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投稿日:2023年6月23日
川内高城温泉に開業した最初の湯治宿… (双葉旅館(旧五助屋))
きくりんさん [入浴日: 2022年4月15日 / 2時間以内]
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川内高城温泉に開業した最初の湯治宿
共同浴場の斜め前にひっそりと佇む、川内高城温泉で最初に開業したという湯治宿。かつて、西郷隆盛も逗留したのだとか。平日の午前中、日帰り入浴してみました。
マニア心を揺さぶる、かなり鄙びた外観。看板にも書かれているように、以前は五助屋という屋号で宿泊営業していましたが、現在は日帰り入浴のみ可。入浴料250円は、管理されている向かい側の双葉屋さんで払います。
ところが、この日は双葉屋さんの玄関が朝から閉まっていて、入浴料を払うことができず。意気消沈して、宿泊している山桜桃へ戻ります。
朝御飯を食べながら、「隣の双葉旅館のお風呂も一度入ってみたかったんですけど、双葉屋さんが閉まっていて入浴料が払えなかったんですよ…」女将さんにボソッと漏らした一言。「えっそうなの?あら、電話にも出ないわ。出かけちゃったのかしら。」とわざわざ連絡までしてくれて、「もし良かったら、入浴料預かりましょうか」と嬉しいお言葉。そんな女将さんの神対応に、激しく感謝します。
双葉旅館の正面玄関もまだ閉まっていた為、右側の勝手口から入ります(実はここから出入する地元の方を偶然見かけ、日帰り入浴はやっていると確信)。すぐ右に女湯がありますが、男湯は床が抜けそうな廊下を歩いて、奥へと進んだ右側です。
プラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤー無し。浴室に入ると、奥に1人分のシャワー付カラン(カランも温泉)がある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。
右側に1人サイズと3人サイズのタイル張り石枠内湯があり、いずれも無色透明のアルカリ性単純硫黄温泉[源泉名: 川内温泉3号・川内温泉19号(混合泉)]が、源泉かけ流しにされています。泉温52.8℃を加水・加温せず、奥の小さな方が43℃強位、手前の大きな方は41℃弱位で供給。PH9.1で、肌がツルツルする浴感です。鉄パイプの湯口から竹をつたって注がれ、口に含むと硫化水素臭がして、苦玉子味がします。循環なし、おそらく消毒もなし。大きな方は、薄灰色の湯の花も見られます。
女湯との仕切り壁には、「不老泉」と彫られた文字。西郷さんの筆跡を彫り起したものだそうで、女湯には何故か「ふ老泉」と彫られているようです。湯の流れる音に癒されながら、「山桜桃の女将さんありがとう!川内高城温泉最高だよ!」と心の中で叫びつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
ちなみに、温泉の分析書は見当たらなかったのですが、近隣の宿や共同浴場と同じ源泉(混合泉)のようです。19人が参考にしています
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