okite910nete1820’s blog

歴史が嫌いだった自分が学び直して、簡単な歴史の地図を作ってみます。

1人でプラっと。(第2回/全3回)

今回は前回のお話の続き。

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足尾銅山跡地から車を走らせること20分少々。次なる目的地へと到着しました。

 

県境を跨ぎここは群馬県。

 

 

 

 

ブログを読んで頂いてる方で、””星野富弘””と言う人物を知らずに、この絵と文字を見て、一体どんな風に描いている??と思いますか???。

 

彼は普通のアーティストではありません。些かこの””普通””と言う表現は適切では無いのかも知れませんが、敢えて””普通では無い””と言う表現を使わせて貰いました。

 

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やって来ましたここは

 

『 星野富弘美術館 』

 

群馬県と栃木県の県境、””みどり市”” にある美術館になります。この作家の星野さんがこの地の出身と言う事から、この場所に美術館が建てられる事となったみたい。

 

富弘美術館

 

チケットを買って中へ入ります

 

正面に見えるのが星野富弘さんの写真‥

美術館の中は撮影禁止です。

 

実は作家の星野富弘さんは今年の4月にお亡くなりになりました。享年78才。

 

少し星野さんのお話を。

 

我々の世代の少し先輩方はご存じの方も多いと思いますが、我々世代より下の代の方達は少し知名度的には高くないのかな?と個人的には思います。

 

1946年生まれ。1970年に学校の体育教師になりました。

 

その任務先の部活の指導中に頭部から転落し頸椎を損傷‥‥。そこで首から下の自由を失いました‥‥。動いたのは首から上の部分のみ。その首から下の自由を奪われてから描いたのが冒頭で見た作品になります。

 

『 じゃぁ冒頭の詩や画はどうやって描いてたの???‥‥。 』

 

と言う疑問が当然生まれます。

 

星野さんは唯一動く首から上、筆を口で咥え、口で咥えた筆であの水彩画と詩を生涯書き続けました‥‥。

 

こんな平たい文章では言い表せないような苦しみや絶望、悲しみ、諦め、葛藤、そんな物と自ら向き合い、その先に辿り着いた人生だったに違いないと想像します‥。

 

自分はこの美術館に来るのは3回目になります。

 

2005年に今の美術館に建て替えられた頃に1度。2度目は8年位前。そして今回3度目の訪問となりました。

 

変化した物と言えば自分の見方。

 

ここから先は本当に私感で、薄い表現や文章になってしまいますがあくまで個人の感想なので、ご了承下さいませ。当人を完全に知った上での物言いで無い事もご勘弁。

 

前回も前々回も感想的には

 

『こんな絵や文字を口に咥えた筆で書くなんて凄いなぁ‥‥』

 

的なごく一般的な作品を製作する技術的な事に対する想いが強かったと思います。ただ今回やけに目に付いたのは ””詩の言葉達”” 。

 

何の世界でも ””人と比べる”” と言う事は良く無い事だとは理解しています。ただこの言葉達を見て、真っ先に思い出してしまったのが ””相田みつお”” 氏。自分、過去にも相田みつお氏の美術館に訪問したのですがその相田みつお氏の作品と比べてしまいました。

 

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星野さんの作品の詩を読み、相田さんの作品を思い出す‥‥。

 

同じ様なポエム調の言葉達。

 

でも、似て非なる物。

 

『 なんて相田さんは欲が深いんだろう‥‥欲の塊じゃ無いか‥‥ 』

 

本当に、純粋に思ってしまいました(笑)。

 

でも、返せば、それこそが彼の有名な言葉 ””人間だもの‥‥”” に通ずる部分。自分の欲と向き合いながら、自分と語らいながら、言い聞かせながら、そんな ””人間くさい部分”” を全面的に包み隠さず吐き出している部分が、相田さんの良い所でもあり、多くの人が ””共感”” を出来る部分なのかも知れないですよね。星野さんの作品を見て、不謹慎ですがそんな風に感じてしまいました。

 

一方富弘さんの作品達。

 

兎に角優しい。兎に角欲が無い‥‥。無欲‥‥。

 

何て言うんだろう‥。相田さんと比べると ””真逆のベクトル”” をも持つくらいの作品の言葉達でした。

 

事故により不遇な環境の中で辿り着いたある意味悟りの境地と言える様な思想。””想像しなさい””と言われてもきっと自分には不可能だと思います‥。

 

明日から突然首から下の自由が奪われてしまう‥‥‥。そんな事が自分に起きてしまった時、果たしてどんな思いになるだろう‥‥。浅はかな言葉ではとても表現出来ません‥‥。

 

当たり前の事が、当たり前じゃ無いと言う事。

 

何気無く過ぎて行く時間でも、決して何気無い事なんて無いと言う事。

 

そんな足下に広がる小さな世界を、星野さんはとても大きく描いています。

 

前回も見たであろう作品達。

 

でも、今回はいままでで一番心に強く響いたと感じました。

 

何だろう‥‥。歳を重ねたせいですかね??。

 

勿論、自分は今回引き合いに出してはしまいましたが、相田さんの作品も好きです。勿論、富弘さんの作品も良いと思います。

 

甲乙付けるでなく、相田さんには相田さんの良さ。星野さんは星野さんの良さ。

 

浮き世を生きる自分と同じ様な目線で、且つ他人をどうこうするのでは無く、向き合うべきは欲深き弱い心を持つ自分自身。相田さんのそんな事を語りかけてくれる作品は非常に魅力的だし、星野さんの””足下を見てごらん‥‥””的な上ばかりを見てしまう人間の煩悩を、『そうじゃ無いんだよ‥』と諭してくれている様な語りかけも心に染みました。

 

同じ場所を訪問してもその時の年齢により感じ方が大きく変化する。

 

自分、今精力的に色んな所に出掛けたり訪問したりしていますが、若い頃よりも断然今が楽しいです。人生色んな事を経験したり学んだり、それと繋がるように色々な視野で物事が見られる。正面からも、斜めからも。

 

きっとこの美術館も数年後に訪問した際には、また違った印象を受けるのだろうと思います。

 

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2025卓上カレンダー 飾れるハンカチ

冒頭でも紹介したこちらをお土産に購入。

時間や何かに追われ続けている様な現代人を少し風刺するような詩に引かれました。

 

 

星野さんの作品。

兎に角優しいタッチの水彩画。風景画よりも植物を多く描いています。

 

少し心がほっこりし、優しくなれるような気がする美術館だと思います。興味がある方は是非、訪問を検討されて見ては??。

 

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富弘美術館の隣に ””道の駅”” があり少し物色。

 

ポポー???

皆さん知ってます??。

 

 

説明書きを読んで見る‥‥。


マンゴー、バナナ、プリンをミックスした様な‥‥『森のカスタードと呼ばれてる‥』

 

食べた事無いですが、幻と書いてあるし、値段もそんなにしなかったので試しに購入。ブログのネタにもなりますからね😅。

 

実食の感想は第3回で。

 

富岡美術館を後に、次なる目的地へと向かいます。

 

次なる目的地は 『 桐生(きりゅう) 』 。桐生第一高校が有名ですかね?。

 

桐生に向かう道中、車の中は南国のフルーツ特有の ””ポポー”” の甘い香りが充満してました😄。

 

最後まで読んで頂いた方、感謝します!。ではまたです🖐🖐🖐。

 

 

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