Microsoft Edgeには数式を解く「数式ソルバー」という機能が搭載されている。まだプレビューの段階だが、数式を解いたり理解したりするのに役立つ機能だ。論文や資料を読む際にも便利な機能なので、取り上げておこうと思う。一度使ってみてほしい機能だ。
→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。
「数式ソルバー」ボタンを表示する
今回はツールバーに配置できる「数式ソルバー」ボタンについて取り上げる。多くのビジネスパーソンはあまり使う機会がないかもしれない機能だが、教育関係者や研究関係者などで、数式を使う方にとっては面白い機能だ。
学生にとっては、参考書や数学の先生に匹敵するツールになるかもしれない。名前の通り、数式を解いてくれる機能だからだ。しかも回答を出すだけではなく、その解を出す方法についても教えてくれる。宿題を時短する用途にも使えるが、その丁寧な出力は学習に活用できるはずだ。
「数式ソルバー」ボタンは、設定ページの「外観」→「ツールバーに表示するボタンを選択してください」→「[数式ソルバー]ボタン」をオンにすると表示される。「√x」のようなボタンがそれだ。
「数式ソルバー」ボタンを押すと、次のようなパネルが表示される。
Webページに表示されている数式を選択すると、その数式を解いてくれる機能であることが説明されている。
なお、数式はWebページから選択するのではなく、次のように手動で入力することもできる。
数式ソルバーは論文に掲載されている数式を調べる際にも使用できる。この機能を使うユーザーがどれくらいいるかはわからないが、便利な機能なので紹介しておこう。
「数式ソルバー」ボタンを使ってみよう
まず、数式が掲載されているWebページを表示する。
数式ソルバーボタンを押してパネルを表示し、「数学の問題の選択」をクリックしてWebページから解きたい数式を選択する。
すると、数式ソルバーに解答が表示されるとともに、次のように解答の手順も知ることができる。
先述の通り、数式の指定は手動でも行える。「数学の問題の選択」ではなく「数学の問題の入力」を選択すると次のように入力フィールドが表示される。
ここで取り上げたのは2次方程式なので、自力で解いて答え合わせすることもできるだろう。だが、より複雑な数式の場合、そもそも示された結果が合っているかどうかは検討が必要だ。
試しに先ほどの数式に関してChatGPTに解法を頼むと、次のような結果を得ることができる。