心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

おにへーマンガ大賞<おにマン>2024

ご新規さんはいないので、前段前提飛ばして結果発表。

前提知りたい人は2023をご確認ください。

 

▪️年間大賞 

『BLUE GIANT EXPLORER』9巻

 

8巻の発売からほぼ1年待ち24年春先に発売された9巻が年間大賞。

 

無印の最終巻、衝撃のラストからのある意味完結編。雪祈巻。

 

9巻のクライマックスは個人的には漫画としての素晴らしさでありファンタジーではあるが、僕自身が感動したのは再会のシーン。

 

大も雪祈もお互いに「あいつは進む」を信じてて、その進んだ先にお互いに「信じてた姿のあいつ」を出会う。

 

いいなぁと思う。

夢見た未来が叶わなくても、

道が違えても、連絡を取り合わなくても

「あいつが頑張ってることを疑ったことがない」

と言えるだけの関係が人生でどれだけ持てるだろうか。

 

物語を積み重ねてきたからこその凄いエピソードであった。必読である。

 

 

 

▪️トピック

『この音とまれ!』32巻待ち

 

去年も書いたが、ライバル校に24年は話を割いたので25年が主人公達の出番である。はず?

 

 

『アオアシ』あと2巻で完結

年間大賞を過去2回受賞している『アオアシ』があと2巻で完結するとの事。

https://x.com/onihei1977/status/1872079954500108649?s=46&t=YBLBAa8waBnPRYjE9BTTLw

 

 

 

 

『この世界は不完全すぎる』

ラスボス?が非道すぎて酷い。

ここからの展開が楽しみ

 

 

 

『MAD』

『スターウォーク』

とても期待している。

やっぱ地球は滅ぶのかなー笑

 

 

 

書きたいことはたくさんあるのですが、

今年も色々読みました。

大賞はここ最近クライマックスの凄さで引っ張られてる感はありますが、読んだことない!があれば是非ご一読ください。

 

それでは、良いお年を。



 

 

 

 

俺の涙腺が決壊した朝ドラ名シーン『らんまん』編①

歳をとると涙もろくなるという話はよく聞くが、俺もずいぶん涙脆くなった。

昨今話題の45歳を超えてからだろうか…

 

朝ドラのここぞの話の後に「あさイチ」の朝ドラ受けにて鈴木アナが涙を拭うのは美しいが、こちとらおっさんが自宅で目に涙を溜めている。

 

涙腺のよく似たやつが集まるもんだなと。誰がとこの涙腺崩壊ポイントをブログにて共有してみることにした。

 

第1回は神木隆之介主演「らんまん」編

第3週「ジョウロウホトトギス」 (14)

 

18歳になった万太郎(神木隆之介)が、実家の酒蔵の酒を東京で行われる博覧会に行くことになり、ずっと心の拠り所としてきた植物図の作者である野田先生(田辺誠一)と里中先生(いとうせいこう)と出会うシーン。

 

かつて自分達が書いた植物図を小学生の頃から読み、書写し、心の友として思いを馳せ。18歳になり遥か高知から自分を訪ねてきた。

野田先生「それでここまできたのか?」

万太郎というか神木キュンはニコニコしながら

「はい!」と答え犬のようにブンブン頭を振る。

野田先生「こんなに嬉しいことはない」と目に涙を溜める。

 

このシーン自体は人気だとは思うのだけど、

俺の妄想暴走スイッチがここで入る。

 

妄想暴走スイッチは勝手に想像した心情に共感して早口では話していると思っていただきたい。

 

まず、俺はこの数年間「自分の至らなさにどう向き合うか」をずっと考えながら日々を過ごしていた。

至らないのだ。至らない、自分は完全じゃないを理解しつつ、それでも、それでもと歩む。でも至ってないから第三者からは「あいつじゃ足りてないよ」という評価なのも覚悟しながら、歩く。

歩くまで時間を要した。今もたまに立ち止まる。

 

野田先生は自分が作った植物図を読み書き、遥か高知から「心の友だった」といってくれる万太郎が会いに来た。

これはこれで素晴らしい。

 

俺は上記の「至らなさ」を想像して、野田先生の感動がどれほどだったかを考えて、泣けた。

当時西洋から100年は遅れているといわれた日本の植物学。

日本ではまだ名前も付けられていない植物が多く、図鑑の体もなしていないようななかで、野田・里中の両先生は植物図を作った。

西洋からみたら稚拙なものだったかもしれない。

野田先生と呼ばれたとしても当時作ったものはご本人としては「至らなさ」の塊だったかもしれない。

西洋人がみたら「全然だめ」って言われたかもしれない。

 

学問としての確立がまだまだな中で、それでも必要で作った植物図は、たんぽぽの綿毛のようなものだったのかもしれないし、海に流したボトルメールだったのかもしれない。いつか誰かに届きますように。

 

長い年月が経過して、「小学生の時あなたの植物図を読んだのだ。学んだのだ。会いたかったのだ」と当時1か月以上かかる道のりの遥か土佐から会いに来た18歳の青年を前にしての感動はどれほどのものなのか。

 

当時の世相として開国して西洋に追いつけ追い越せの気概をもった日本の方々が、果たして「至らなさ」を意識したかはわからない。

 

それでも例え西洋からみたら遅れており、稚拙でも、何かの礎となることを考えて行ったその仕事にはるか遠い異国ともいえるような土地の子供に届いた。

素晴らしい仕事だなと思う。

 

野田先生のような偉人と比べるのもおこがましいが

「至らなさ」をずっと意識して生きていた俺にとっては、

「うぁあぁあぁ、そうだよな、こんなうれしいことないよな」

ってなったのでした。

 

あと役者として神木隆之介は勿論だが、田辺誠一がずるいのだ。

とぼけた犬を書いている画伯している時もあったくせに、

こういう心が震える優しい人を演じさせたら随一である。

 

田辺誠一演じる野田先生はのちに「紫のバラ」の発見と有効活用を多くの日本人に示すことになるのだが、それはまた別のお話。和名は白目。

 

そんなわけで俺の涙腺が決壊した

「らんまん」名シーン①でした。

 

パート②に興味がある人はスター押していいからな!

なければお蔵入りだー!

 

それでは、また。

 

 

 

 

 

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