コミティアに潜入せよ!

おはよう、フェルプス君。今回の任務は
コミティアに潜入せよ!
である。方法は以下の通り。

  1. お台場にある東京ビッグサイトへ行け。JR京葉線の新木場駅から東京臨海高速鉄道に乗り換えるコースと、JR山手線の新橋駅から新交通ゆりかもめに乗り換えるコースがあるので、好きなコースを選べ。
  2. 到着したら会場へ急げ。
  3. 入口でパンフレットを購入し中に潜入せよ。
  4. 同人誌を出版しているサークルが無数にある。探し回り、好みの作品があったら購入せよ。

 最初は恥ずかしいだろうが,それは敵の陰謀だということを肝に銘じてくれ。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ或いは社会的に抹殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る。
 なお、このテープは自動的に消滅する。


 コミケ(コミックマーケット)に代表される漫画同人誌即売会。私はつい最近まで、こういう即売会はまるで宅八郎みたいな奇妙なおたくばっかり来る異様な雰囲気のところだとばかり思っていました。しかし、それが真実ではないとわかりはじめてきたのが、今年の夏に「コミティア」という創作系(=アニメや漫画のファン雑誌やアニメパロディではなくオリジナル作品)同人誌の即売会に行った時でした。

 何、これほど異様な女性比率の高さは! 出展しているのは6,7割方、オンナじゃないか! おたくの祭典というよりも、これじゃむしろ、漫画好き女性の文化祭じゃないか!


 私は漫画のえり好みが激しいものですが、それでもコミティアはなんか違いました。同人誌には「えっちな作品も多い」と聞いていたので、えっち系同人誌は絶対に買わない主義の私は、最初は身構えていました。なるほど、確かに一部にはえっちな作品もないわけじゃあ、ありません。でも、非えっち系で、私の感性にちょうどシンクロするような、叙情的な作品から楽しい作品まで自分好みの作品が、次から次へと見つかるのです。こんなのは初めての体験でした。だから買おうか買うまいか迷うこと何度やら。


 そんなわけでコミティアの第一印象はとても良いもので、そして私は次回開催のコミティアにも顔を出すことにした、というわけです。さっき私はコミティアを「文化祭」と描写しましたが、まさに文系サークルの文化祭といった雰囲気がぴったりです。折り畳みテーブルに折り畳みのパイプ椅子、テーブルの上に同人誌といった具合。サークルによっては雑誌ではなく便せんやポストカードやカレンダー、イヤリングのようなアクセサリーやハーブなど……。


 今回の目当ては、谷原ひなたさんの「白色りぼん2」、カワノさかなさんの「ひょろひょろ猫」シリーズ(猫の出てくる絵本)、いばらぎやさんの鉄道漫画(私は鉄道には弱いけど昔の駅や電車のレトロな雰囲気が好きなだけ。キハ何とかなんて言われてもチンプンカンプン)。
 その他に私が見つけたいい本とは……

  • 「月野が原に紅茶の香り」虹石商店 特にお気に入りの一冊。虹色に光る石の表現は、一冊一冊色鉛筆で塗ってるとは驚き!
  • 「あおいろの本」羊の泉
  • 「春色ずかん」犬と空豆 
  • 「ホワイトロード」芦野はるか 矢野顕子「にぎりめしとえりまき」をモチーフにした、ファンタスティックな漫画。


 余談ですが、この日の帰りはチキジョージ、もとい吉祥寺まで行って井の頭公園を散策。「綿の国星」に出てきた場所で、前から行きたい行きたいと思っていた場所なのですが、やっと念願が叶いました。人は大勢いたけれど、公園そのものは非常に静かな雰囲気で、とても気に入ったので、また行ってみようっと。