花粉の観測・集める
次第に暖かさを増し、春らしい日も多くなってきましたが、この時期はスギ花粉症の方にとってつらいときでもあります。テレビの天気予報などで伝えられる花粉予測に注目している方も多いことでしょう。医療機関や研究機関などの中には、このような花粉の飛散量の予測に役立てたり、花粉症の予防や対策を行う上での目安にしてもらうために、実際に花粉がどのくらい飛んでいるのかを調べているところもあります。花粉を集めるにはいくつかの種類がありますが、その中の「ダーラム没とよばれるものはスライドガラスを屋外に24時間置いて、その上に自然に落下する花粉を採集するというものです。その際、ガラスの上に落下した花粉が再び飛んでいかないようスライドガラスにはワセリンを塗り、花粉が付着しやすいようにしています。また、集めた花粉が雨水によって流されたり、スライドガラスの上に雪が積もって観測の妨げとならないように、スライドガラスを設置する専用の台には雨よけがつけられています。