たぬちゃんの怠惰な日常

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没後300年記念 英一蝶展 レビュー(前期・サントリー美術館2024)

 

英一蝶展

「没後300年記念 英一蝶 ー風流才子、浮世を写す―」展へ行ってきました。

(サントリー美術館, 2024.09.30)

 

ほとんど写真NGでした。

なので看板やフライヤーより引用させていただきましたm(_ _)m

 

www.suntory.co.jp

(引用:サントリー美術館HP, 2024.09.30閲覧)

 

月曜日にひょっこり時間が空きまして。

月曜日といえば公立も私立も美術館、博物館は軒並み休みです。

どっか開いてないかなーと検索すると、サントリー美術館は火曜が定休日。

ありがたい。

 

現在は「英一蝶(はなぶさいっちょう)」展をしている。

( ^ω^)・・・

ダレ?

 

どうやら江戸時代で活躍した当時とても有名な人で、英一蝶を知っていたら「ツウ(通)」だそうで。

というわけで、「ツウ」の称号を得るため、行ってきましたΨ(`∀´)Ψケケケ

 

場所は六本木。

ギロッポン(;゚Д゚)(都会嫌い)。

 

東京ミッドタウンにあるらしい。

タウンといえばゆめタウン的(知ってる?)カジュアルなショッピングモールだろうと、暑かったのもあり半袖・気軽な服で行きました。

 

( ^ω^)・・・

なんだか高級感のあるショッピングモールでした(つд⊂)エーン

皆さん、あっついのにジャケット着てたり。

まあ仕方がない。

姿勢を良くし、堂々としておきましょう。

 

前期後期で絵が違う

宣伝に載っているこの絵(布晒舞図)がいいなと思って行ったのですが。

なんと後期からだそうで(つд⊂)エーン

代表として宣伝に載せるのは、前期後期通して見られる絵にしてほしいです。

後期、行くかどうしようか・・・。

 

10/16より後期開始です。

 

3つのエリアより成ります。

 

多賀朝湖時代

 初期の名前です。

英一蝶は江戸中期くらいに活躍。

浮世絵(版画)ではなく肉筆画(直筆)の画家だったようです。

京都生まれ。お父さんが藩お抱えの医者でした。

その後江戸に引っ越し。狩野派に入門しました。

 

しかし、何が原因かは分からないのですが、破門になったそうです。

いろいろな解説を見て、わたしは狩野派の画風と自分の描きたい絵が違うので、離れたのかな?と思いました。

もともと才能があった上にしっかりした狩野派で学んだのですばらしい作品を作れるようになったんだと思います。

なので、狩野派での学びは必要だったのだと思います。

 

現在、美術系の学校で学んでいる学生さん、または美術教室に通っている方々は、自分が好きではないものも描かねばならんこともあるでしょう。

しかし、自分の好みではないからこそ、学ぶことがあると思います。

つまり苦手な部分を無理やりつぶしていくわけです。

しっかり技術を身に着けてくださいね!

(自分は習わないけど)

 

英一蝶は町の人々を好んで描きました。

いわゆる「遊び人」で、吉原に入り浸っていました。

女性はともかく、宴会や町のわちゃわちゃした感じが好きだったのかな?と思います。

自分自身も幇間(ほうかん・太鼓持ち)つまり男芸人として吉原で人気だったそうです。

・・・なにやってんのよ?

 

一蝶の絵は「軽い」感じがよい。

 

まじめ?な絵ももちろん描けますが、余白がとてもいい感じなんですね。

肩の力が抜ける、そういう絵です。

 

(引用:フライヤーより)

投扇図。

右の人:今から扇を投げようとしている。

右から2番目の人:投げた扇が鳥居の隙間を抜けて「うぇーい!」

左の人:3点ブリッジをして、この人の目線のおかげで抜けた扇が目立つようになっている。

話の流れが1枚の絵で分かります。

 

もともと才能がある人の絵って、余白がうまい気がします。

逆に後天的な努力で頭角を現した人は緻密な描きこみがすごい気がします。

適当ですけど(←オイ)。

 

舞楽図・唐獅子図屏風のうち舞楽図

 

唯一写真可の屏風。

表は舞楽図で豪華。

実は裏は渋い唐獅子図の屏風となっています。

リバーシブル。

 

こうして並べると、真ん中の赤い帯で2つの屏風がつながっています。

やはり空間の使い方がよく、「かわいい」感じがしますね。

 

松尾芭蕉とも交流があり、俳人としても活躍していました。

マルチな才能があるタイプ。

 

島一蝶時代

 おや?「島」っていう苗字になったの?

ちがいます。

島流しにあったんです( ー`дー´)キリッ

けっこう波乱万丈。

 

えん罪だと言われていますが、三宅島に流されました。

幕府より睨まれていたらしい。

 

島流しというと何にもないところに行くイメージですが、自分の得意分野で稼ぐことは認められていたそうです。

江戸から絵具や紙を取り寄せ、江戸の知人からの注文を受注していたとのこと。

また、島の人からの注文も受け付けていました。

 

島には吉原はないけれど、知識人が結構流されていたし、かなり文化レベルは上だったのではないでしょうか。

 

ちなみに島でも吉原の記憶を思い出し、受注生産していたとのこと。

よく覚えてるね?

 

この島一蝶時代の絵は人気らしく、人生一度は島流しにあった方がいいのかもしれないと思いましたね。

 

英一蝶時代

 通常、島流しにあったらそこで一生を終えますが。

将軍綱吉死去にて恩赦があり、なんと江戸に帰ってきました。

いやはや。

 

荘子「胡蝶の夢」より一蝶の名をつけたそうで。

え!(;゚Д゚)

漢文か美術の教科書に載ってたあの絵は英一蝶だったのか!

好きな絵の一つです。

フリー素材がないので、調べてみてね。

 

晩年、町の人々をかいた風俗画は封印し、仏画などを描いていたようで。

(引用:フライヤーより)

釈迦十六善神図

ゾウがいろいろとすごいw

 

最終的には宗教画に行きつくのかもしれませんね。

わたしは「もったいないおばけ」つまり「百鬼夜行」を晩年描こうか・・・。

 

英一蝶を見ると、人生いろいろあるけど、軽く生きればいいのかな、と思います。

抜け感を感じたい方はおすすめ。

 

マニアックだからこそ、この機会を逃したらこれほどの作品群は見られないと思います。

 

お土産

 ミュージアムショップに英一蝶のものはあまりなかったです。

図録、「布晒舞図」の手ぬぐいと「王子喬図」のポストカードくらい。

 

買うものないなーと思いましたが。

「ぽれぽれ動物」たぬき(*゚∀゚)

 

インテリア界隈でじわりと人気のぽれぽれ動物がなぜか売っていました。

たぬきが欲しかったので購入。

1056円。

買える( ー`дー´)キリッ

 

軽い木でできており、白と黒でいい感じのインテリアになります(たぬきは高さ約5cm)。

 

え?

それ、散財じゃないの?って声が・・・。

分かりましたよう、散財に入れますよう(つд⊂)エーン

 

online.poletoko.com

(参考:PoLeTaKoオンラインストアHP, 2024.10.01閲覧)

 

たぬき以外で特に欲しいなと思ったのがこの2点。

(引用:PoLeTaKoオンラインストアより)

マレーバクとレッサーパンダ。

白×黒の配色が絶妙。

レッサーパンダはたぬきと違い、芸達者。

…くやしい…。

 

(引用:PoLeTaKoオンラインストアより)

きつねもいるので買うかどうか悩み中。

 

夫のたぬきコレクションに仲間入り。

左下、茶色い木のたぬきは兄が修学旅行(たしか長野)で買ったもの。

実家に打ち捨てられているのをもらいました。

兄ちゃん、なんでたぬきなんか買ったんでしょうか。

 

カフェ

 一応美術館の横にカフェはありましたが。

高い・・・(;゚Д゚)

 

地下鉄へ向かう途中で他のカフェへ寄りました。

DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)!

なぜか日本でのみ人気のブランド。

 

そのカフェがあったので寄りました。

店頭にトートバッグなどが売っていたので、欲しい方は六本木駅すぐ地下1階まで。

 

店内はさすが、グレーを基調にシンプル。

「生ハムモッツアレラトマトホットサンド」670円とハウスブレンドS420円、合計1199円でした。

ホットサンドは言えなかったので、「生ハムの・・・えー、言えないんですけどホットサンドで」と注文。

おいしかったよ(⌒∇⌒)

 

フライヤーの場所

 フライヤーはなぜか美術館になかったのですが、駅の近くのインフォメーションに置いていたのでもらいました。

よかった。

DEAN & DELUCAから地下鉄の駅に向かう途中にあります。

(引用:フライヤーより)

ふらっと行ったけど、おもしろかったです(⌒∇⌒)

お近くにお寄りの際は、ぜひ行ってみてくださいね!

「ツウ」(又はマニア)の称号を得られます(知らんけど)。

 

※大人1700円、音声ガイド600円。

音声ガイドはなんと講談師 六代目神田伯山さん!

やっぱりね、「声」の専門家は聞きやすいわ。

声優さんとか。

俳優さんは人によるけど聞きづらいことがけっこうある。

 

ではではご覧いただきありがとうございました。

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