ゴキブリの生命力について

なんでも油で揚げたらすぐ死ぬか時間が掛かるかが話題になっているようですが。
あんまり関係ないけど、僕の大学時代の研究室はゴキブリの巣窟でした。なぜなら動物を飼っていて、餌がたんまりと置いてあるし、鳥が主体だから温度管理もされてて、夜も寒くない。足元を這い回るから、一日2〜3匹は始末していた。おかげで耐性は付いた。
ゴキブリは卵がうざくて、タブレットのガムみたいなのが壁に強力な接着剤みたいなので張り付いているから掃除に一苦労。
伝説としては、睡眠の研究をしていて夜泊まりでいた人が、トイレに行くために階下に降りたら、餌置き場に黒い絨毯が見えたという。ガクブル。
ところが、あまりにうざくなってきたので、バルサンを焚こうという話になりました。一番生息数が多いと思われる鳥の部屋から生き物を運び出し、目張りをしていざ焚かん魔法の煙!
何時間かあと、そこに広がったのは…ああ、床が黒いです田舎のお母さん*1…。
ちなみに、シンクの扉を開けたら辛うじてそこに避難する事で生き延びた何匹かがぞわっと出てきましたよ。だいぶやっつけたけど。そんなわけで、撲滅作戦は成功し、その後ゴキブリを見かける率は激減するのでした。どこに移住したんだろうか…
ゴキブリも生命力の強い虫の代名詞になっていますが、正直繁殖力のほうが問題です。踏んづければ死ぬわけだし…。本題の油で揚げるとあっさり死ぬかどうかですが、みなさんほらアイスクリームのてんぷらってあるじゃないですか。あれって周りを何かちょっとした生地(カステラとかスポンジ系やオブラードやホットケーキミックス)で包んでから衣つけてささっと揚げるみたいですが、溶ける前に、つまり中まで熱が浸透する前に外側が揚がってしまう訳です。そんな要領で、ゴキブリも素揚げじゃなければ死ぬまでにちょっと時間掛かりそうな感じはしますね。別にゴキブリが熱に強いって訳じゃなくて、それなりの条件であれば多少は時間が掛かるんじゃないでしょうか。んでもって、シロイさんのところのこれのように、一気に綺麗さっぱりすっぱり揚がってしまう、というケースもあるだろうし、しばらく生きていた、という記述が正かどうかでKFCゴキブリ事件の真実性を判定するのは難しいのではないかと思われます。
というわけで、このことを証明したい方は、是非、ゴキブリ唐揚げ実験を試みて欲しいと思います。もちろん、個体差にも配慮し、十分なデータを採取するだけの量は必要です。検証後の成果はスタッフで美味しく頂いて欲しいところです。

*1:ちなみに筆者は東京生まれの東京育ちです