台所から生まれた31文字
ご自愛をそう呟いて三首を労る花芽膨らむまでは
不織布の掛かった空とソイラテとどちらが苦いか比べてみたり **** 日の出の時間がきても空はライトグレーのまま。お尻から根っこが凄い勢いでニョキニョキ生え出しそうな日。
お仕事を持たぬアタシに息を吸う価値はないぞと唸る空見る 楽しげに微笑むことをお勤めに一日花が懸命に咲く 包むにはアナタ以上の面積が必要なんだと深呼吸する 欲しいのは空白ではなく余白だとルーズリーフの罫線を読む 入り込む隙間を作り待っていたわけじゃないのを知るや知らずや
一息をついたつもりの溜息が呼吸に戻る朝の水遣り あれこれとお世話出来ないことを知る萎れた葉っぱに謝りながら 目に見える変化のための沈黙は目尻の端に掛ける程度で
やってみたいことをやってみた実験記録。
何人のサンタクロースが来ましたか。今年の冬の君のもとには **** サンタクロースの話をすることもなくなってはや十数年。なのに、だから?クリスマスプレゼントの話題だけは出る。待つ方から待たれる方、期待される側に移ったってことかな。 今年のチビへのクリスマスプレゼントは、キャラクター物のコスチュームだった。ペラペラのワンピースモドキがこんなにするの!という驚きと今この時しかない欲求を満たしてやることを天秤にかけ…る間もなく即買い。 満面の笑みで決めポーズをする写真が送ら
一歩二歩下がり忘れたふりをしてここかそこかと間合いを探る **** 鉢周りにプチプチを巻いたり、ビニールで覆ったりと、あり物で冬支度をしたベランダの植物の具合がいい。挿し芽したブライダルベールなんてこの時期に毎日数個花をつけてる。(いい加減開花させずに蕾は詰んだ方がいいのか思案中) スーパーの端っこで売られていた小さな花のポット苗をこのひと月で4つも買ってる。草花系はあんまり好きじゃなかったのに。 今日なんてスーパーの売り場で見かけた花を帰宅後に検索掛けて確認してから再度
私の風を感じてくれるのか薄い葉先をしゃらしゃら揺らし **** 軽ければ軽いほど敏感なんだと小さな鉢を置いて知った。締め切った部屋にも空気の流れはある。小さな風なら誰にでも起こせる。微動だにせぬものもいるけれど
有れば良いばかりではないことを知る風と陽をよみ芽吹くものたち **** 遅いかなと面白半分で5㎝ほどの茎を土に突っ込んだ空芯菜も20㎝ほどに育ったので初収穫。遅ればせでこんな育つなら来年早めに再チャレンジ。一番季節が捉えられないのは人かもしれない。ネギに小松菜、ルッコラも順調。
31文字未満の17文字
冬花火押し込められた星の夢 ****悩んで先送りにしていた物を色々手に入れた。また今度、今回はいいや、この次に…それは一体いつ?… 何かが弾けたのかもしれない。 体の内で三尺玉が勢いよく弾けたんだと思うとなんだかすんなり腑に落ちた。溜め込んだ小さい星はまだまだあるやも。笑
涼風やすでに五感も鈍麻して **** 朝一に窓を開けると、あれ?今日はちょっと涼しくないか?暦の上ではそろそろ秋か?なんて考えつつ部屋の温度計を見たら27℃だった。25℃超えは熱帯夜じゃなかったっけ?色々と麻痺してきている。それとも順応と呼ぶべきか?
「もういいかい」「もういいよ」と手遊びの朝な夕なにひとりごちたり **** 応えてくれるのは自分。少しでも苦なくこなせるように、不便や不都合を感じたらどうにかできないか考える。今のところまだ毎日が手遊び。お!いいね。と一瞬でも自分を褒めてやれれば合格ということで。
蚊遣香めぐりめぐって祖母の家 **** 今や我が家も祖母の家(笑)
31文字におさまらなかった140字程度の短文
撒かねば咲かぬ咲かねば成らぬ成らねば撒けぬぐるぐるとねばねばねばに追い込まれ忘れかけてる陽も水もある
風が少しある 今日は乾くかな? と、タオルの角を角ハンガーのピンチに止めた カシャカシャカシャとピンチは騒ぐ いいよな自由で タオルを掴まされたピンチがつくため息 カシャカシャカシャっと 仕事をしてないピンチは騒ぐ ゆらゆらゆらとタオルが揺れる いいよな自由で ピンチに掴まれたタオルの角がつくため息 ゆらゆらゆらっと タオルの裾はのんびり揺れる
すり抜けてゆくモノを今日はそのまま見送ろう飛び出さんばかりに眼を見開き両手の指を思いっ切り広げ威嚇するかのような体勢をとったとて取りこぼすものはあるもしうまく捕まえられてもすべては抱えられないし持ち続けられはしないだから今日はそのまま見送ろういつか受け止められる日が来るだろうから
アタシの中に漣を立てるのは見知らぬ誰かがつらつらと並べた文字で文字には少なからず私情が組み込まれているということも知っていてそんな見ず知らずの心情にわざわざ波立つのは何よりも浅はかだとも知っていて信じるもの信じたいものは何かを今更突き詰めなくてもわかるのに寄り添うってなんなんだ?
31文字以上の日常と空想と想像がごちゃごちゃと
味噌汁を一人分だけ作るのはものすごく面倒。フリーズドライの味噌汁でも充分美味しいけど懐には優しくない。 みそ玉を作ってた時期もあった。そう「あった」と既に過去形になっちゃった。だって、これも面倒なんだもん。 先にまとめてやるから手間が掛からない気になってるけど、掛かってるよね?手間。味噌と出汁に具材を混ぜて丸めてラップでくるんで置いておくと味噌に混ぜた具材が少し塩辛くなってる気がするし、飽きるからって違う具材にしようなんて思うとこれまたさらに手間だし。 で、ふと思う。
足踏みをしているようだと言ったとて「貴女の思考」と返されるだけ ******** 結婚=同居が必然 と考えてるヒトがいることに新年早々驚いた苧環です。こんばんは(&おはようございます&こんにちは) 夫婦別姓や事実婚に同性婚などが問題提起され始めて、なのにそれがなかなか認知もされず法整備もされないなか… お互いが良い関係を築けていけるのなら、それが世の中的にどういう言葉で括られようと赤の他人に何かを言う権利はない。 あれは20年程前になるかも。 何のために結婚したんです
何度目かのお嫁ちゃん2への誕プレ選び。 何にしよーかなーと悩むこと数ヶ月。 あ!と思ったものにマークして置いてトーナメント方式で残ったものを選んだ。 冬にアイスも良いかもから始まり、確かチーズケーキっぽいものや一度は和菓子も選んだ記憶が。 最終的に自分が食べたいものをチョイス。 今回もお嫁ちゃん2人と我が家(アタシ?)の分を3個。 お嫁ちゃん2のbirthdayにはまだ少し早いけど、クリスマスや年末の多忙な時期と重なるのは悪いかなと、早目に。 おやつにいただきまし
ばらばらに壊れた音が 昔奏でたメロディを 繋がりを忘れた言葉が 耳に馴染んだ文字たちを この耳をかすめ通るのは 木枯らし一歩手前の冬の風 唇から覗く白い歯と 溢れでる白い息 真っ直ぐな視線に 絡みつく面影 あの言葉は あの笑みは 2度と戻らないまま すり抜けてゆく 木枯らしが吹き終えたら 何もかもが遠くなる 枯葉をひとり踏み鳴らし 夜が明けたら焚き火をしよう 揺らめく炎の奏でる曲と 弾ける木の葉の言葉とともに