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フラグシップの機能を引き継いだコンパクトな下位モデル「ソニー Xperia 5 V」
2023年10月4日 06:14
ソニーは、最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 V」の特徴的な機能の多くを受け継いだコンパクト筐体のハイエンドスマートフォン「Xperia 5 V」を発表した。国内モデルは主要キャリアから10月中旬頃に登場予定で、10月27日にはSIMロックフリーのオープンマーケットモデルも発売予定となっている。今回、Xperia 5 Vの国内向けSIMロックフリーモデル「Xperia 5 V XQ-DE44」をいち早く試用できたので、ハード面を中心に紹介する。10月27日に発売予定で、ソニーストア直販価格は13万9,700円。
なお今回の試用機は開発中の試作機だったため、SIMを装着したりベンチマークテストは行なえなかった。その点はご了承いただきたい。
直線的なデザインを採用しシャープな印象が強まった
Xperia 5 Vの筐体は、側面のメタルフレームにディスプレイ面だけでなく背面にもガラスを組み合わせるという、基本的な構成は従来モデルの「Xperia 5 IV」から変わっていない。ただ、デザインはやや変更が見られる。
Xperia 5 IVの側面フレームは、中央付近はフラットで、角付近がなだらかな曲線となっていた。それに対しXperia 5 Vでは、ほぼ曲線を排し、角付近を斜めに切り落とす新たなデザインを採用。このデザインは、フラッグシップモデルXperia 1 Vのデザインを受け継いだものだ。
Xperia 5 IVもデザインは比較的シャープな印象だったが、Xperia 5 Vでは側面がより直線的なデザインとなったことで、シャープな印象がより強くなったと感じる。実際に手に持ってみると、手にゴツゴツとした印象がわずかに伝わってくるが、従来モデルと比べても持った時の印象に大きな違いがあるとは感じなかった。
カラーは、ブラック、プラチナシルバー、ブルーの3色を用意。どのカラーも、側面、背面ともに光沢感を抑えたマット調のフロスト加工が施されており、比較的落ち着いた印象だ。同時に、側面、背面とも指紋の痕が目立ちにくい点もうれしい。なお、試用機のカラーはプラチナシルバーだった。
ディスプレイ面および背面のガラスは、米Corning製強化ガラス「Gorilla Glass Victus 2」を採用。デザイン性と、従来モデルよりも優れた強度を両立している点も魅力だ。
サイズは68×154×8.6mm。Xperia 5 IVと比べると、幅が1mm、厚さが0.2mm増えているが、奥行きは2mm短くなっている。とはいえ、実際に横に並べれなければサイズの違いがはわからないほどで、双方を持ち比べてみても大きさの違いはほとんど感じられなかった。
ただし、重量は182gとXperia 5 IVから10gほど重くなった。わずか10gとはいえ、実際に持ち比べると違いはしっかり感じられる。できれば、従来同様の軽さは維持してもらいたかったように思う。試用機の実測の重量は、SIM非装着の状態で181.6gだった。
SoCはSnapdragon 8 Gen2採用も、RAMやストレージは少なめ
Xperia 5シリーズは、フラッグシップモデルXperia 1シリーズとほぼ同等のスペックを、よりコンパクトな筐体に詰め込んだモデル、という位置付けだ。ただ実際には、全く同じスペックを搭載しているわけではない。
【表1】Xperia 5 V XQ-DE44の主な仕様 | |
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SoC | Snaodragon 8 Gen2 |
RAM/内蔵ストレージ | 8GB/256GB |
外部ストレージ | 最大1TB microSD |
ネットワーク仕様 | 5G Sub-6:n1/n3/n5/n28/n41/n77/n78/n79 4G LTE:Band 1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/42/66 3G:Band 1/5/6/8/19 GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
ディスプレイ | 6.1型有機EL、フルHD+(1,080×2,520ドット)、アスペクト比21:9 |
リアルタイムHDRドライブ、リフレッシュレート最大120Hz | |
背面カメラ | /超広角 16mm、1/2.5型Exmore RS for mobile、1,200万画素、120fps AF /広角 24mm、光学式手ブレ補正、1/1.35型Exmore T for mobile フルアスペクト画素数5,200万画素、有効画素数4,800万画素、記録画素数1,200万画素、120fps AF" |
前面カメラ | 1/2.9型Exmore RS for mobile、1,200万画素、F値2.0 |
対応SIM | nanoSIM+eSIM |
オーディオ | フロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」(新型アンプ) 3.5mmオーディオジャック DSEE Ultimate/360 Reality Audio/360 Reality Audio Upmix/Music Pro |
防水/防塵 | 防水:IPX5/IPX8 防塵:IP6X |
生体認証機能 | 電源ボタン一体型指紋センサー |
おサイフケータイ | 対応 |
外部ポート | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
バッテリ容量 | 5,000mAh、30分50%充電(30W充電器利用時)、3年劣化しにくい |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi準拠) |
サイズ/重量 | 68×154×8.6mm/182g |
カラー | ブラック、プラチナシルバー、ブルー |
表1は、今回試用したXperia 5 V XQ-DE44の主な仕様だ。SoCはXperia 1 Vと同じSnapdragon 8 Gen2を採用しているが、RAMは8GB、内蔵ストレージは256GBとなっており、Xperia 1 Vからややスペックダウンしている。通信事業者モデルでは内蔵ストレージが128GBとさらに少なくなる。
Xperia 1 Vと全く同じスペックが搭載されていればうれしいのは事実だが、比較的若年層をメインターゲットとするXperia 5 Vの位置付け的にはしかたのない部分もあるだろう。それでも、フラッグシップモデルに近いスペックを搭載しているのは間違いなく、そこまで大きな不満はない。
ところで、Xperia 5 Vでは、SoCの発熱対策として熱拡散シートを従来と比べて体積40%増量して搭載しているという。先に紹介したようにXperia 5 Vは従来モデルから10gほど重量が増えているが、その大きな要因の1つが、この熱拡散シートの増量と考えていいだろう。
ポート類は、下部側面にUSB Type-Cを、上部側面に3.5mmオーディオジャックを備える。また下部側面にはSIMカードトレイも用意。SIMカードトレイにはnanoSIMカードを1枚と、裏面側に最大1TBのmicroSDカードを装着可能。SIMはnanoSIMに加えてeSIMが利用でき、nanoSIM+eSIMのDSDVをサポートする。
物理ボタンは右側面に集約。上から順にボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、シャッターボタンを用意する。
モバイル通信は5G Sub6対応で5G ミリ波には非対応。5G Sub6については、国内主要キャリアの5Gチャネルをサポートしている。
無線LANはWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)準拠で、6GHz帯域もサポート。BluetoothはBluetooth 5.3準拠。NFCおよびおサイフケータイもサポート。
防水/防塵仕様は、従来モデルと同にように、IPX5/IPX8準拠の防水性能と、IP6X準拠の防塵性能を備える。生体認証機能は電源ボタン一体型の指紋認証センサーを搭載し、顔認証機能は搭載しない。また指紋認証の動作としては、電源ボタンを押し込んでから指紋認証を行なう「押し込み式指紋認証」にも対応している。
内蔵バッテリは、従来モデル同様に5,000mAhの大容量バッテリを搭載。3年間劣化しにくい長寿命仕様や、30W充電器利用時の30分で約50%の容量を充電できる急速充電機能、Qi準拠のワイヤレス充電機能、Qi対応周辺機器を充電するおすそわけ充電機能なども従来同様に対応している。
そのうえで、ディスプレイまわりをはじめとした独自技術による省電力化と、クアルコムとの協業による最適化によって約20%の消費電力削減を実現しているとのことで、朝から晩まで利用しても約50%のバッテリ容量が残るという。今回は試用機が試作機だったためバッテリの持ちを検証できなかったが、長時間駆動が可能という点は大きな魅力となるはずだ。
なお、通信事業者モデルではFMラジオを搭載するが、XQ-DE44は非搭載となる。
ディスプレイはHDR表示が強化された
ディスプレイは、フルHD+(1,080×2,520ドット)表示、アスペクト比21:9対応の6.1型有機ELを採用している。表示解像度やサイズは従来モデルと同じだ。リフレッシュレートは最大120Hzで、240Hz相当の残像低減技術や240Hzのタッチサンプリングレート対応タッチパネルも搭載している。
また、ソニーの大画面テレビ「ブラビア」シリーズで培った高画質化エンジン「X1 for mobile」や、標準品質(SDR)の映像をHDR相当に変換して表示する「HDRリマスター」、ソニーのマスターモニター同様のHDR、BT.2020、10bitカラーの映像データの色調を忠実に表示する「クリエイターモード」にも引き続き対応。
そういった中、HDR表示については一部進化している。動画などの視聴時にフレームごとの輝度や階調を動的に解析し色の再現性を最適化する「リアルタイムHDRドライブ」への対応は変わらないが、従来モデルではHDR表示はHDR10対応だったのに対し、Xperia 5 VではHDR10に加えてHLG(ハイブリッド/ログ/ガンマ)にも対応。これはXperia 1 Vと同じだが、映像コンテンツを視聴する場合など、よりメリハリのある映像を楽しめるようになっている。
実際に映像を表示してみても、明暗部のコントラストに優れ、非常に鮮やかな発色の映像を実感できる。ディスプレイの表示品質に優れる点はXperiaシリーズの大きな魅力のひとつであり、Xperia 5 Vでも大いに満足できる部分と言える。
背面カメラは望遠レンズを省いた2眼仕様
Xperia 5 Vの背面カメラは、16mm超広角レンズと24mm広角レンズの2眼仕様となっている。Xperia 5 IVでは、倍率を抑えた望遠レンズを搭載していたものの、Xperia 5 Vでは望遠レンズが完全に省かれてしまった。望遠レンズの存在有無は、利用者のカメラの使い方によって変わってくるとは思うが、やはり省かれたのは少々残念に感じる。
24mm広角レンズはF値が1.9で、フルアスペクト画素数5,200万画素、有効画素数4,800万画素、記録画素数1,200万画素、1/1.35型の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmore T for mobile」との組み合わせ。16mm超広角レンズはF値が2.2で、1/2.5型の1,200万画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmore RS for mobile」との組み合わせとなる。レンズはいずれもZEISS T*コーティングが施される。
これら仕様は、Xperia 1 Vの背面カメラに搭載される超広角/広角レンズと全く同じだ。また、カメラアプリは引き続き「Photography Pro」を採用。動画撮影アプリの「Video Pro」と「Cinematography Pro」も搭載している。つまり、望遠撮影時を除いて、背面カメラで撮影できる写真や動画のクオリティや撮影体験はXperia 1 Vと大きく変わらないと考えていい。
前面カメラは1/2.9型の1,200万画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmore RS for mobile」とF値2.0レンズの組み合わせで、こちらもXperia 1 Vと同じ仕様だ。
ところで、望遠撮影については、新たな機能を盛り込んでいる。
通常、広角レンズで撮影する場合には、有効画素数4,800万画素のセンサーを、4ピクセルを1ピクセル相当として利用するピクセルビニング技術により1,200万画素センサー相当として利用し撮影を行なう。
そして、2倍望遠(48mm相当)以上で撮影する場合には、ピクセルビニングを解除し、イメージセンサーの中央部分をクロップして1,200万画素相当のセンサーとして利用する。2倍望遠撮影時には1,200万画素分のセンサー情報をそのまま利用するため、デジタルズームのような画質劣化が発生しないという。望遠は最大6倍(144mm相当)までとなる。
2倍望遠時にイメージセンサーの中央部をクロップするとうことで、画質が気になるところ。ただソニーは、センサーは1/1.35型と大きく、中央付近の1,200万画素相当をクロップしても、Xperia 5 IVの60mm望遠レンズで採用していたセンサーよりもピクセルピッチが約10%大きく、画質が高まっていると説明している。
以下に、レンズごと、また望遠撮影の実撮影写真を掲載しているが、2倍望遠ではデジタルズームのような画質劣化が見られず、クリアな写真が撮影できていることがわかる。望遠最大の6倍の写真では、デジタルズーム特有の画質劣化が見られるので、かなり大きな違いと感じる。これなら、望遠撮影もそれほど不満なく利用できそうだ。
とはいえ、最大6倍という望遠性能は少々物足りないと感じるのも事実。望遠撮影を多用する人にとっては、望遠レンズが省かれた点は残念に感じそうだ。
このほかには、ポートレート撮影用のぼけ効果が進化している。新たなぼけ効果では、AIによる深度推定で被写体と背景の境界線の精度を高めることで、被写体前後の自然なぼけを再現できるという。また、カメラアプリでぼけ効果ボタンを押すと、ぼけ具合を設定するスライドバーが表示され、被写体を中心としてどの程度前後をぼけさせるか設定することも可能となっている。
下に掲載した、ぼけ効果を最大に設定して撮影した写真を見ると、被写体付近がくっきり浮かび上がるような写真が撮影できていることが分かる。また被写体の境界線もかなり正確に判別できている。今回のように松の盆栽のような境界線の判断が難しい被写体でも、境界線部分の不自然さはほとんど感じられない。これは、ポートレート撮影でもかなり便利に活用できそうだ。
また、夜景もとてもクリアに撮影できた。やや強い光源を捉えるとゴーストやフレアが目立つ場合もあるが、明るい場所から暗い場所まで鮮やかに撮影できている。また、暗い場所が必要以上に明るく撮影されることがなく、比較的自然な夜景撮影が可能な点も、Xperiaシリーズらしい魅力と感じる。
動画撮影機能は、背面カメラ部分に搭載されたモノラルマイクを利用した撮影や、人物よりもカメラに近い物体に優先的にフォーカスを合わせる商品レビュー用撮影設定、外部モニターを活用した撮影、動画撮影アプリVideo Proから直接のストリーミング撮影などを用意。これら動画撮影機能も、Xperia 1 Vとほぼ同じだ。
実際に、日中に手持ちでラフに撮影してみたところ、ブレがしっかりと押さえられクリアに撮影できた。また、当日は気温が31度ほどだったが、4K/29.97fps動画を10分ほど連続撮影しても温度の警告が表示されることはなかった。
ただ本体はそこそこ温度が高くなっており、より気温の高い場合には比較的短い時間で温度の警告が表示される可能性もある。XQ-DE44では、シューティンググリップ「GP-VPT2BT」の併用による「撮影持続モード」が利用可能となっているので、高温環境下で長時間の動画を撮影したいのであればそちらを活用すべきだろう。
手軽にVlogを作成できる「Video Creator」
Xperia 5 Vでは、撮影した写真や動画を指定するだけで簡単にVlogを作成できるアプリ「Video Creator」を新たに搭載している。
近年、日常や趣味、旅行などさまざまなシーンをVlogやショート動画にまとめて発信するというスタイルが若者を中心として一般的となっている。ただ、短いとはいえVlogやショート動画を作成、編集するのは、特に初心者にとっては難しい。そういったVlogやショート動画を手軽に作成できるという点がVideo Creatorの最大の特徴だ。
使い方はいたって簡単で、Xperia 5 Vで撮影した写真や動画の中から使いたいものを選択し、Vlogの時間やBGMを指定するだけで、簡単にVlogを作成できる。
BGMは標準で12曲がプリセットされているが、それ以外の好きな楽曲データも利用可能。選択した写真や動画の切り替わりタイミングを変更したり、テロップの追加、動画の必要な部分のみを切り出すカット編集、明るさや色合いの調整も可能だ。
また、BGMをプリセットの12曲から選択する場合には、音楽のリズムに合わせて写真や動画の切り替えを自動設定する「おまかせ編集」機能が利用可能となる。以下に掲載したVlogデータは、そのおまかせ編集を利用して作成したものだが、BGMに合わせて写真が切り替わるのはなかなか気持ちがいい。
このデータの作成時には、Vlogの長さとBGM、利用する写真を選択しただけで、あとは何も手を加えていない。おまかせ編集はプリセットのBGMでしか利用できないのは残念だが、とにかく手軽にVlogを作成できるため、Vlogに興味を持っていても編集が面倒で手を出せなかったという人にとって大きな魅力となりそうだ。
フルステージステレオスピーカーの音質が向上
サウンドまわりでは、ディスプレイ面に搭載されている前面ステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」の音質が向上している。内部のアンプに新型のアンプを採用することで、雑音低減と高精細化で音のクリアさや解像感を高める、従来表現できなかった楽器や声などの強い音もしっかり再現できるようになったのだという。
実際にXperia 5 IVと音を聞き比べてみると、Xperia 5 IVでもなかなかクリアで迫力のある音が再生できるが、Xperia 5 Vでは低音がより強く、また中音域もより鮮明に表現できていることが実感できた。しかも、ボリュームをかなり大きくしても歪んだり割れたりしない点も大きな魅力だ。
さすがに外部スピーカーの音質と比べるのは無理があるが、スマートフォン内蔵のスピーカーとしてはトップクラスのクオリティを備えているのは間違いないと感じる。本体のみで音楽を再生したい場合でも、これなら大きな不満を感じないはずだ。
このほか、3.5mmオーディオジャックの用意やハイレゾオーディオ対応、標準音質のサウンドをハイレゾ相当に高音質化する「DSEE Ultimate」といった、従来からのサウンド機能もしっかり継承。スタジオレベルの音楽録音が楽しめる「Music Pro」も引き続き搭載している。
最新ハイエンドスマートフォンを比較的安価に購入したい人にお勧め
今回、Xperia 5 Vの国内SIMフリーモデルXQ-DE44を試用したが、フラッグシップモデルのXperia 1 Vから一部機能を省きつつも、いい部分をしっかり受け継ぎつつ、コンパクトな筐体に詰め込んでおり、いい意味でよくまとめられていると感じた。もちろん、Xperia 1 Vと同等の機能が詰め込まれているとなお良いのは事実だが、特に背面カメラなどは物理的に難しい部分もあるはずで、全体的にはよくまとまった機種に仕上がっていると思う。
あとは、直販で13万9,700円という価格をどう考えるかだ。従来モデルXperia 5 IVの登場時の価格はは直販で11万9,900円だったので、2万円ほど価格が上昇している計算だ。
さまざまな物価高騰や円高といった要因から、構成する部材のコストもかなり大きく上昇しているはずで、価格が高くなってしまう点はしかたがないかもしれない。ただ、Xperia 1 V SIMフリーモデルの19万4,700円と比べると、まずまず納得できる金額と感じるのも事実だ。
一部仕様は削られているが、フラッグシップモデルのXperia 1 Vと同じSoCを搭載するとともに、機能的にも遜色がなく、それでいて比較的安価に購入できるという点は魅力があるだろう。最新のフラッグシップスマートフォンはほしいが金額的に厳しい、という人にとって十分考慮に値する製品と言える。