黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経の支持政党は変わるか。他。

「幸福の科学」が政党結成 衆院選300選挙区・比例に候補擁立へ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/258108/

幸福実現党
http://www.hr-party.jp/index_top.html
幸福実現党 | 幸福実現党概要
http://www.hr-party.jp/about/index.html#04

 via Spa & Resort @ Kushiro Ninja d:id:Elekt_ra:20090525:1243252561 *1。
 全選挙区立候補って、お金と人が有り余っているところは違うなあ。中選挙区時代の真理党ですらそんなことはやらなかったのに。しかし、共産党が多くの選挙区で立候補見送りしたことが民主党の革新票取り込みで有利に働くと見られるのと同じように、それこそ自民と民主の一騎打ちになると思われた選挙区でも、保守というか極右の票が分散するわけで、なかなか面白くなってきましたね。
 幸福の科学が政治的には保守姿勢であること、反創価学会のためなら維新政党・新風とさえ手を結ぼうとしていたことなどはなんとなく知っていたのですが、ここの主要政策を見るとネトウヨの主張そのままてすね。ここまで極端とは思わなかった。経済面では新自由主義らしきもの(しかし新自由主義だってそれなりの根拠に基づいた学説なわけで、同一視しては申し訳ないでしょうね)、教育では「ゆとり」撤廃など教育再生会議とほとんど同じもの、対外的には隣国への強硬姿勢といった具合です。
 今のところ産経は、論評抜きで事実関係のみ伝えていますが、いざ総選挙になったらどのような扱いをしますかね。政策面では全面支持してもまったくおかしくなさそうなのですが。
 
 あまり関係ない話。教育再生会議担当室長だった山谷えり子参院議員による、例の「性暴力ゲーム」に関する自民党の勉強会が開かれたはず *2 なのですが、まだ報道がありません。明日お伝えすることになるかどうかまだわかりませんが、ひとつメモしておきます。明日、2009年5月26日は、児ポ法(児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律)が国会で成立してからちょうど10年になる日です。

書評紹介。

 日曜日の新聞各紙には、書評欄が設けられています。そういうわけで本当なら昨日書くべきネタなのですが、後回しにしていたら今日になって事態が急変してしまいました。まあとりあえず。

asahi.com(朝日新聞社):「北朝鮮への制裁路線見直しを」蓮池薫さんの兄透さん - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY200905230184.html

 新刊『拉致―左右の垣根を超えた闘いへ』ISBN:9784780302745を出した蓮池透氏への短いインタビュー記事です。内容は書名のとおり、ということらしいです。「単純に圧力だけでは被害者は帰ってこない」という透氏の言葉が印象的な記事でした。ただ、大谷聡朝日新聞記者の期待どおりにこの本がセンセーションを巻き起こすかというと、すでに蓮池氏が現在の立場にあることは別の著書でも表明されているので、衝撃は少ないかもしれません。Amazonの紹介文はこんな感じです。

Amazon.co.jp: 奪還 第二章: 蓮池 透: 本
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%AA%E9%82%84-%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E7%AB%A0-%E8%93%AE%E6%B1%A0-%E9%80%8F/dp/4104599026/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1243145494&sr=1-1
内容(「BOOK」データベースより)
北朝鮮による拉致問題はなぜ、決着しないのか―膠着する交渉をめぐる疑惑のシナリオ、この悲劇をも食い物にしていく「拉致ビジネス」の横行、年ごとに疲弊していく家族会の内面、次第に明かされていく被害者たちの北朝鮮での生活ぶり…最前線で闘い続ける著者が、信じ難い暴挙に出た無法国家への怒りと、報じられない真実を語り尽くした手記。

 (ISBN:9784104599028、強調は引用者)。読んでみるべき本かもしれません。
 対照するために産経の書評記事を一覧してみたら、当然のごとく関連書が見つかりました。調べてませんが、たぶん産経書評欄は毎週北朝鮮関連書を紹介しているのではないかと思います。

【書評】『金賢姫からの手紙』西岡力、趙甲済著 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090524/bks0905240900011-n1.htm

 ISBN:9784794217097、評者はジャーナリストの惠谷治氏。どうでもいいことですが、「惠谷(えや)治(ジャーナリスト)」という表記だと、「先生の名前は、治と書いてジャーナリストと読みます」みたいな印象を受けますね。おそらく23日より前に入稿したものでしょうから、「韓国では親北左派の金大中・盧武鉉両政権下で北朝鮮の巧妙な対南工作により」という記述が韓国前大統領を非難しているように読めてしまうのは、盧氏にも惠谷氏にも気の毒ではあります。合掌
 急変した事態について追記しておきます。明白な安保理決議違反であり、唯一の被爆国にとって許し難い行為を繰り返した北朝鮮に対しては強く非難するべきであり、核実験に対する制裁措置強化は適切だと思います。しかし、拉致問題への制裁が適切かどうかは、また別に論じる必要があります。「核問題と拉致問題を連動」というカードが無効なことは、このブログで何度も指摘してきました。

追記。(5/30)

蓮池透氏の著書を読む - ライプツィヒの夏
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/63ce46d219419a1bd2a640ddb7020f2e

 Bill McCrearyさんが『拉致〜』の内容を詳しく紹介してくださっています。コメント欄でもご連絡いただいていますが、目立つようにこちらにも転記しておきます。

*1:Elekt_raさんのブログの正式なタイトルを、今初めて知りました。なんか「エレクト!ラさんのとこ」あるいは「忍者と野球と旅行なとこ」と認識するだけだったので。ごめんなさい(笑)。

*2:コメント欄でのslpolientさんのご指摘により修正しました(5/26)。