スタチャのビジネスはそれなりに理にかなっているのかもしれない

アニメ化でキャストが変わったり、毎回似たような声優さんがヒロインにキャスティングされたりと、何かと謎の多いビジネスを展開するスターチャイルド。
原作ファンに何を言われようと頑として譲らないそのスタイルには潔さすら感じさせられます。


思うに、スタチャのビジネスモデルはアニメも作るけど、声優のプロデュースに多くのウェイトを置いているんですよ。
アニメは儲からないと割り切っているんでしょう。再販制度のあるCDの方が利益率が高いからCDをたくさん売ったほうが儲かるし。
CDをたくさん売るために声優の営業を強化してCDをたくさん買ってもらうというビジネスは確かに魅力的かもしれません。
アニメのパッケージ販売も当然考えているのでしょうけど、テレビで垂れ流ししていることを考えるとそれほど売れないだろうから、アニメは声優のプロモーションチャネルと割り切ってしまうのもありなのかも。


アニメオタクとひとくくりにしても、声優オタクもいれば作画オタクもいるわけで。
アニメオタクの中でも声優オタクの人口が一番多いんじゃないでしょうか。統計取ったわけじゃないけど。声優オタはパイが大きいのです。
製作側の視点では、作画オタ相手はしんどい。1クールアニメとしても約13回も批評されるわけですよ。そのうち1回でもアレな回があればすかさず作画崩壊だのと叩かれる。
声優だったらキャスティングだけだから最初に1回叩かれれば済むわけだし、リスクも少ない。
そう考えたらスタチャがやっていることはえらく真っ当なことに思えてきました。


であれば、スタチャはもっと作品の選定に気を遣うべきでしょうね。ボイス付きギャルゲーやドラマCD発売済みタイトルとかは危険です。
となればラノベかコミックス原作限定になってしまいそうです。脊髄反射的に角川と組むのがいいような気がしてきました。
でも、最近は角川が自営でパッケージ販売もやるようになってきたからソリが合わないかもなぁ。
一番いいのはオリジナル作品だけど今どき脚本家不足でそんなリソースどこにもありません。
このご時世でオリジナル作品作れるのは、ブランドもの(矢立肇&東堂いづみ)か谷口監督、舛成監督くらいかな。
あとはグレードが一気に落ちるけど、GONZO。
昔はジェンコががんばってたけど、最近はオリジナル作品がめっきり減ってしまったし。


ビジネスとしてはスタチャは真っ当かもしれないけど、正攻法でがんばる他の製作の方がより応援したい気分になります。
とはいえ、スタチャは別にアニメの製作に手を抜いているわけではないと思います。キャスティングに品がないだけで。
いっそアニメがダメダメだったらこれみよがしにアレすることができるのですが。
feel.制作で島沢ノリコさんのキャラデザはずるい。