97本のジュンク堂トークセッションに行ってきました。
トーカーは、鈴木雄介さんと、伊藤直也さん、小野和俊さんの3人。思っていた以上に、話を聞いていて
ワクワクする時間となりました。
- 作者: 鈴木雄介,Richard Monson-Haefel,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/10/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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"スキーか、スノボか" "ビールか、ワインか"
小野さんのサン時代のマネジャーの言葉。物事に集中しすぎている時、問題ではないことも問題だと思って
しまう状態に陥ってる場合がある。"頭が悪くなっている"状態。この場合は、"リセットボタン"を押す。
遊びがあるから、ゆとりが生まれる。ゆとりが生まれれば、見直すことができる。
先にあげた選択肢が、"仕事か、バカンスか"ではなくて、"どっちのバカンスを取るか"になっているのは
"リセットボタン"を押させるため。
私も、"演出"というのは、マネジメントのツールとして重要だと感じる。
例えば、チームでふりかえりや、ビジョンを定める際、私は、オフィスから離れるようにしている。
チームを外に出す。オフィスの会議室は仕事をする上での日常的な場所。逆に昼間の公園など、オフィス
ワーカーにとっては、非日常的な場所で、会話を始めると、"リセットボタン"が効いていることが分かる。
オフィスの会議室では出てこない、「自分」が出てくる。チームのビジョンを定めるときはそれぞれの
「自分」が出てこないと、本物にはならない。
"エンジニアに任せると、面白くないことは手を抜いてしまう。"
楽しそうな仕事にのみ手をつけてしまうのは、性(さが)。だからマネジメントは必要なんだという話。
タスクかんばんでも、面白いタスクはすぐにアサインされるが、あまり楽しそうでもないタスクは、
ToDoレーンに残り続ける。「これ残るのは分かるけど、残し続けるわけにもいかないよね」と声を挙げるのが
マネジメントだったりする。メンバーが思い思いに楽しそうな仕事だけやることに集中するのは、部分最適。
"作業に没頭すると全体を見れなくなってしまう、全体のファシリテーターが必要"ということになる。
"ルールを棄てるフェーズも必要。"
システムの上で何かしら障害が発生した場合、障害対策を練り、新しいフローを作ることになる。
時が経つにつれ、なぜ、そのような面倒なフローがあるのか、分からなくなっていく。フローが、組織を
縛っていくことになる。だから、フローやルールを定める一方ではなく、ライフサイクルを形成するべき
という話。保守運用をやっているSIerには是非欲しい観点。
"ライセンスによる証明は、自分が他のライセンス保有者と交換可能なことを示しているに他ならない。"
自己の標準化。学ぶことで自分を高めているつもりが、ただ自分を殺しているだけだったりするかもしれない。
97本は、ただ読んでいても腹に残らないかもしれません。
そこに書いていることを、自分の言葉で置き換えてみる行為が妙と言えるのではないでしょうか。
DevLOVEコミュニティで97本の読書会を企画しました。
10月27日 DevLOVE 97本読書会#1(東京都)
今後、数回にわたって開催する予定です。98番目の自分の"知るべきこと"を作りましょう。