どうも、こんにちは。リトル田中です。
本日のテーマはカップ酒です。コンビニやスーパーで100円~200円という安価で買えて、その場ですぐ飲めるのが魅力のお酒ですね。
今回はこのカップ酒に注目して、
「数あるカップ酒の中で一番美味い酒はどれなのか?」
を考えてみたいと思います。
・実飲
さっそく、試しに飲んでみましょう。
まずは「白鶴まる」(漁船が出てきて漁師飯を作り、最後にまーる!って叫ぶCMのやつ)
こちら公式サイトの説明によると…
アルコール13%台のマイルドタイプのお酒ですが、物足りなさを感じさせないように、「支え味」を出しています。淡麗な味わいの酒質ですので、淡白な味付けの料理とよく合います。
とのこと。酒飲みはこういう文章を読んでるだけで飲みたくなってくるので、さっそくいかせていただきます。
(グビリ……)
「でゅほっ」
朝9時、朝食も摂っていなかった空きっ腹にアルコールが染み渡ります。
なんだろう、他に何も言い表せませんが「酒」って感じの味です。
つづいては、「ワンカップ大関」を飲みます。
こちらは、
すっきりと飲み飽きしない、バランスの良い味わいのカップ酒。
甘辛度合いは普通、やや淡麗とのこと。
お酒好きの知人の話では、「白鶴まる」に比べて少し辛口らしいです。
ともかくこちらもいってみます。
(ぐびっ……)
「う〜ん」
「同じ……?」
味を比べようにも、自他ともに認める味覚音痴。
普段の食事も和食か洋食かぐらいしか感じることのできない舌に、米と麹が醸すハーモニーは感知できません。
分からないのなら詳しい人に聞くしかない。
今回はよく見かけるカップ酒をリストアップして、街頭アンケートで人気調査を行います。
ちなみに聞く相手は、人生の先輩である昼間から地べたに座って酒を飲んでるそこらへんのおっちゃんです。
毎日飲んでいるので、きっとお酒のことなら何でも知っているでしょう。
リストアップしたお酒はポピュラーなカップ酒。左から、
1. 月(月桂冠)
2. ワンカップ大関(大関酒造)
3. キクマサピン(菊正宗酒造)
4. 白鶴まる(白鶴酒造)
5. タカラカップ(宝酒造)
6. 鬼ころし(清洲桜酒造)
となります。
(※鬼ころしは厳密には紙パックですが、「まあよく見かけるし、入れちゃっていいだろ」と思ったので入れます)
それではスタートです!!!
・アンケート開始
このように、道ばたのおっちゃんに聞いていきます。
「俺はやっぱりタカラカップだね。」
「あれ、でも持っているのは別の焼酎ですよね?」
「うん、こっちの方が40円安いんだよ。」
なるほど、カップ酒にはやはりコスパが大事な要素みたいです。
どんどん行きます。続いては道角で気持ちよさそうに飲んでいたお父さん。
この方は「白鶴まる」とのこと。(※顔出しNGにつき指だけの出演です)
このあと、各カップ酒のCMに使われている演歌の話を10分ぐらいされましたが、何が何だかさっぱり分かりませんでした。
お次は、お酒を飲みながら談笑していた二人組のおじさんに突撃。
「なに、お兄さんハンサムだねえ、モデル?」
「あ、いいえ、ただのアンケートでして・・・」
「すごいねえ、どこの事務所よ?」
全く話を聞いてくれません
なんとか趣旨を説明すると、
「やっぱりねえ、ワンカップ大関が一番美味しいね。でもちょっと高いからやっぱりまるとかをよく飲むなあ。この横の人はね、日本酒は飲まないんだけど、ビールを飲むんだよね、一日中」
「1日15本は飲むなあ」
ちょっとどんな肝臓をしているのか。
「体に気をつけて飲んでくださいね」と念を押し、アンケートを続けます。
続いてのおじさんです。
質問すると、静かに目を閉じて10秒後……カッと眼を光らせ、
「宝焼酎。」(タカラカップ)
と力強くお答え頂きました。
「僕はね、10日に1日に宝焼酎を飲むんだ。それが身体に良いんだよ」
まさかの健康法が登場しました。Tarzanで「宝焼酎健康法」という特集が組まれるのも時間の問題です。
「僕はね、深川の生まれで○○中学校から○○高校に入って、大学ではアメフトをやっていたんだよ。それで、…」
訥々と半生を語り始めるおじさん。
聞いてみたところ大学では舞の海の先輩だったらしいです。
このおじさんと舞の海は明らかに10歳以上離れているので、「大学が同じなら俺はあいつの先輩」という新橋の飲み屋ではよく耳にする理論です。
続いてのおじさんは2人組でした。
1人は、すでにカップ酒を1杯空けている強者。
「宝焼酎が一番だねえ!」
ゴキゲンすぎて足下もおぼつかない様子。
「オオゼキだねえ」
奥では、ゴキゲンな方のおじさんが舞っています。
「やっぱり、なかなか贅沢できないよな。オオゼキもさ、ちょっと高くて毎回は飲めないものね。僕らの給料は○○円でさ、それでさ、スーパー行ったら、そんなに買い物できないよ。班長(おそらく彼らの上司) も色々と考えてくれいるみたいだけどさ。そこらへんのさあ、庶民の感覚っていうのを親分(おそらく安倍首相) は分かってんのかなあ!経済政策だなんだってやっているけれどさ。なあ、社長!(おそらく我々のこと)」
富める者はますます富み、持たざる者はますます窮すアベノミクスへの不満が相当溜まってらっしゃるようです。このままでは日が沈むまで話を聞くことになると思ったので、お礼を言ってその場を離れようとすると、
「アンケートしたいなら俺の仲間を紹介するよ!」
と、近くで飲んでいる友人を紹介してくれました。
・・・・・・・
路上です。
おっちゃん達に囲まれました。
「やっぱりオオゼキだろ!」
「いやオオゼキは高いからまるだな」
「ビールが好きだな」
思い思いの意見を忌憚なくぶつけてくれます。同時に。
この時点で話の交通整理がまったくできなくなったので、
10人からの話を同時に聞いたとされる聖徳太子ってやっぱりすげえやと思いました。
僕の右にいるおじさんは「そんなことよりアブサン飲ませてくれよぉ」とボソボソ言ってきましたが、アルコール度数60度は超えるアブサンは残念ながらリストにはありません。
「ぼくはねえ、宝焼酎、いわゆるヤンカラだね」
「宝焼酎ってヤンカラって言うんですか? なんでそんな風に呼ぶんですか?」
「いやあ、それはね、学校の先生でも教えてくれないよ。ヒントはね、この真ん中のロゴだよ。」
「この漢字は何? ”王”だね。そしてその下は、”見”だね。」
「はい」
「さて、外側の部分、ここはどんな意味だろう?」
「え? 何でしょう?」
「さて、王を見るときに…王を見るときには、何をするでしょうか?」
「え?」
「な・に・を、するでしょうか?!」
「え?」
「それが答えなんだよ」
結局答えは教えてくれませんでした。
「王を見る時」とはマジで何だったのか……
「僕は基本、ちゃんぽんで飲むね」
「アテはやっぱり刺身が一番だね」
「鬼ころしはね、若いころに散々飲んでなあ」
「平等と公平は違うんだよ!なあ、社長!」
「なんだお前ら~酒屋の回し者か〜?」
「あのね、浅草行ったら俺の名前を出してみな、どこでも行けっから!」
「混合酒はだめだね。昔は分かっていながら飲んで散々翌日をだめにしたけど」
「警視庁鑑識課の○○と仲が良くてさ、こいつがパクられた時も迎えにいったんだよな!ガハハハ!」
各々が自分の都合で話すものだから、クロストークにつぐクロストーク。
「はい」、「そうなんですか」、「ですよね」しか言う言葉が見つかりません。
「やっぱりさ、俺らじじいはもう去るのみだからさ、これからは君たちみたいに若い世代に頑張ってほしいよ、そんでさ、今の日本をなんとか頼むよ。俺も孫がいるからまだ死ねないな。」
「俺らは飲んだくれだからな、君たちみたいなしっかり者が社会を引っ張っていってよ。」
最終的になんとなく良い話でまとまるのはどこの飲み会でも普遍のようです。
…とこんな具合におっちゃん達に協力いただいてアンケートを集めてきましたので、次ページで「安酒ランキング」の結果を発表したいと思います!