◆髙比良くるま初の著書をれなちが絶賛!
れなち:私はわりと最近お笑いを見始めたので、そこまで詳しくないんですよ。だから「漫才過剰考察」を読ませていただいたときに“(お笑いに)こんな文化があるんだ”とか、(舞台の)出番順やキャリアによって“こんなにいろいろ考えているんだ!”っていうのが分かって、めちゃくちゃ面白かったです。社会学の本を読んでいるようでした。
くるま:いやいや……勝手に自分の経験談をまとめているだけなんですけどね。
れなち:この本は、もともとWebマガジン「コレカラ」で連載されていたものに書き下ろしを加えて出されていますが、本を書くのは初めてですよね?
くるま:はい、大変でした。
れなち:文字数もすごいですよね。
くるま:これでもめっちゃ少なくしたんです。最初は、連載で過去に書いてきたものをまとめて、そこに新作をちょっと加えて出すぐらいのイメージだったんですけど、(読んでいても)なんだかまとまりがなくて、“これが本になってどうするんだ、書き直さなきゃ”と思ってちょっと書き直したら、今度は違う章に矛盾が出ちゃって……みたいな。
れなち:連載では好きなように書いていたんですか?
くるま:そうですね。当初は本にする予定もなかったので、例えば「キングオブコント」が近付いてきたら、それについて考えたり、“東西の漫才の違い”というテーマでも書いたんですけど、それは(編集者に)言われたものだったりして。
ある種“お笑い”というくくりのなかでいろいろな話をしていたので、(本になるなら)1つ筋があるほうがいいかなと思って「M-1グランプリ(以下:M-1)」を軸にして書きました。
れなち:内容量はすごく濃いんですけど、めっちゃ読みやすかったです。
くるま:本当ですか? 僕が丁寧に書いたとて上手に書けないだろうなと思って。だから、(取り上げているネタの)説明をめっちゃ省いて「このネタは知ってますよね? 分からない人は読み飛ばしていいんで」みたい感じにしました。それでも(制作中は)大変で、自分がしゃべったことを編集者の方に書き起こしてもらって……。
れなち:そういう書き方だったんだ!?
くるま:その直してもらったものを元にまた俺がしゃべって、またそれを書き起こして……なるべく自分がしゃべったような文章に。
れなち:めっちゃ大変! でも、読むときにくるまさんの声で再生される文章が多かったですし、太字や文字が大きくなっているところがあって“ここは絶対に強調してしゃべったんだろうな”って思いました。
くるま:そうですね、それは「ハリー・ポッター」を意識して。
れなち:そうなんですか?
くるま:ハリー・ポッターの書籍って、怖い場面でたまに文字が太字になったりするんですよ。あれが怖くて好きで(編集の方に)「ちょいちょい太字にしてください」ってお願いしていました。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/