日銀神戸支店、景気「緩やかに回復」を据え置き 産業用ロボットに需要増
- 2024/12/14
- 09:30
【神戸経済ニュース】日銀神戸支店が13日に発表した12月の管内金融経済概況では、兵庫県の景気についての判断を据え置き、「一部の弱めの動きがみられるものの、緩やかに回復している」との見方を2カ月連続で示した。記者会見した日銀の別所昌樹・神戸支店長は、同日発表した全国企業短期経済観測調査(短観、12月調査)の兵庫県版と同様に、「兵庫県の経済は全体として緩やかに回復しているということが確認できた」との見方を示した。
加えて生産活動のうち「はん用・生産用・業務用機械」については、「持ち直しの動きがみられている」として、前月まで続いた「横ばい圏内の動き」から判断を引き上げた。「足元のヒアリングでは、産業用ロボットの受注が増えている」(別所氏)という。一部の自動車メーカーが生産ラインの更新を進めており、車体組み立て・塗装向けのロボットが増えているほか、メモリーの在庫調整が進んだことやAI(人工知能)半導体の需要などで半導体関連のロボットも需要が増えた。
化粧品や電池材料の需要が伸びている「化学」も判断を引き上げた。一方で、「輸送機械」は増勢が一服したが、前年同期を継続的に上回る出荷があるということで「堅調に推移している」とした。従来の「緩やかに増加している」よりも表現としては弱めたとしている。
個人消費や設備投資などの最終需要の各項目や、雇用・所得の動向、物価の動向などについては、いずれも従来の見方を維持した。
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