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名神高速道路の下にある京阪藤森駅から琵琶湖疏水沿いに南下しますと府道が出てきます。それを左に行きまして、国立京都病院を超えます。伊達町という交差点を右に入りまして1つ目の角を左に行くとある銭湯さんです。藤森駅からだと徒歩10分少しといったところでしょうか。店の前に4~5台ほどの駐車スペースもあります。
驚かされるのはその外観でして、見事な洋館建築になっています。旧字体で「寶温泉」と書かれていまして、一体全体いつごろに建てられたのか分かりませんが、文化財的風格を感じます。
玄関から番台を通って脱衣所に入ります。こちらのお姐さんの京都弁が素敵で、まあ京都の女の人の言葉の美しさが見事に出ていて癒されます。脱衣所も京都の銭湯形式と洋館の折衷みたいになっています。ロッカーは籠を入れる形式で、ちょっとロッカー自体の傷みも出てきているように思いました。まだまだ現役でがんばってもらいたいものです。
浴室ですが、主浴槽深浅、1人用の円形ジャグジー、電気がかなり高温の地下水。酵素風呂とあります入浴剤系のバイブラはかなりぬる目の35℃ほどでした。他に蒸し風呂と水風呂があります。浴中は消毒臭は少なめに感じましたが浴後の肌からはそれなりに感じられました。伏見の銭湯さんらしく、水風呂は地下水の良さが前面に出ていて、かなりキリリと冷える秀逸な内容でした。
建物の風格といい、お姐さんの雰囲気といい、京都に数ある名銭湯の一画を担う存在であることは間違いありません。ここはわざわざ寄り道してでも立ち寄ってもらいたいところだと思います。京都の庶民文化、町の風格が感じられる存在であるといえるでしょう。5人が参考にしています