米Googleは7月18日 (現地時間)、中小企業向けの求人管理サービス「Hire」の提供を開始した。米国を本拠とする従業員1,000人未満でG Suiteを契約する企業が申し込める。

Hireは、人事・採用担当者のチームが応募者の管理を効率的に行うためのサービスだ。Bersin by Deloitteによると、オープンポジションの採用でも応募者のデータの管理、スケジュール調整、インタビュー、選考などで1つのポジションを埋めるのに約4,000ドルのコストになる。Hireは採用活動のプロセスの無駄を省き、効率的かつ効果的に最適な人材を見つけられるように支援する。

Googleは、採用活動に用いられる既存のビジネスツールの課題としてユーザー体験を挙げている。必要な情報や分析を提供する豊富な機能を備えていても、直観的に使用できないツールが多く、ツールの使い方を習得する手間、データ入力などが採用に関わるスタッフの負担になっている。

Hireは「Less is more」を実現するようにデザインされた。G Suiteに統合されており、採用活動において様々なアプリを切り替えることなく、Hireから必要な全ての情報にアクセスできる。例えば、メールがGmailとHireの間で自動的に同期され、候補者とのメールを通じたやり取りにどちらのサービスも利用できる。Hireにインタビュー担当者のカレンダーが表示されるので、Hire上だけで担当者のスケジュールを確認しながらインタビューの日程調整が可能。コンタクト情報、インタビューのフルスケジュール、メモなど、カレンダーの招待機能の詳細にもHireからアクセスできる。また、候補者として残ってる応募者のデータをいつでも見直せ、Googleスプレッドシートの機械学習を用いた分析機能でデータを視覚化して確認できる。

正式リリース前のベータ期間中にHireを導入したBrad’s Dealsは、採用活動において260人のアクティブな候補者の情報管理、採用チームの情報共有とコラボレーション、一カ所で全体を見渡せる効率的なプロセスによって、採用判断までの時間の短縮を実現したという。