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2013年秋ライトノベル原作アニメ作品を製作会社で見る

他でやっているアニメレビュー企画のまとめで忙しくて秋アニメは全然チェックしていなかったのだが、ラノベ原作がなんと10本もある。多い多いと言われた2012年夏期が10本。同数である。
アニメ業界全体で制作本数が増えたわけでもないので純粋にラノベ原作アニメが占める割合があがってることになる。
製作会社の今後の方針によってはもっとラノベアニメが増えることもあるだろう。そこで今回はどんな会社がラノベ原作アニメの企画に取りかかっているのかを調べてみる。
参考:この世の全てはこともなし : 2013年 秋のライトノベルが原作のアニメ

電撃文庫

  • ゴールデンタイム


製作は「GENCO」「スターチャイルド」
「とらドラ!」と似たような製作委員会。
「GENCO」は同じラノベ原作である「機巧少女は傷つかない」の製作もしている。
「スターチャイルド」は「ミス・モノクローム」「コッペリオン」など
ちなみに「コッペリオン」のアニメーションを手がけるスタジオ「GoHands」は冲方サミットの「マルドゥック・スクランブル」やGoRAprojectの「K」などの作品で有名。


製作は「ワーナー エンターテイメント ジャパン」
秋アニメでは他には「リトルバスターズ!」の製作をしている他、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」にも関わっている。
「灼眼のシャナIII」以来、TV・劇場版・OVAなど何らかの形でと電撃文庫作品に連続して関わっており秋以降も電撃文庫作品を手がけていく可能性が高い。

KAエスマ文庫

境界の彼方

境界の彼方


製作は「京都アニメーション」「ポニーキャニオン」「ランティス」「TBS」
京アニ×ポニキャが手がけるKAエスマ文庫作品としては3作目。
4作目としてすでに「中二病でも恋がしたい!」の続編が製作決定している。
ちなみに「ポニーキャニオン」は秋アニメでは他に「アウトブレイク・カンパニー」「ダイヤのA」「ワルキューレ ロマンツェ」などに関わっている。

講談社ラノベ文庫

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)


講談社ラノベ文庫TVアニメ化第一弾。実は「彼女がフラグをおられたら」のほうがずっと先にアニメ化の報は出しているのだが先に放送されるのはこちらとなった。
製作は「ポニーキャニオン」「TBS」。「境界の彼方」と同じ組み合わせだ。

富士見ファンタジア文庫


製作は「角川書店」
秋の角川枠は「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」と「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」の二本。
どちらも長文タイトルであるあたり角川の押し出したい方向性が伺える。
  • 東京レイヴンズ


製作は「ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン」
ジェネオンというと最近ではガガガ文庫など小学館系列の作品のイメージが強いがどういう経緯か富士見書房。
秋アニメでは「凪のあすから」の製作も。

エンターブレイン

  • ログ・ホライズン


製作は「NHKエンタープライズ」。製作委員会方式ではなくNHKが完全に出資してるタイプの様子。
NHKでは他に電撃文庫の「アリソンとリリア」が作られているが、こちらは製作委員会方式。
「今日からマ王!」「彩雲国物語」などのように長く続くシリーズものになるのかもしれない。

MF文庫J

  • 機巧少女は傷つかない

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing "Cannibal Candy" (MF文庫J)


製作は「メディアファクトリー」「GENCO」
自社レーベルからのアニメ化。
他には「フリージング ヴァイブレーション」「のんのんびより」など。

角川スニーカー文庫

  • 俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している


製作は「角川書店」
自社レーベルからのアニメ化その2。
レーベルの違いからか、同じ角川製作のはずなのに「勇しぶ」の宣伝量が少ない気がしてならない。

オーバーラップ文庫

IS〈インフィニット・ストラトス〉 1 (オーバーラップ文庫)

IS〈インフィニット・ストラトス〉 1 (オーバーラップ文庫)


製作は「オーバーラップ」「TBS」
「オーバーラップ」製作アニメ作品第1弾となる。
放送局はもちろんTBSだが、MF文庫Jから編集が抜けていった講談社ラノベ文庫、オーバーラップ文庫どちらもTBSでアニメ化しているのが少し気にかかる。
このままいくとMFを巻き込んで三社で放送枠取り合戦が始まりそうな気がする。


現在アニメ製作に関わっている会社で、その半数以上がラノベ原作アニメを手がけている。
一方で「アニプレックス」「東宝」「vap」「バンダイビジュアル」「flying DOG」などはオリジナルや、マンガやゲーム原作などの作品を作っている。ただこれらの会社も秋期にたまたまラノベ原作アニメを作らなかっただけで、どの会社もラノベ原作アニメの製作経験はある。
つまり、一部の出版に携わっている会社だけがラノベのアニメ化を推し進めているわけではなく、アニメ業界全体がライトノベルに注目しているのだ。
さらには「ワーナー」や「オーバーラップ」のようにラノベ原作を抱えて新たにアニメ事業に参戦する会社も増えてきている。
ラノベレーベルも増加している現状、これからもまだまだライトノベルのアニメ化展開は増えていきそうだ。