フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、心の病による10年間の活動休止を経て再起を懸ける、お笑いコンビ・松本ハウスの姿を追った『人生と笑いと震える手 ~相方が心を病んだ時~』を、10日に放送する。
90年代に人気番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ)でブレイクした松本ハウスのハウス加賀谷と松本キック。若き日の爆笑問題やネプチューンたちとしのぎを削り、人気となった2人の当時の最高月収は300万円を超えたという。しかし、人気絶頂の中でテレビから姿を消した。
売れっ子となり、忙しくなったことのプレッシャーから、ボケ担当の加賀谷が統合失調症を悪化させて長期入院。残された松本は、1人で活動しながら、相方の復帰を待った。しかし、ピン芸人としては鳴かず飛ばずの日々が続く。ようやく「活動を再開したい」と加賀谷から連絡があったときは、活動休止から10年の月日が過ぎていた。
2009年、再びステージに戻ってきたかつての人気コンビだが、その芸は“完全復活”にはほど遠いものだった。病気の影響からか、加賀谷はネタを覚えることも難しく、手の震えが止まらない。舞台上で体調を崩すこともある。
一方、相方の病気を学び、体調に合わせて、試行錯誤を続けて復活を目指す松本は、活動休止期間に結婚し、週5日のアルバイトをしながら2人の子どもを養うギリギリの生活を続けていた。さらに追い打ちを掛けるコロナ禍で、ライブもなくなり…。
再起を懸けて、笑いのステージに立ち続けるベテランコンビの夢と人生の行方は…。女優・恒松祐里のナレーションで見つめる。
(C)フジテレビ