Tカードの情報収集批判についての素朴な疑問

神田大介氏(朝日新聞記者)によるドラッグストアとTポイントに関する記事の裏話 - Togetterなどの件について。

図書館の話の時もそうなんだけど、Tカードの情報収集については色々と不透明感はある。ただ、そこに向けられる批判は果たして正しいのかな、と思うことはあるけれども。

今回のウェルシアの件についても、Tカードの個人情報に紐付けて収集、閲覧する、という話とはどこを叩いても出てこないので想像でしかない、という話がある。もっとも、Tカードの番号と買ったものの履歴をあわせて収集する、というのがリーズナブルな実装なので、収集時点ではその二つがくっついているのは間違いなかろうとは思う。問題は、それを集積するところ、あるいは利用するところで属人性を排除した属性として扱っているかどうか。販促利用についても個人をターゲットにするのか属性をターゲットにするのかで大きく違うんだけどね。
なんどかここでも述べているけれども、これはビッグデータという話の全体的な課題であり、モラルやマナーの範囲で行われていたけれども、技術の進歩によってカジュアルにできるようになると、モラルやマナーを弁えない勢力が参入してくる、という問題でもある。

とはいえ、従来型の通販だってモロに個人と購入履歴が紐付いているわけであって、それとこれとの違いは自分のあずかり知らぬところで購入履歴が利用される問題ではあるので、そこについての批判は当然かとは思う。ただ、思うに、これを伝えたところで大抵の人はへーそーなんだーまーポイントつくからいーや、くらいのものである人が大半ので、めんどくさがらずに伝えとけばいいのに。

さて、こうやって収集されたビッグデータについてCCCはどのよう扱っているか、というのは気になるところではあるのは確かなんだけど、推定有罪の度がすきるんじゃないかとは思うんだよね。TSUTAYAに個人情報を預けるなんて、と言う人も沢山いるけど、逆にTSUTAYAの何がそんなに信用出来ないの、と思ったりもする。まー僕はTカードもってないけどねw

大雑把な話をすると、固定IPアドレス垂れ流している人がCCCの危うさを心配するというのは若干滑稽な感じがしなくもない。