神、光臨

ある日曜日、ぼーっとアニメを眺めながら過ごしていると
外から選挙演説のような声が聞こえてくる。しかもどんどん大きくなる。
がーがー鳴ってうるさいなーと、鬱陶しく感じていました。
参議院選挙が近いし、そろそろこんな季節なのですねー

…である…政治は……我々は…

あーあー、嫌でも聞こえてくる。妙にクセのあるヴォイスの演説だなー
聞こえないように、窓を閉めようとしてそっと耳を傾けてみると

…なのであるからして、安倍晋三のごときは地獄の業火に投げ込…

あ！
この口調は間違いない。「又吉イエス」だ！
又吉イエス - Wikipediaを参照すると分かるように
我々沖縄出身の人間は幼少の頃から慣れ親しんだ、名物泡沫候補で唯一神。
そうか、東京地区の参議院選挙に立候補してきたのか。相変わらず豪儀な御方だ。

そして、その場で家から飛び出す。走る。走る。
演説の聞こえた方角へひた走り、久しぶりの唯一神のご本尊を拝見せしめねば。
しかし、俺が到着する頃にはあたりに人影はなく、
神はまたどこかへ演説の度にでかけてしまわれたらしい。

引っ越したばかりの俺に東京の選挙権は無いし、そもそもあったとしても
又吉イエスに票を入れるほど自暴自棄に選挙権を使うことは無い。
だが、彼にはがんばってほしいなぁ。選挙の努力が報われない程度に幸せであれ。
非常に残念だが、あの演説を生で聞けただけでも満足に近い。