JCOM株式会社(以下、J:COM)は全国5大都市圏(※)でサービスを展開しており、特にケーブルテレビでは地域ごとに異なる番組を放送している地域密着型の企業です。本記事では、地域の暮らしに直結する防災、減災、防犯の情報を、地域の皆さんの協力を得ながら番組で発信している「安心安全チーム」の方々が登場。J:COMが「地域の防災防犯の課題解決」にどのように貢献しているのかについて紹介します!
※札幌、仙台、関東、関西、九州・山口

地域の安心安全を守る、J:COMの地域貢献活動とは

安心安全チームのみなさん

・出貝 仁洋さん:映像制作部 神奈川制作グループ所属。「安心安全チーム」神奈川エリア責任者。
・櫻井 芳子さん:映像制作部 東京制作グループ所属。「安心安全チーム」には立ち上げから尽力。
・和田 耕平さん:映像制作部 埼玉・東日本制作グループ所属。“防災”を柱に地域の自治会活動のヒントを提案する企画なども担当。
・上山有貴子さん:映像制作部 千葉制作グループ所属。地域に根差した仕事を希望し、今年4月にJ:COMに中途入社。

地域の人々と一緒に番組を作る

――皆さんは、映像制作部の「安心安全チーム」というチームで番組を制作していると伺いました。まずは「安心安全チーム」とはどういう集まりなのか教えてもらえますか?

出貝さん:J:COMでは長年にわたり、全国各地の地域ごとにニュース番組を制作しています。そのなかで、視聴者の興味関心が高いジャンルとして、「暮らしの安心安全に関わる分野」が挙げられます。そこで、地域メディアとして災害や犯罪に焦点を当て、防災・減災、防犯につながる情報発信に力を入れていこうという方針になり、2023年5月よりコンテンツ制作の専門チームとして「安心安全チーム」が新設されました。

和田さん:「安心安全チーム」はコンテンツ制作だけでなく、主な活動のひとつとして、各地域の住民や視聴者の方々に「安心安全サポーター」になっていただき、地域の防災や防犯、生活の安心安全に関する情報を継続的に提供してもらえるよう取り組んでいます。そこで得た情報をベースに、我々はその地域ならではの防災や防犯の取り組みなどを番組で発信しています。

――皆さんの場合は、神奈川、東京、埼玉、千葉で「安心安全チーム」として番組を制作されているということですね。

櫻井さん:そうです。「安心安全サポーター」をはじめとする地域の方々から、他のまちでも参考になるような事例を掘り起こして世に出すことに取り組んでいます。多いときは1ヵ月に30人の地域ステークホルダーの方にお話を伺い、防災や防犯の課題をどう捉え、どのように解決に向かっているのかという話を教えていただいています。

上山さん:私は今年4月に入社したばかりということもあって、ひと月にお会いするのはまだ10人ぐらいなのですが、伺う話は勉強になることだらけです。

――1ヵ月に30人とは、かなりの人数ですね!

櫻井さん:自治会長さんや商店街に住んでいる方、企業の方など、地域を支えている方々にお会いしています。皆さん防災や防犯には関心が高く、お知り合いを紹介いただけることも多いです。そのような方々とのつながりは我々の財産です。

本当に必要な情報は何か? 番組作りのこだわり

――それでは次に、皆さんが制作されている番組について教えてください。

出貝さん:毎週土曜日の11時半から、『こちらJ:COM安心安全課』という3分間の番組を放送しています。また、年に2回、「過去から学び未来に伝える」をテーマに『地域発 未来へつむぐ安心安全』という特別番組も制作しています。これらはテレビ放送だけでなく、YouTubeやnote(J:COM地域取材ノート)にも掲載しています。

――普段の番組作りは、オンエアまでどのようなスケジュールで進めているのでしょうか?

櫻井さん:まずは、日々取材活動をして、地域ならではの防災・防犯などの取り組みの情報を集めます。そこから、興味深い事例については関わる方々とコミュニケーションをとって深掘り取材をしていきます。

和田さん:各都道府県の担当者は、放送したい内容を決めると、放送の7週前に本社の上長に対して社内プレゼンを行います。そして5週前になると番組の構成案を提出し、今度は外部のアドバイザーを含めたミーティングを実施。そのうえで、放送3週前には仮の映像を試写する場を設け、視聴したメンバーの意見を反映させて本番用に仕上げていくというのが大まかな流れです。

上山さん:各都道府県で作っているものを観ることができるので、お互いに参考になります。制作した番組について、他エリアのメンバーからもアドバイスをもらえるので、より良いものに仕上げられます。

――日頃「安心安全サポーター」の方々から情報をいただき、防災・防犯などに役立つことを随時発信されているのは『こちらJ:COM安心安全課』だと思います。この番組では、災害が実際に発生したときなども、必要な情報をこまめに伝えているのですか?

出貝さん:災害時には、『こちらJ:COM安心安全課』とは別に災害関連情報の緊急番組を立ち上げたり、L字テロップで情報を発信したりします。地震や台風が発生した際も、「安心安全サポーター」の皆さんが地域の現状を電話やメールでいち早く知らせてくださるので、地域の人にとって必要な情報をかなり早い段階で発信できています。たとえば、今年(2025年)の夏にカムチャツカ半島で地震があったときは、津波警報により神奈川エリアの電車運行が止まりました。すると、サポーターさんから「藤沢駅前はバスやタクシーを待つ人で大変混んでいます!」という連絡が入り、そのことをすぐに放送できました。

出貝さん:全国の「安心安全チーム」で共通して心がけていることは、地域の皆さんの生活に密着した情報を届けるということです。災害が起きた場合は、特に応急期、復旧・復興期に力を入れ、「〇〇避難所で〇時から支援物資が配布されます」「入浴の開始は〇時です」「〇〇スーパーは何時から何時まで営業します」などの情報を発信します。SNSによるフェイクニュースも多いなか、そこで暮らす皆さんの役に立つ正しいニュースを発信することが、私たちの役割だと思っています。

和田さん:「○○で土砂崩れが発生した」「○○川が氾濫して冠水している」といったすでに発生した事実を報じること以上に、災害の1週間後に困っている人を減らすための情報を届けようと取り組んでいます。

――今まで活動されてきて、特に印象的だったことを教えてください。

上山さん:地域の皆さんのお話を聞いていると、「防災や防犯についてもっと真剣に考えなければ」とおっしゃる方にお会いすることがあります。その際に、他地域の方々が実践している情報を伝えるととても喜んでくださいます。お役に立てて嬉しいですね。

和田さん:仕事をしていて、人の役に立つことができたという実感を得られる瞬間はそう多くないと思うのですが、「安心安全チーム」の活動は満足度が高いです。私の場合、町の自治会長さんたちに防災・防犯のヒントを紹介する企画を行ったことがあり、そこで我々が作った番組を観てもらいました。そしたら、ご覧になっている途中から、「これはいいね。うちではこういうことをやろうか」と話が盛り上がって(笑)。番組には人を動かす力があるのだなと、感動しました。

櫻井さん:番組制作以外にも、印象に残っていることはありますね。たとえば、防災について情報を集めていると、災害時にはペットのことも考える必要があると思うようになり、関東チームは今年(2025年)の3月に『ペットの安心安全』をテーマにイベントを行いました。ペット用の防災用品や食のこと、そしてペットとの避難所での過ごし方などを伝える機会を設け、来場されたペットを飼われている方々に大変喜んでいただきました。

出貝さん:「安心安全チーム」の活動をしていると、防災と防犯の大切さをさらに多くの人に伝えなければと感じます。以前取材させていただいた小学校と中学校の校長先生から、我々が作っている番組を生徒たちに見せたいと言っていただき、避難訓練のあとに映像を流してもらったことがあります。このときは、価値があるものを作れているのだなという実感があり非常に光栄でした。

――最後に、今後の活動に向けての抱負をお聞かせください。

和田さん:私は活動するうえで「人の役に立つことにつながるように」ということを心がけています。そのためにも番組制作を通じて地域でのつながりを広げ、お互いに協力し合える関係を構築しています。サポーターの方々と我々は常に対等な関係性でなければなりませんので、その点は、常に意識して活動していきたいです。

出貝さん:番組はあくまでも伝達手段ですからね。一方的な押し付けにならないよう、地域の方としっかりコミュニケーションをとって、敬意と感謝の気持ちを持って取材することが大切ですね。これからも「安心安全チーム」のメンバーで制作する番組が地域の皆さんの役に立ち、地域住民の安心安全に寄与できる取り組みになれば嬉しいです。今後も一同力を合わせて、精進していきたいと思います。

あなたの地域でも、安心安全を守るJ:COM

J:COMの「安心安全チーム」は、地域の方々と密に連携しながら、防災・防犯に役立つ情報を番組で発信しています。住民の声を聞き、地域の課題解決を目指す取り組みは、まさに“共につくる安心”の実践です。あなたの地域でも日々防災のために活動するJ:COM。気になる方は番組を視聴してみてはいかがでしょうか。

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