
まるで超特大の花束を贈呈するかのような大絶賛だった――。ドジャースは9日(日本時間10日)に本拠地ドジャー・スタジアムで行われたナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第4戦でフィリーズを相手に延長11回の末、2―1で撃破し、通算3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出を決めた。そのヒーローは、1―1の同点に追いついた直後の8回からマウンドに上がった佐々木朗希投手(23)だ。
自身初のリリーフ回またぎで3イニングを36球、無安打3奪三振で強力なフィリーズ打線を完璧に封じる圧巻のリリーフ劇。この快投を見届けた先発タイラー・グラスノー(32)が、試合後に米専門メディア「ドジャース・ネーション」がX(旧ツイッター)に投稿した動画内で佐々木に対し「今シーズンの年初に彼が経験したこと、そして私が今まで見た中で最もひどいイニングを投げたことを考えると、これは信じられないことだ。残りのポストシーズンは彼が必要になるだろう」と惜しみない賛辞を送った。
このグラスノーの力強いエールについて、米メディア「クラッチポイント」は「まるで新人右腕へ超特大の花束を差し出すかのような、温かさがにじんだ」と論じている。
開幕から故障続きでMLB1年目の今年はレギュラーシーズン10試合登板にとどまった佐々木だが、この大舞台で完全覚醒。ポストシーズンの修羅場を冷静沈着に抑え込んだ。崩壊寸前だったブルペン陣を一変させる救世主の登場に、地元メディアも「新たなストッパーの誕生」と手のひら返しで絶賛モードだ。
ロバーツ監督が信頼を寄せていたトライネンやスコットがことごとく期待を裏切り続けて〝投壊〟し、佐々木の台頭はまさに希望の光。ドジャースのワールドシリーズ連覇まであと8勝となった中、グラスノーの言葉が象徴するように「ロウキ旋風」は今までのバッシングを完全払拭するかのようにロサンゼルスを急激に包み込み始めている。
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