給与や賞与などの基本的な労働条件のほかに、従業員やその家族の暮らしを支える一部として企業が提供する「福利厚生」。健康保険や労災など企業に義務付けられているもののほか、食事や通勤、レクリエーションへの補助など、企業によってさまざまな福利厚生が設けられています。
今回は、J:COMが長年実施している社内交流の福利厚生フットサルイベント「J:COMカップ2024」の模様に密着。全国の拠点から大勢の社員が集結し、毎年熱いドラマが誕生しています。
「J:COMカップ」とは?
ケーブルテレビをはじめインターネット、モバイル、電話、電気やガスなど、全国でさまざまなサービスを提供しているJ:COMグループ。「J:COMカップ」は2001年から年に1回開催しているフットサル大会で、本社や各局のほか、メディア事業、地域法人、カスタマーセンター、技術センター、グループ各社など全国各地から2,000人以上のスタッフが集まる、一大イベントです。
コロナ禍による中止を経て3年ぶりに開催された2023年の大会では、300戦以上の熱戦が繰り広げられ、千葉技術センターが悲願の初優勝を飾りました。大会史上、技術部門からの優勝は初めての出来事だったそう。19回目となる今回の大会でも、新たな感動が生まれるはずです。
昨年優勝した千葉技術センターに勤める林さんは「かなり苦戦しましたが、若さで走り込んだからこそ優勝できたんじゃないかと思います。今回も連覇を狙いたいですね」と大会に向けた抱負を語りました。
同じく荒井さんも「最初は緊張感からいいプレーができなかったけど、チームで一致団結していたからこそ勝ち上がれた。2連覇はどのチームもまだできていないので、エンジンかけて頑張ります!」と意気込んでいました。
経営管理本部チームに密着!
2024大会が開催されたのは、連日の酷暑が続いた中でやや曇り空となった7月某日。開会式では、「J:COMグループは各社ありますが、なかなかこうやって一堂に会して交流する機会は少ない。ワンチームスピリットのイベントとして、最高に素敵な、感動の一日を皆さんと過ごしましょう!」と発起人の川村さんが開会のあいさつ。参加者らの大きな拍手で大会がスタートしました。
今回の参加チーム数は100を超え、参加人数も2,000人以上! 試合形式は5人制のフットサルで、優勝を狙うチームが参加する「J:COMカップ本選(ガチンコ)リーグ」と、社員の家族なども参加し交流と楽しくプレーすることを目的とした「フレンドリーリーグ」の2つのリーグが用意されています。会場にはかき氷やおにぎり、フランクフルト、アジアン飯などのフードトラックも並んでおり、一企業の社内イベントとは思えないほどの規模感です 。
今回、取材するにあたって密着するのは、経営管理本部チーム。ガチンコリーグに参戦するAチームと、フレンドリーリーグに参加するBチームでエントリーしています。
普段は予算管理などの業務に携わっているキャプテンの古山さんは「経験者や別の機会でフットサルをやったことがある人を中心にチームを編成しています。異動もあるので他チームのコンディションなどもわからないですが、折角なので決勝トーナメントに勝ち上がりたいですね」と、熱意を込めて話します。また「入社当時の同期や、訪問先で仲良くなった人、普段なかなか会えない人に会えるのも楽しみ。J:COMは多彩な業務のほか、こういう面白い福利厚生もあってすごくチャレンジできる会社だと思いますね」と、久しぶりに大会で会えるメンバーとの再会も楽しみにしていると話しました 。
混戦、熱戦、激戦! 経営管理本部はどこまで勝ち進むのか……!
ガチンコリーグ「経営管理本部A」の初戦は、「港新宿A」との対戦。「経営管理本部A」は初戦から何度もシュートを仕掛け、果敢に攻め込みますが1点を先取されてしまいます。しかし、ラスト1分を切ったところで、相手のすきを突くシュートで加点。初戦1-1の引き分けから幕を開けました。その後、「ショップチャンネル」との対戦では2-0で勝利を収め、昨年優勝チームの「千葉技術センターA」との対戦ではしっかりとゴールを守り抜き0-0の引き分けに持ち込みます。予選グループ最終戦の「湘南・鎌倉・西湘」との対戦では勢いに乗って2点を奪取し、2-1で勝利。勝ち点8、Gグループ2位で決勝リーグへと駒を進めました。
決勝リーグ初戦は、「杉並中野A」との対戦。互いを探り合うような攻防が続く中、「経営管理本部A」がゴールを決めて1-0で勝利。続く「プルークスA」との対決では1-1と拮抗しPKへともつれ込みますが、渾身のシュートがネットを揺らして勝ち進みます。
続く相手となるのは「大田」。互いにここまで勝ち上がってきた猛者、ぶつかり合うような激しい試合が繰り広げられます。しかしながら、フィジカルの強さを見せつけた「大田」に2点を取られ、0-2で試合を終えることとなりましたが、「経営管理本部A」の目標となる決勝リーグ進出を見事果たし、過去最高成績であるベスト8まで勝ち残ることができました。
仲間との再会、家族での交流など、参加者の声は?
大会には関東近郊だけでなく、関西や九州など遠方からも大勢の人が参加しています。大阪から参加した寺田さんは「大阪から来ました。普段は戸建ての方向けに当社サービスをご案内しています。やっぱり普段は会えない方に会うことができますし、普段は観られないような仲間の顔を見ることができるので、遠方からでも参加しようと思いました」と、大会参加を楽しみにしていたと話します。
そして、「めちゃくちゃ楽しいです! 大阪でも時々フットサルをやっているんですが、部署が違うと休みも違うのでなかなか一緒に練習はできないんです。目いっぱい堪能しました! 上司のお子さんも、普段は見られないようなパパの顔を見て、喜んでいると思いますよ」と、プレーはもちろん、仕事仲間の家族との交流も満喫している様子でした。
大会には子どもたちもたくさん参加しており、空きスペースでボール遊びをしたり、会場に用意されたトランポリンで遊んだりと大はしゃぎ。
すれ違う人々が「久しぶり!」「元気にしてる?」と声を掛け合っているのが印象的でした。そして、もちろん応援にも熱が入ります。ゴールを決めれば各所で歓声が上がり、飛び跳ねて喜ぶ姿があちこちで見られました。
また、フレンドリーグには社員の家族などもチームに参加しています。父がJ:COMに勤めているという大学生の都築さん。昨年に続き参加されているそうで「社員の方々も明るい人が多くて、特に関西から参加されている方はすごく明るいので楽しいです。普段は社会人サッカーチームに所属してプレーしているのですが、遊びながらプレーする楽しさを思い出させてくれる場所でリラックスできます。すごく素敵なイベントですね」と、家族も大会を大いに楽しんでいるのがうかがえます。
またこの日は、来年入社予定の内定者も20数名が参加しており、人事部のチームで出場したり応援に駆け付けたりしていました。「結構緊張していたんですけど、周囲の方々が優しく接して応援してくれたのでプレーしやすかったです。他の会社にはないイベントだと思うので、スゴイと思いました」「私は見学や応援だけで来たんですが、この大会が同期の子と初めて会うタイミングでした。みんなと仲良くなれたので、来て良かったです!」と、J:COMのフレンドリーな社風を早速体感しているようでした。
「僕たちは愛のケーブルでつながっている」発起人が語る大会への想い
会社の福利厚生として、なぜこのような大規模な大会を開催しているのでしょうか。
発起人の川村さんは、もともとセールストレーナーの立場で全国の拠点を回る仕事をしていました。数字に苦しんでいる拠点に赴き、仲間たちと業績を回復させるために力を合わせて、また次の拠点へと向かうことを繰り返すことで、全国に同じ目的をもって活躍している仲間たちがいることを実感します。そんな仲間たちがひとつになれるようなことをしたい。その想いが、このフットサル大会のきっかけだと言います。
「社員の交流って全国規模になるとなかなかできないもの。この大会がその一つのきっかけになればと思って始めました。最初は関東から始まって、少しずつ話題になって、年々参加チームも増えていきました。今年は110チームも参加してくれました。本当にありがたいですね。転勤なども少なからずある会社ですから、離れてしまった仲間とこうやって元気な姿を見せあえるのは素晴らしい環境だと思いますし、それを今後も継続していきたいです」
ここまで規模が大きくなると大会運営も容易ではありません。また、コロナ禍により数年の中止を余儀なくされた時期もありました。
「僕がリーダーシップをとって始めたイベントなので、背負っている部分は少なからずありますね。コロナ禍で中止していた期間もありますが、その間も『元気につながるから、また開催してほしい』という声をいただいていました。昨年から再開しましたが、家族やお子さんを連れてきてくれる方もすごく増えた印象です。1年の変化をお互いに共有できるような場になってきているんじゃないかと思いますね」
来年は20回目という節目の大会。この記念すべき大会を、驚きのあるものにしたいと川村さんは話します。
「J:COMは企業理念として『もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。』を掲げて、革新と挑戦を続けてきています。20回目となる来年は、J:COMで働いてよかった、来てよかったと思ってもらえるような、びっくりするような企画をお届けしたいと思っています。私たちはケーブルテレビを主体とする会社ですが、私には『僕たちは愛のケーブルでつながっている』というスローガンがあるんです。それを体感できるようなイベントにしていきたいですね」
「千葉技術センター」連勝なるか、決勝戦の行方は……?!
日が落ちて空が夕焼けに染まり、煌々とフィールドにライトが照らされる中、いよいよガチンコリーグの決勝戦が始まる時間となりました。激戦を制し勝ち上がってきたのは、昨年優勝の「千葉技術センター」と、「調布&OSC」。「千葉技術センター」にとっては、大会史上初の連覇がかかった一戦となります。大きなファンファーレの音が響く中、両チームの選手が入場。大きな拍手で迎え入れられます。決勝戦は前半5分、後半5分の10分間の勝負です。
最初にシュートを狙ったのは、「調布&OSC」。1本目は大きく逸れてコーナーキックに、2本目はキーパーに弾かれてしまうものの、しっかりとボールを確保し執拗に点を狙います。
一方の「千葉技術センター」は、スピード感のあるプレーでボールを奪うと一気にゴール前まで運び、ゴールを狙いますが、決め手に欠け互いに得点を許しません。互いの実力が拮抗する中、前半の終盤で「調布&OSC」が針の穴を縫うようなすき間を突いて先制得点を決めます。
後半では、何とか追いつきたい「千葉技術センター」が序盤からロングパスからのシュートやヘディングでのアクロバットなシュートを狙うも得点にはつながらず。その後も何度もゴールを決めるべく揉み合うようにトライを続けるも、鉄壁のキーパーによってボールを止められてしまいます。
「調布&OSC」も勝利を盤石なものにしようとロングシュートなどトリッキーにゴールを狙いますが、「千葉技術センター」も追加点を許しません。終盤も膠着状態が続く中、高らかに響き渡るホイッスル音が試合終了を告げると、「調布&OSC」の優勝が決定し、ひときわ大きな歓声が上がりました。
優勝の「調布&OSC」の小針さんは「調布はフットサルメンバーが少なく、私が調布からOSCに異動したこともあって合同チームでの出場となりました。月に1~2回、他のエリアのチームと練習したりしています」と話し、日ごろの成果が結果へとつながったとのこと。「昨年と違ってかなり層が厚くなっていましたが、誰かのおかげではなく全員で勝ち取った勝利。チームとして勝ち上がることができたと思います。来年は20回目で大きな大会になると思いますが、やはり優勝を狙いたいですね」と、チーム一丸となって得た優勝への喜びと、連覇にかける情熱を口にしました。
また、福利厚生の一環として開催されているこの大会について「2,000人規模の大会は、普通の環境ではなかなかできない体験をさせてもらえています。そういう貴重な機会を設けてくれる会社に愛着がありますし、これからもしっかりと働いていきたいと思います」と、全国のたくさんの仲間たちと楽しむことができるJ:COMカップへの感謝も言葉にしていました。
大会を振り返って
午前9時から午後8時までと長丁場の大会ですが、何度試合を重ねても参加している人々が疲れ知らずでずっと笑顔だったのがとても印象的です。帰り際には「また会おうね!」と言葉を掛け合っていて、J:COMカップの場が大切な再会の場となっていることが感じられました。
こんな個性的な社内イベントも開催しているチャレンジングな試みなど、J:COMグループのいろいろな情報をぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
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