Oishii Farmの次世代植物工場
2017年にイチゴの植物工場をスタートさせたOishii Farm。自動制御による生産管理やAIを⽤いた独⾃の技術などをベースに生産された高品質のイチゴは、ミシュラン星付きレストランなどでも使われるなどの折り紙付きです。
このたび同社は、追加の資金調達により約30億円を調達したと発表しました。今回の調達資金は、アメリカでの植物工場の研究開発や、アメリカ東海岸での販売拡大に充てられます。今年2月の約200億円の調達も含め、これで同社の調達総額は約285億円となりました。
多岐にわたる出資が
日本ではNTTや安川電機などの企業が出資してきた同社。今回も、株式会社インスパイア、大和ハウスベンチャーズ株式会社、みやこキャピタル株式会社、Resilience Reserve(レジリエンス・リザーブ)などからの出資が集まったそうです(五十音順)。
レジリエンス・リザーブは、世界的なプレゼンイベント「TED」のキュレーターであり代表者のクリス・アンダーソン氏らが設立したファンドです。
同ファンドは気候変動やサステナブルな食糧供給などの課題に対するイノベーションを支援しています。クリス氏は「私たちは、Oishii Farmの“おいしい”製品に感銘を受けただけでなく、驚異的なスピードで農業 の変革を進める先進的な事業モデルにも深く共感しています。こうした事業をサポートできる ことを大変嬉しく思います。」とコメントしました。
豊かな未来を切り開くために
今回の資金調達に当たり、同社の共同創業者兼CEOの古賀大貴(こが・ひろき)さんは次のようにコメントしました。
「私たちは、植物工場こそが豊かな未来を切り開く鍵だと考えています。『圧倒的においしいものをサステナブルに生産し、誰もが手にできる世界を実現する』という私たちのビジョンに共感し、素晴らしい投資家の皆さまからご支援いただけることに心から感謝しています。そしてシカゴをはじめ、新たな地域へ私たちの製品をお届けできることを大変嬉しく思います。先日発表した日本でのオープンイノベーションセンター建設も推進し、今後も人と地球にやさしい農業の実現を目指し、より多くの方々に届けられるよう取り組んでまいります」
今年10月にはシカゴへの進出を果たし、日本に大型の研究開発拠点「オープンイノベーションセンター」を置くことも発表。ますますの成長が期待されます。