マガジンのカバー画像

台所短歌

1,453
台所から生まれた31文字
運営しているクリエイター

記事一覧

平らかな今日のこの日の青空が段差も区別もなく広がれと

****
あけました。
すこーんと抜けるような青空でした。
お雑煮を作って食べた以外はなんら変わらぬ日常でしたが。
感情の大きな起伏なしに、常だと言えるのは幸いなことなんだ なんて新年早々神妙にさせるほどの青空でした。

苧環
13時間前
17

澱みと灯り

振り返り振り返りして行く道を照らす灯りはあるのだろうか ******** おさらい とか…

苧環
4日前
16

untitled

何人のサンタクロースが来ましたか。今年の冬の君のもとには **** サンタクロースの話を…

苧環
6日前
16

調子はどう?

一歩二歩下がり忘れたふりをしてここかそこかと間合いを探る **** 鉢周りにプチプチを巻…

苧環
9日前
13

ほわわんと長閑に浮かぶ柚子の実がシェアして寄こす夏の残り香

苧環
11日前
12

ハレとケ

ハレの日をところどころに散りばめて今日もしずかにケとケを繋ぐ ******** これ送っ…

苧環
12日前
14

我はただQOLを上げるため好きすきスキを繰り返すのだ **** いよいよ冬!って感じになってきたしないといけないこととしたいことを秤にかける前にスキがどうかを基準にしてもいいんじゃない? Quality of life 初めて聞いたのは10年以上前だけど日常にこそあるべきもの。

秋はもう終わったのだと藍色に糠床染める茄子に知らされ

****
あ、茄子が安い!秋茄子の季節か!漬物用に買おう!(スーパーでの苧環の脳内)

硬っ!分厚っ!もうすぐ12月やん。秋ちゃうやん。終わりかけの投げ売りやん。(漬かった茄子を一口噛んだ苧環の脳内)

季節感がバグってる…

苧環
1か月前
17

潔くアンティークだと言い切れば洒落た値札が付くかもしれず

****
老害だと言われないように大人しく穏やかに座って静かに微笑んでいればいい?拾われるのを待つ?馬鹿な。拾われる方にも選ぶ権利はあるだろ。こちらも色々捨ててきた身だ。だから拾ってくれなくて良い。そのままほっておいて。

苧環
1か月前
14

お陽さまと風を含んで膨らんだもふもふ達と行こう さあ冬

****
冬物を色々買い揃えた。モフモフも色んな種類があって肌触りが良いのはどれだろうなんて悩んだり。結局どれだけ空気を含むかなのかもと思う今日このごろ。モフモフがホッとする季節になってきた。少しでも快適でありますように。

苧環
1か月前
16

棚ひとつ掛けてひとりでほくそ笑む日々日々なんてそれほどのもの

****
台所に棚をひとつ。処分しようか悩んでた棚板の行き場が出来て良かった。軽い物しか乗せないつもりなので落ちてはこないだろう。たぶん…
引き出しの開け閉めが要らなくなった分少し楽しくなるかな。

苧環
1か月前
13

私の風を感じてくれるのか薄い葉先をしゃらしゃら揺らし

****
軽ければ軽いほど敏感なんだと小さな鉢を置いて知った。締め切った部屋にも空気の流れはある。小さな風なら誰にでも起こせる。微動だにせぬものもいるけれど

苧環
1か月前
15

今ここに在るものだけがすべてだと藍に溶けゆく橙のひ

****
日の出が遅くなって朝焼けがまた見られる。カーテンを全開にしてぼんやりと眺める。ひんやりと寄せてくる冷気は夜の名残というよりは朝の訪れ?写真!写真!とおたおたしてる間に色合いが変わってしまう。目を離したら負け!の時間。

苧環
1か月前
13

蒲公英の綿毛を巡る幼児は宇宙を跳ねる彗星のごと **** 秋の午後の陽を受けて草むらに点在するまんまるな綿毛が銀色に浮かび上がる。惑星みたい と思うまもなくチビが走り抜けてゆく。 ふぅふうと吹いてもなかなか飛んでくれないとつまらないみたい。笑