堀江貴文『成金』

成金

成金

前作『拝金』に続く想定外の小説第2作目。なんだけど前作よりも小説としての技量も上がってると感じるし2作の繋がりから世界も膨らんでるし出来がいいですね。早い人なら1時間、私でも2時間かからずに読み切れてしまうのも前作と同じ。前作を読んだときと同じく立ち読みで読み切ってしまった。
読んでる最中から、勝手に3作目に出てきそうな会社名とか人名とかを考える、という遊びをやりたくなってくる。そうやって読者が世界を広げるような想像をしたくなるというのはフィクションとしてそれなりに感情移入できるということで、優れた物語の条件をクリアしていますね。個人的には、アスナロの東和之というのがツボでした。なんとなくあの浮足立った時代をなつかしむ。