JR九州は20日、同社では初という電車によるD&S列車「36ぷらす3」の車内レイアウトについて発表した。「36ぷらす3」は2020年秋に運行を開始する。
「36ぷらす3」は、1992年に特急「つばめ」として登場し、現在も特急「かもめ」「にちりん」など九州各地で活躍している特急形電車787系を使用したD&S列車。「九州のすべてが、ぎゅーっとつまった“走る九州”といえる列車」をコンセプトに、「世界で36番目に大きい島」である九州の全県を巡る新たな5つのルートを運行する。
車両レイアウトは、6両編成の1~3号車が個室、5・6号車が座席タイプの客室に。3号車にはJR九州の列車として17年ぶりにビュッフェが復活。4号車は車内での体験イベントなどに活用されるマルチカーとなる。
1号車(定員4席・4室)は既存のグリーン個室1室の他に3室を新設。新設する個室はパーテーションの高さを抑え、明るく開放的な空間をめざし、クラシックな雰囲気の落ち着いた色調の車両とする。2号車(定員6席・3室)は車いす対応座席を用意。3号車(定員2席・6室)のビュッフェはモダンで近代的なイメージとし、中央部に存在感抜群のカウンターを設置。九州の魅力的な飲み物や食べ物を用意する。
4号車のマルチカーでは、乗客の共用スペースとしてくつろぎの時間を提供するほか、カウンターにてタイムリーな商品や特別な飲料を販売するなど、ライブ感あるサービスの提供を検討するという。客室乗務員の案内による体験メニューも検討する。5号車は30席のグリーン席、6号車は27席のグリーン席を用意し、1~6号車の座席の合計は103席を予定している。