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およそ1360年を超える歴史を持つ、博多の奥座敷として知られる二日市温泉。この温泉地に万延元年(1860年)に開業した、2つある共同浴場のうちの1つ。また、九州温泉道の対象施設でもあります。平日の午前中、利用して来ました。
柳の並木といい、木造3階建の風情のある建物です。100円返却式の下駄箱(鍵は自己管理)に靴をしまい、入浴料300円は券売機で。100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。半地下の浴室へと階段を下りて行くと、かけ湯用の大きな甕と、奥に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
手前に9人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 博多湯)がサラサラとオーバーフロー。泉温42.0を、加温・加水せず40℃位で供給。PH8.2で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒もなしで、源泉かけ流し。温泉成分で茶褐色に変色した岩の湯口から注ぐ湯を口に含むと、無味ながら鉄臭と硫黄臭が混じったような匂い。まったりしていると、凄く細かい気泡がまとわりつきます。単純温泉ながら、しっかりと個性のある湯を、源泉かけ流しのベストコンディションで満喫できました。
平日の午前中でも、常に4、5人はお客さんが訪れ、なかなかの盛況ぶり。店内で温泉を販売していて、持ち帰る人もいます。また、2階に綺麗な畳敷きの無料休憩処もあって、湯上がりものんびり。ただし、飲食は不可(食事をするなら、有料の個室利用で持込可)なためか、こちらは結構空いていました。
主な成分: リチウムイオン0.4mg、ナトリウムイオン160mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン18mg、ストロンチウムイオン0.5mg、鉄(II)イオン0.1mg、フッ化物イオン2.1mg、塩化物イオン97mg、臭化物イオン0.2mg、硫化水素イオン0.4mg、チオ硫酸イオン0.4mg、硫酸イオン86mg、炭酸水素イオン180mg、炭酸イオン2.0mg、メタケイ酸62mg、メタホウ酸5.7mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、遊離二酸化炭素0.4mg、成分合計0.62g90人が参考にしています