型音声コント「New Store Manager」は、入場料のある本屋「文喫」3店舗にて、2024年9月6日(金)から11月18日(月)までの期間、順次公開。

さらに、今回初の試みとして、「文喫 六本木」に加え、「文喫 福岡天神」「文喫 栄」にも実施店舗を広げ、期間中は文喫3店舗を巡回します。テレビや劇場では体験できない新感覚のコント体験を提供する企画となっています。

関連リリースはこちら

7.お部屋の中に釣り堀!? いつでもどこでも釣り体験!親子集客イベントに最適な体験型コンテンツ「AR釣り堀 FISHAR」リリース開始

テクノロジーを用いたデジタルコンテンツや体験デザインを手がけるビービーメディア株式会社のプロジェクトチーム「テクプラパーク」はいつでもどこでも釣り体験ができる「AR釣り堀 FISHAR」を2024年5月28日(火)にリリースしました。

季節や天候問わず、実際の釣り堀のように座りながら体験できるこちらのコンテンツ。小さい子どもからお年寄り、車椅子の方など、だれでもお楽しみいただくことが可能です。また、機材はタブレットのみで場所を選ばず大人数で体験いただけるARコンテンツとなっています。全国の体験型施設や商業施設、親子向けイベントなど、さまざまなシーンで活用可能です。

また、昆虫、魚、恐竜など様々なテーマのARフィールドを歩き回りながら、お宝や動物を見つける「ARゲーム SEEKAR」や壁面を活用したインタラクティブウォールなど幅広い体験型コンテンツを展開。楽しく遊びながら好奇心・探究心を刺激して、学びや成長につながる場を提供することを目指しています。

関連リリースはこちら

8.SoVeCの次世代ARアプリ「XR CHANNEL」にて、銀座のランドマーク SEIKO HOUSE GINZAで新年を祝う「時の龍 2024」ARショーを実施

SoVeC(ソベック)株式会社は、国内初(2024年1月18日時点、自社調べ)のVisual Positioning System(以下 VPS)技術で日常空間にAR(拡張現実)を表示させるロケーションベース次世代ARアプリ「XR CHANNEL」にて、2024年1月1日(月・祝)から1月24日(水)の期間、銀座四丁目 SEIKO HOUSE GINZAの新年を祝う特別なウインドウディスプレイと連動した「時の龍 2024」ARショーを実施しました。

「XR CHANNEL」をインストールしたスマートフォンをSEIKO HOUSE GINZAの建物全体にかざすと、ショーウインドウを飾る干支の“時の龍(辰)”が解き放たれ、SEIKO HOUSE GINZAから銀座の空へと舞い上がる様子を臨場感あふれる演出で体験できるというもの。また、AR体験の最後には龍があなたの今年を占う「時の辰みくじ」も楽しめます。2024年の幕開けに、銀座で特別なひと時を楽しめる機会創出となりました。

関連リリースはこちら

9.目撃投稿多数! 3Dマツケンが全国のパルコに行脚中!?スマホをかざすと空に浮かび上がる「マツケンARパレード」1月14日(日)まで各店舗一日限りで開催

テクノロジーを起点とした社会課題の解決や、あたらしい表現開発を実践するDentsu Lab Tokyoは、株式会社パルコとタッグを組み、2024年1月2日(火)から1月14日(日)までの間、 “マツケン”こと俳優の松平健さんとコラボレーションしたスペシャルイベント “マツケンARパレード”を全国のパルコで開催される「グランバザール(GRAND BAZAR)」にて開催しました。マツケンが現れるインスタグラムフィルターも配布し、ARマツケンとともに日本のお正月を盛り上げました。

その日、その場所に行かないと出会えない3DマツケンARパレードは全国のPARCOにて一日限定で体験できるスペシャルイベント。同時期放映のTVCMにも登場するロボマツケン、空飛ぶビッグマツケン、ミラーボールマツケンなどが、スマホ越しにあなたの街に現れるという仕様です。スマートフォンアプリ「STYLY」を使用し、各店舗内に設置しているイベント告知POPに記載の2次元コードでアプリ起動後、楽しみめるようになっています。

“ARマツケンガチャ”は、4種類の3Dマツケンさんがインスタフィルターに登場。パルコのレストランで配布する限定コースターのQRコードを読み取るとInstagramが起動し、フィルターが登場します。フィルターでは、マツケンさんが激しく踊り出す「ダンシングマツケン」、全身で巨大な筆を操る「書道マツケン」、実際に店頭でもらえるショッパーを持ってスキップする「ショッピングマツケン」、CMの決めポーズの「パ」を決め続けてくれる「パマツケン」の4種類が楽しめるというお正月ならではの華やかな施策となりました。

関連記事はこちら

ARを使った集客&広告9事例まとめ

楽しんでもらいながら、プロジェクトとしての目的を達成するというところで、さまざまに活用されているAR活用事例が集まりました。

まだまだ、新しい技術やアイデア次第で、集客や認知拡大などに応用ができそうなポテンシャルを感じます。今後もAR活用施策は注目が集まりそうです。

その他の事例集についてはこちら
https://predge.jp/search/post?othres=6806
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

 

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る