中国料理の定番冷菜・バンバンジー。つくってみたものの、「パサパサしていて旨みがない」という失敗報告も聞く。今回は人気ブロガーの筋肉料理人さんにレシピ考案をしていただき、保温調理でしっとりと仕上げるコツを教えてもらった。

保温調理で仕上げるしっとりバンバンジー

材料(4人分)
鶏むね肉 2枚(600g) / 生姜 薄切り5,6枚 / 長ネギの葉の部分 長さ10cm程度 / キュウリ 2本 / 塩 小さじ1/2 / 糸唐辛子 少々 / ゴマだれ 適量
A(水 1L / 日本酒 大さじ2 / 塩 小さじ1 / 鶏がらスープの素 小さじ1 / 昆布だしの素 小さじ1/4)

つくり方

  1. 鶏むね肉全体をフォークで刺し、塩小さじ1/2を全体にふりかける。生姜の薄切りをのせてラップをかぶせたら、30分間常温でなじませる。

  2. 鍋にAを入れて強火で煮立たせる。1の鶏むね肉と長ネギの葉を入れて再沸騰したら、とろ火にしてフタをし、10分煮る(90℃程度を保つ)。

  3. 新聞紙を5枚重ね、2の鍋を包んでテープでとめる。このまま1時間余熱で火を入れる。

  4. 1時間経ったら鍋ごと冷水につけて冷ます。完全に冷めたら鶏むね肉を取り出し、薄く切る。千切りにしたキュウリと一緒に皿に盛り付ける。糸唐辛子を散らし、ゴマだれをかけていただく。

「茹でるとパサパサになりがちな鶏むね肉も、保温調理でじっくり熱を通せばしっとりと仕上がります。茹で汁にはだしをきかせて薄味をつけておくと、茹で汁につけたまま冷ますことで旨みがしっかりと入ります。保温調理器があれば簡単ですが、この料理では普通の鍋を新聞紙で巻いて保温調理しています。これなら、皆さんもチャレンジできますよね。しっとり仕上がったバンバンジーは感動モノのおいしさ。残った茹で汁は鍋のだしやラーメンなどのスープに使うといいですね」(筋肉料理人さん)。

鶏むね肉を茹でた後、鍋ごと新聞紙で包んで熱を通していく

著者プロフィール

筋肉料理人
1963年6月生まれ。佐賀県在住。自営業のかたわら、居酒屋で料理人としても働く。2009年からは佐賀県三養基郡みやき町保有の元民間保養施設で食文化コーディネーターとしても活躍。趣味は料理、バイク、アウトドア、筋トレ、熱帯魚。 子供は中学生と小学生の2人。日々料理を楽しみ、筋トレ、プチダイエットも継続中。 超人気レシピブログ「魚料理と簡単レシピ」も執筆。