「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。私自身、癌患者です。

高血圧症

まっぴよさんからコメントを頂いた。

私は、上は140ちょっとだったのですが、下が常に100を超えていました。
検査のたびに、看護師さんから「下の血圧、高いねぇ・・・」と言われ、他の人にも上より下が高いと怖いと言われていたので、通院するようになりました。
かかっている医者にあまり信頼はしていないのですが、薬をくれるので通院しています。

血圧を下げる薬を飲み始めて半年になります。
今は、上が130前後、下が90前後で落ち着いています。
年は、もうすぐ47歳になるのですが、疑問を持ったまま、死ぬまで飲み続けるのはどうかと悩んでおります。
でも、neruzohさまのお話を伺い、単に血圧が高いからと言って薬を飲むのではなく、ちゃんとした病院へ行って先生と相談するのもひとつの方法かと思うようになりました。

 

仲の良い妹だったら、どう言うか。

「99%、何もないと思うから、薬(降圧薬)は止めて、様子見で良いと思う」

1%の何かを危惧するなら、ちゃんとした病院へ行って、ということになります。

 

高血圧の基準が昔(1990年代)と現在で変わってしまっているので、リンク先を示しながら、お話することができません。

 

私が学んだ知識(1990年代に学んだ知識)でお答えいたします。

 

高血圧症には、本態性高血圧症と二次性高血圧症というのがあります。

本態性高血圧症について | メディカルノート

本態性高血圧症とは、高血圧症のうち、血圧が高くなるはっきりとした原因が特定できない場合に診断がなされます。はっきりした原因がある高血圧症は、二次性高血圧と呼ばれ、腎実質性高血圧、腎血管性高血圧、内分泌性高血圧(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など)、睡眠時無呼吸症候群、遺伝性高血圧、薬剤誘発性高血圧といったものが挙げられます。

本態性高血圧症は、高血圧症患者のうち85-90%を占め、一般的に「高血圧」という場合は本態性高血圧症を指すことが多いです。

(引用はここまで)

 

本態性高血圧症

動脈硬化が進んでなる高血圧。一般的には塩分の摂り過ぎが原因と言われているが、そうではなく、糖質の摂り過ぎが原因と私は考えている。ちなみに私は90%が本態性高血圧症だと学んだ記憶がある。

母は80歳の時点で140/80mmHgだった。

現在の基準で言うと高血圧だったが、本態性高血圧症だったと思う。

 

二次性高血圧症

①腎実質性高血圧。5%と学んだ記憶がある。腎臓が悪くて血圧が上がったもの。5%と本に書いてあったが、私は診たことがない。

高血圧+血液検査で腎機能に異常がある(血清クレアチニン値が高いとか) and/or 尿検査で異常がある(尿潜血+とか尿蛋白+とか)→腎臓内科へ紹介。

②腎血管性高血圧症。1%と学んだ記憶がある。腎臓へ行く血管(腎動脈)の内腔が狭くなって(腎動脈が狭窄して)、血圧が高くなったもの。

腹部エコー検査で腎動脈が狭窄しているのを見つける。見つかったら、腎動脈が狭くなっているのを造影検査で確認するのだろうと思う。

一人それらしい人を診たことがある。

血清クレアチニン値が高かった。→循環器内科の先生に引き継いだ。

 

③原発性アルドステロン症

副腎皮質からアルドステロンというホルモンがたくさん出ている。それで高血圧になる。→診たことがないです。

原発性アルドステロン症|一般の皆様へ|日本内分泌学会

重症度の高い症例では、低K(カリウム)血症を呈します。低K血症の出現は必発ではなく、5割未満と言われていますが、塩分負荷や利尿薬使用に誘発されて低K症例を呈することもあり、また高血圧と比べても、この病気に特異性の高い症状なので、非常に重要な症状です。

(引用はここまで)

高血圧+低カリウム血症(血液検査でカリウムが低い)→原発性アルドステロン症を疑う。

 

④クッシング症候群

副腎皮質からコルチゾールというホルモンがたくさん出ている。それで高血圧になる。

満月様顔貌といって顔が真ん丸になる。→まっぴよさんは違うと思います。

クッシング症候群 満月様顔貌 - 検索 画像

 

⑤褐色細胞腫

副腎髄質からカテコラミン(アドレナリンやノルアドレナリンなど)がたくさん出ている。アドレナリンやノルアドレナリンもホルモンの一種。希少がん。

褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ) | 希少がんセンター

 

私が1990年代に勉強したのはこれ位です。

 

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まっぴよさんはコロナワクチンを2回接種していると聞いています。

 

コロナワクチンは(脂質ナノ粒子というパッケージとそれに包まれたmRNAは)、肝臓、脾臓、卵巣、副腎によく蓄積されます(4つ目の副腎がポイント)。

 

万全を期すのであれば、きちんと調べてもらうことをお勧め致します。

 

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かかっている医者にあまり信頼はしていない

 

そこの医院で血液検査を受けているのであれば、血清クレアチニン値は調べていると思います。カリウムも調べていると思います。

あと、内科の先生なら、Cushing症候群で満月様顔貌(ムーンフェイス)を呈することは知っていると思います。

 

「私は二次性高血圧症ではないのですか」と主治医の先生(医院の先生)に訊く。

大病院へ紹介状(診療情報提供書)を書いてもらう。

それを持って、大病院を受診する。

大きな病院で診てもらいたいというのであれば、その手順を踏むと良いと思います。