わたしが「好きな映画は?」と聞かれたとき、迷わず答える映画があります。
それが『TENET テネット』。
クリストファー・ノーラン監督。2020年公開作品です。
ノーラン監督と言えば『インセプション』『インターステラー』などのSF映画や、アメコミヒーロー・バットマンの物語である『ダークナイト』シリーズ。
あとは歴史モノとして『ダンケルク』、最近では『オッペンハイマー』辺りが有名どころでしょうか。
(他にも製作として関わっている作品もありますが今回は割愛させていただいて…)
そしてこの『TENET テネット』。SFアクション映画です。
ノーラン監督のSFってちょっと難しいんですよね。難しいと言うか、複雑?
考察しがいがあると言うか…一度観ただけでは理解が追いつかないのですが、しかし非常によく考えて作られていると思うのです。
この『TENET テネット』もそう。設定が複雑すぎて混乱するんですよね。
混乱するんですけど、何となくでも理解すると、これだけ考えて作り込まれた気持ちのいい映画はそうないんじゃないかって個人的には思うわけです。
***
キャストも豪華です。
主人公はあのデンゼル・ワシントンの息子、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
主人公の相棒に『トワイライト』『THE BATMAN』などのロバート・パティンソン。
悪役には名探偵ポアロシリーズ『オリエント急行殺人事件』などのケネス・ブラナー。などなど。
この方々がまた名演を見せてくれるんですよ…。
ストーリーは、ざっくり言えば未来人VS現代人(主人公たち)です。
未来人は過去(つまり現代)の地球を欲していて、そのために時間を逆行させる装置を使おうとしています。
そう、ストーリー含めこの映画が複雑なのは、時間を“逆行”するという概念があること。
タイムマシンのように過去のある地点に飛び、その過去の地点から現在に向けて進むのではなく、現在から過去に向かって時間を遡っていくわけです。
“自分だけ”が時間の流れに逆らっているので、周りは当然逆再生のように見えるわけで。
これ説明も難しいんですよね…。
分かりやすく図解・解説してくださっている記事もありますので、気になる方はぜひ見てみてください。
↓特にこれめっちゃ分かりやすいです。わたしも参考にさせていただきました。
***
この映画を観て、何となくでも流れを理解した後、
「あっ…たま(頭)いいな!?!?!?!?!」
と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
何だってこんなストーリー…構成?が思いつくのでしょうか。
序盤の出来事が全てフラグで、後半でそれを全て回収していくわけですよ。どんどん明かされていく謎にびっくりです。もはやアハ体験。
それを映像作品として現実に作り上げる手腕。映像技術。演じ切ったキャストの方々。何もかもがすごい。
確かにとても分かりづらいのですが、何となくでも分かればこれほどまでに面白いものはないと思っています。
現在アマプラでも配信されていますし、考察などを見ながらめげずに何度か観ていただきたい作品です。
***
そして白状します。
わたしはこれを映画館で観ませんでした。
本当に申し訳ありません……。
気になってはいたものの、結果としては行かなかったんです…。
これほど映画館に行かなかったことを後悔した映画は無いです。マジで。
これは…それこそIMAXとかで観たかった…っ!映画館の大スクリーンで観たかった!
本当に本当に後悔しました…今もしてます……。
皆さんも観たいなと思った映画はどんどん映画館に観に行きましょう。後悔するよりマシですので…。