黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経のA級戦犯。他。

 あいかわらず現代音楽が嫌いなんですが、たとえば「ピアノの弦を直接はじけ」とか「トランペットのマウスピースを外して吹け」とか、楽譜に指示してある曲がありますよね。おかげで最近は、弦楽器のピチカートまで嫌いになってきました。実験的な芸術の手法を否定するわけではありませんが、あれは前提を解体して再構築するという点で、文学でいえばタイポグラフィックみたいなものではないですか。そしてタイポグラフィックと同じように、「ちょっと面白いけどすぐ行き詰まる」ことが証明済みの手法だと思うんですけどね。あとはオカズ(ジャズ用語)に使うぐらいの位置づけだから、いつまでもそればっかりやってると恥ずかしいですよ。そう、現代音楽って聴いてて恥ずかしいんだな。

「A級戦犯」への誤解正そう 「事実」直視せぬ朝日:イザ!
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/print/150122/plt15012219310033-c.html

 【阿比留瑠比の極言御免】です。阿比留氏はなんと、A級戦犯を免責しようとしています。つまり、戦争遂行の責任者(A級戦犯)と一般国民を分けて前者に戦争責任を押しつける考え方を否定しているわけです。なんということでしょう、彼は、一般国民の戦争責任を問おうとしているのです。そんなこと、わたしには恐ろしくてとてもできません。阿比留氏は、なんどいう自虐史観の持ち主なのでしょうか。
 冗談はともかく(冗談ごとではなく、一般国民の戦争責任も問われるべきなのでしょうが)、阿比留氏はA級戦犯を免責するために、日本における戦争責任そのものが存在しないと言い張ります。東京裁判におけるラダ・ビノード・パール判事の日本無罪論も持ち出していかにも正当な判決文であるかのように書いていますが、恣意的な引用とはこのことを言います。前述の、戦争責任者と一般国民を分ける考え方の源流を1972年の周恩来演説に求めていますが、朝日新聞が藁人形叩きをしている、と言っていますが、《うわべだけの『帝国の名誉』を叫ぶ》行為は、今まさに阿比留氏がしていることではないですか。政界でも、安倍晋三氏を含めた有志連による"THE FACTS"広告などがそれに相当するのではないですか。まさに、「うわべだけの」帝国の名誉です。

変わらぬバラバラ…代表選でみえた民主の実体と前途:イザ!
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/print/150123/plt15012309300001-c.html

 いつもファンキーなコラムを書く、酒井充政治部記者です。民主党の内部はバラバラ、その証拠に代表戦では各候補の発言がこうだった、と並べ、早晩分解するだろうと言いたげな様子です。しかし、岡田克也新代表が述べているように、同じ土俵に立っていれば多様性があった方がいいわけです。規律正しくどこを切っても同じ顔、なんて政党の方が、少なくとも政権政党としては気持ち悪いでしょう。酒井記者の大好きな自民党だって、土俵が同じなだけで内部はバラバラじゃないんですか?