ラブプラスと共同幻想の関係
初音ミクとか東方
これらの創作物の特徴は,一般的な創作物と違って,公式が提供する共同幻想が圧倒的に少ないという点である(公式以外の設定(幻想)の方が相対的に多いという場合もある).
その代わり,ニコニコ動画やその他のコミュニティによって創作され,共有されている幻想の量が半端でない.
(Web2.0とかSNSとかそんな感じの世界)
ラブプラス
ラブプラスも公式によって提供されている幻想に乗っかっているから,一見すると「一般的な創作物」のように見えるけど
「複数人で幻想を共有していない(共同幻想でない)」という点が違う.
要するにラブプラスユーザー一人一人で,愛している凛子が異なる(共有できてない)……ということである.
(髪の毛の色や髪型の組み合わせで500通りぐらいあって,さらに性格やファッションまで加えて組み合わせ考えたら結構な数になる)
(もちろん,全世界のラブプラスユーザーの中には,まったく同じパラメーターを持った凛子とラブラブしている人もいるだろうが)
個人に宿る幻想の話
俺の凛子は,結構前からずっと茶髪でショートである.
で,それに見慣れ過ぎちゃって,もう公式絵の凛子(黒髪)が凛子に見えない.
Pixivで「小早川凛子」タグを見ていてもなんかすげー違和感がある.
なんつーか幻想を共有できていない感があるんだよね.
夢イベントの話
上の話の続き.
ラブプラスでは時々,凛子が新妻になって出てきたり,人気バンドのボーカルになって出てきてくれたりする夢イベントってのが発生するわけなんだけど,このときの凛子には違和感がないんだよね.たとえ黒髪で出てきても……
たぶん「夢だから」って言い訳と現実離れしたシチュエーションが上手い具合に機能しているんだろう.
そーゆー意味で,夢イベントは個人に宿っている幻想と上手く共存できるように作られている.
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