洋画好きなら名前くらいは聞いたことがあるであろう人気作、『ワイルド・スピード(通称ワイスピ)』シリーズ。
これまでのブログ記事でもたまに話題に出していたのですが…わたしはこのワイスピシリーズが、それはもう大好きなのです。
最近また順番に観ていたのですが…やっぱりこの7作目、『SKY MISSION』が一番好きだな、と。
アクションもさることながら…撮影期間中に亡くなった主演のポール・ウォーカーの遺作となった7作目です。
作中でも、ストーリー的に彼のワイスピからの卒業を描いていて、その描き方があまりにうつくしくて…。
切ないやら何やらで胸がいっぱいになる作品なんですよね…。
ワイスピシリーズは、ストリート・レーサーたちを題材にしたカーアクション映画です。
シリーズ通してのメインキャラであるドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)とブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)が基本的には中心となって話が進んでいきます。
はじまりは、車を使った強盗を重ねるドミニク(愛称ドム)と、それを捜査するために潜入した警官のブライアンといった立ち位置から。
結局、ドムの生き様に惚れたブライアンがドムを見逃し、警官をやめさせられたり、戻ったり…。
その間もドムはドムで犯罪を繰り返しながらも、愛する者や家族、そして弱き者のため、自分の信念に従って仲間たちと生きていました。(どちらかと言えば義賊的な立ち位置ですね)
そんな2人の人生があるきっかけでまた交差し、時には腕を買われ利害も一致したことから政府のために働くことになったりするのが『ワイルド・スピード』シリーズです。
そして『ワイルド・スピード』と言えばカッコいい車にド派手なカーアクション!
電車が迫る中ギリギリのところで踏切をぶち破って通過したり、
公道を猛烈スピードでレースしたり、
巨大な金庫を引きずって街中を爆走したり、
車ごとスカイダイビングしたり…。
そう、今作では文字通り、スカイダイビングするカーアクションがあります。
しかもそれだけに飽き足らず、高層ビルの窓を突き破り隣のビルへジャンプする、ビル間ジャンプも見られます。
あとは車でやるダウンヒルとか…とにかくアクションが最初から最後までド派手。
今作から有名なアクション俳優であるジェイソン・ステイサムが悪役として登場しているのも大きなポイントです。
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そんな今作、やっぱりラストが一番切なく、そしてあまりにうつくしいラストなんですよ。
ブライアンはドムの妹ミアと付き合っていて、子どもも生まれました。
これまでは犯罪歴もあって落ち着いて暮らせなかったのですが、6作目の『EURO MISSION』での功績により犯罪歴も抹消され、晴れて自由の身となり、今度こそ足を洗って普通の日常を過ごそうとしていたんですね。
しかし今作ではそれを妨害され…とは言え無事解決して、ブライアンとミアと子どもは家族3人で改めて新しい道を歩み出しました。
何もかも終わった、今作のラスト。
砂浜で戯れる3人を見て、仲間の1人で普段はおしゃべりで調子のいい男がぽつりとひと言呟きます。
「…うつくしい」
と。
それを聞き、黙ってその場を去るドム…。
道が分かれても、いずれまた会える。
そんなメッセージを残し、2人は文字通り別の道を歩む…といった終わりなのです。
もちろん、ポール・ウォーカー演じるブライアンはこの後から出てきません。俳優交代などももちろん無く。
出てきませんが、ブライアンは物語の中で未だに生き続けているという描写がたまに出てきたりして…「ファミリーを大事にする」というワイスピのテーマがここでも徹底されていて、嬉しくもあり、切なくもあるのです。
アクション映画好きな方は絶対ワイスピにハマると思うので、もっと色んな方に観てほしいものです……(周りの洋画好きに何故かワイスピ好きがいない…っ涙)