「新年の頭にネクストブレイク候補を発掘する」、マイナビニュース恒例の正月企画を今年も実行。年々、他サイトで似た記事も増えてきたが、ここでは「よりフレッシュな先物買い」という観点から10人の若手女優を紹介していく。
セレクトのポイントは、「最近の出演作で見せた可能性」「出演予定のラインナップ」「業界内の評価」の3点。次々に新星が誕生する女優業界で、今年ブレイクのきっかけをつかむのは誰なのか。
高校サッカーマネ&STモデルの系譜
今秋スタートの朝ドラ『ばけばけ』(NHK総合)の主演を務める高石あかり(22)をあげたいところだが、すでに昨年ピックアップ済み。日曜劇場『御上先生』(TBS)出演の上坂樹里(19)も昨年選んだように、今年もよりフレッシュな段階であげていきたい。
1人目は、開催中の『全国高等学校サッカー選手権大会』で20代目応援マネージャーを担う月島琉衣(16)。新垣結衣、広瀬アリス、川口春奈、広瀬すず、永野芽郁、清原果耶らを輩出した大役であり、業界の期待は大きい。
昨年はドラマ『からかい上手の高木さん』(TBS)で初主演を務めたほか、『街並み照らすヤツら』(日本テレビ)にもヒロインの番手でレギュラー出演。さらに『西園寺さんは家事をしない』(TBS)、配信映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(Netflix)に出演したほか、吉瀬美智子との共演でTVCM初出演を飾った。
今年もいきなり1月5日放送のスペシャルドラマ『ノンレムの窓2025』(日テレ)に出演。北川景子、榮倉奈々、桐谷美玲、波瑠、中条あやみら主演女優を輩出した『Seventeen』モデルでもあり、同誌モデルと高校サッカーマネージャーの先輩で「憧れ」と語る広瀬すずと重ね合わせる業界人も少なくない。
2人目は、『nicora』『non-no』とモデル歴が長い林芽亜里(19)。昨年はドラマ『先生さようなら』(日テレ)で女優デビューを飾り、いきなりヒロインとしてSnow Man・渡辺翔太の相手役を務めた。
さらに『年下彼氏2 episode2』(ABC・テレビ朝日)でもヒロインを務めたあと、『初めましてこんにちは、離婚してください』(MBS・TBS)では犬飼貴丈とのダブル主演に抜てき。『世にも奇妙な物語’24』(フジ)にも出演するなど、女優初年度とは思えないほど多くの経験を積んだ。現役10代モデルらしい可憐さは希少価値が高いだけに、今年も正統派ヒロインとして重宝されるだろう。
「壮絶な過去」を演じられる強さ
3人目は、10代屈指の演技派として業界内で知られる伊東蒼(19)。16年の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』、17年の初主演映画『島々清しゃ』で映画賞を連続受賞。さらに共演した佐藤二朗から「モンスター」と称賛されたこともあった。
その後も朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)などに出演するも民放ゴールデン・プライムの主要キャストには縁がなかったが、昨夏ついに『新宿野戦病院』(フジ)に出演。しかも物語の鍵を握る役柄であり、秋には『宙わたる教室』(NHK総合)にもメインの生徒役で出演した。演技力に知名度が追いつきつつあり、子役時代からのキャリアはすでに15年目の今年、飛躍の時を迎えるか。
4人目は、朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)でヒロインの盟友・山田よねの少女時代を演じた早瀬憩(17)。壮絶な回想シーンを鬼気迫る演技で演じると、すぐにネット上が騒然となるなど大器のムードを感じさせた。
昨年は6月公開の映画『違国日記』で新垣結衣とダブル主演。ドラマでは『マイストロベリーフィルム』(MBS・TBS)、『ユーミンストーリーズ』(NHK総合)、『からかい上手の高木さん』、『約束 ~16年目の真実~』(読売テレビ・日テレ)、『柚木さんちの四兄弟。』(NHK総合)にも出演して着実に経験を重ねた。特に良ければ継続起用するNHKからのオファーが続きそうなムードが漂っている。
5人目は、女優登竜門の「ポカリスエット」CMに出演した池端杏慈(17)。『nicola』オーディションで1万人超からグランプリに輝いて専属モデルになったが、昨年5月に卒業した際、「女優の道を頑張りたい」と力強く宣言した。するとさっそく11月に映画『矢野くんの普通の日々』に出演。しかも実写映画初出演でいきなりヒロインに抜てきされ、FANTASTICS・八木勇征の相手役を務めた。
振り返ると、女優デビューを飾った22年の『オールドルーキー』(TBS)で演じたのは、「難病から立ち直り、車いすテニスを志す少女」という難役。まだ出演数は少ないが、抜てきされ、難役を任される特別な才能を感じさせられる。