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フィルムカメラと写真のブログ

小数点

一年ぶりのブログ更新です。

定期的に見ていてくださる皆様、大変申し訳ありません。

 

写真自体は空いた時間にちょこちょこ撮ってはいたけれど、ほとんど発信はしていない状況でした。

Xは不快な情報が流れすぎているので停止、Instagramはただ無言で写真を上げているだけでした。

Instagramもプラットフォーム側が「発信する人」と「見る人」を強制的に分けるような仕様になってきているので、2020年ごろにあったようなクリエイティブでインディペンデントな流れはもうお終いかもしれないですね。

いわゆるオワコンです。

 

暗い話をしてもしょうがないので、久しぶりの買い物話。

 

SPEED MASTER 50mm f0.95

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でましたよ、f1.0アンダー(笑)

これまでNikkor 55mm f1.2を使用していましたが、人間の欲とは果てしないもので…

重さは770g、軽いとは言えないけれど常用にはギリギリ耐えられる重さ。

 

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当然、ピント面が極薄なのと、日中使用するとすぐにシャッタースピードカンストNDフィルターは必須かも。

まぁこれで中古50,000前後で買えるなら文句なんて言っちゃいけませんわな。

このスペックでレベルアップしたいとなると次は180万円のノクチルクスなわけで…

 

まだまだ扱いきれていない部分もあるので、時々投稿更新していく予定です。

※時々=年一の可能性あり(笑)

SNS暗中模索

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2018年に本格的にフィルムカメラを手にしてから約5年間、撮影した写真をTwitterInstagramにアップし続けてきた。

初めの頃はフォロワーも少なく、反応も微々たるものだったが、フィルムカメラ、フィルム写真というものは意外と人の興味を惹くようで、徐々に反応を得るようになりTwitterで600、Instagramで1000人程度のフォロワーに登録頂けるようになった。

本当ならばここからさらに5000、10000人と上を目指していくのが普通なのかと思うが、今はごくたまにしか投稿を行っていない。

 

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写真自体は撮っている(それでも前よりはかなり減った)が、投稿していくモチベーションを失ってしまった。

理由としてはいくつかあるのだが、まず一つはSNSプラットフォームの仕様変更に振り回されてしまうこと。

Instagramの方では写真を投稿すると常に100〜150いいねの反応を貰えるような状況が続いていたのだが、2023年の春頃からパタっと20いいね前後しか付かなくなってしまった。

あまりの落差に原因は外にあると考え調べてみると、Instagramの仕様変更によりタグ検索から新規の投稿はアクセスすることが出来なくなってしまったようだ。

いままでタグ検索からフォロワーが以外の人に見てもらってフォローをしてもらう、というのが基本的な流れだったのでそれが完全に崩れてしまった。

 

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もう一つはプライベートで撮影案件を少し受けるようになり、そっちの方にやりがいを感じるということ。いいねが沢山つくことも嬉しかったけれど、直接面と向かって感謝の言葉を言ってもらえる喜びの方が大きかった。

 

理由としてはこんなところ。

正直SNSのアカウントをこれからどうしていこうか全くノープラン。流石にアカウント閉鎖という事は無いと思うけど、このまま写真を上げ続けるのも虚しい。

 

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最近、ギターやオーディオなど趣味が増えてしまい、写真に掛けれる情熱と時間がかなり減ってしまっている中でどういった答えを見つけれるのか、趣味の悩みは終わらない。

なぜ、今さらフィルムカメラを使うのか

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街を撮る時はほとんどフィルムカメラで写真を撮っている。露出計付き35mmレンジファインダーカメラに50mmレンズを付けてそれ一台で撮る。

フィルムの価格もここ5年で2倍〜3倍に高騰し、カメラ本体の価格も上昇が止まらない。

正直デジタルカメラに比べると、ランニングコストと時間のかかり方は異常とも言える。

そんな状況の中でなぜわざわざフィルムカメラを使うのか?今まで何度もこの自問自答を繰り返してきた。

色がいいから、粒子感がいいから、ローファイな質感が良いから、色々な理由を探し出して新たなカメラを買う理由にしてきた。

 

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実は半年ほど前に、フィルムカメラ卒業宣言をして全てのフィルムカメラを売り払ったのだが、数ヶ月前から少しづつ買い戻して今に至る。

何をそこまでしてフィルムカメラにこだわるのか自分でも謎だったのだが、少し前に自分が「写真が好きなのではなく、街が好きなのだ」という事に気づいてから、フィルムカメラを使う理由も同時に理解できた。

 

その理由は「撮った写真をその場で確認できないから」だった。

 

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基本的に写真を撮る事よりも、街を歩く、観察する方が重要なので、シャッターを切るたびに撮影結果を確認していると、景色への集中力が落ちるというか、頭の中で一連に続いている街のイメージが途切れてしまう。

フィルムカメラだとその流れが途切れる事なく、あくまで街歩きの中に撮影が組み込まれる感覚がある。

「デジタルでいちいち結果を見なければいいじゃん」と言われそうだが、それが1番難しいのは写真を趣味にしている方なら嫌というほど分かると思う(笑)

 

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フィルムカメラの1番のデメリットが自分にとって1番のメリットだったのは驚く。

そんな些細でバカらしい理由のために、これからも湯水の如くフィルム代、現像代を垂れ流す自分が面白い。

 

写真の写りや、機材のスペックが理由ではなかった事で、これからカメラやレンズが増えることも無さそうだが、人の心はコロコロと変わり続けるので断言はしないでおく(笑)

 

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街と写真

最近なんとなく感じるのだけれど、自分は写真が好きというより街が好きなのかもしれない。

 

立派なデジカメもフィルムカメラも持っているけれど、今まで仕事以外でアレを撮りに行こうとか、誰かを撮りたいと思ってことがない。

いっときプライベートでポートレートを撮ってみようかと思って友人数人を中判フィルムで撮ってみたが、特に充実感があるわけではなく終わってしまった。

 

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仕事や個人で受けている案件で写真を依頼されると嬉しいし、依頼者が喜んでくれるような写真を撮ろうと奮起できるのだけど、自分の為となるとあまり気持ちが入らない。

写真に関しては意外と受動的な人間なのかもしれない。

 

しかし、18歳でカメラを手にしてから街を撮ることはずっと続けている。

特にフィルムカメラを持ってからは街を撮ることが多くなった。

 

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今までカメラを持って街を歩くとテンションが上がるので、街スナップが好きなのかと思っていた。

たが、先日カメラを持たずに街を歩く事があったのだが、カメラを持っている時と同じようにテンションが上がったので、自分はカメラ、写真が好きなのではなく、単に街が好きなのだという結論に達した。

 

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人通りの多くない、けれど住宅街ではないような、生活感と公共感が入り混じってような中途半端な街が好きで、歩きながらいろいろな物に目を向けていると世界が存在している安心感というか、自分の存在が許されているような不思議な気分になる。

自分にとっては人とコミュニケーションをとるよりも、知らない街を歩く方が癒されるような感覚がある。

そしてこの傾向は年を取るに従って増している(笑)

 

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きっと多くの人にもこの感覚はあるのだろうけど、自分は少し感じ方が強いのかもしれない。

写真を始めた頃にあった「写真で自分を表現しなければいけない」みたいなものはもう微塵もなく、ただ自分の精神的健康のために撮っている。

 

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久しぶりのブログ更新なのに自省録のような文章になってしまったが、これからも毒にも薬にもならないような写真を撮り続けるんだと思う。

BEESAモノクローム

前回の記事で散々Leicaのことを書いていたが、実際にカメラを触ってみて実用することを考えた結果、BEESA Rを買うことにした。(かなり安いしね)

M3はやはり値段が高いことと、露出計が付いていないことが常用するのにネックになってしまい…実用品というよりは価値のあるヴィンテージ品なんだなという感想。

その辺りがクリアできるカメラという事でBEESAにした。

 

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作りに高級感があるわけではないけれど、軽くてファインダーも見やすく使いやすい。いままで色々なフィルムカメラを使ったけれど、2000年代付近の新しめのフィルムカメラは初めてだからか、根本的な欠点を感じないカメラというものになんだか新鮮な思いを抱いた。

 

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レンズは沈胴ズミクロン。

rolleiの安長尺フィルムを使っているのだが、正直ここまで写るのに驚いた。

決して描写に特徴があるわけではないけれど、ここまで説得力のある画というか、なんでもないものを撮っても成立できるというのはさすがは伝説のズミクロンと言う他ないなと。

 

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もっと高級なフィルムを使ったらいったいどんな写りになってしまうのだろうか。

もうすぐ長尺30フィートが使い終わるので、次の長尺購入が楽しみである。

Mの誘惑

summicron 5cm f2を買ってから非常にM型leicaが気になり始めている。

今はsummicronをsony α7Ⅲに付けていて、写真の仕上がり面では全く文句はないのだけれども、やはり源流たるM型を手にしてみたいという強烈な思いが胸の奥底から沸々と湧いてきた。

 

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これはもう理性なんて関係ない、半ば狂気の欲望なので抑えることはできず、あとはどのM型を買うか、という事になる。

 

順当に考えるとデジタルM型を買うのが一番いいのだと思うけれど、どうにもモノとしての価値と価格が釣り合っていないように思えてしまう。

ボディやファインダーは間違いなくleicaなんだけれど、中身の機械が一昔前のデジカメでしかない、というのがどうにも許せない。

そもそもleicaに実用性を求めている時点でお門違いなんだろうけど…

 

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仕事の関係でα7Ⅲを売ることもできないので、そうなるとロマンのみを求めてM3あたりを買うのも良いかもしれないと最近思い始めた。

幸いな事にこのところ少しづつフィルムMが値下がりしているようなので、もう一息下がったところで購入を考えている。

 

暴騰を続けるフィルム代については、もう撮る量を減らすというので対応するほかない。月に1本、2本でもデジタルデトックスな気分でフィルムを撮るのも良いかなと。

多分その時に使うカメラはきっとleicaが適任だろう。

 

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summer shot

2023年は信じられないほど暑かった。

ニュースによると人類が気候観測を始めて最も暑い1年だったらしい。

(日本よりもヨーロッパの暑さが異常だったらしいが)

 

自分の写真を撮るバイタルサイクルとして、6〜9月の一番暑い期間はほとんど写真を撮らない、または撮った写真をみて絶望することを繰り返している。

 

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夏はあまりに太陽の光が強すぎて、景色からトーンと色を一瞬で奪ってしまう。

ハイコントラストの写真は現像でも操作できる領域が狭いので、手のつけようが無い。

夏にいい写真が撮れる人はかなり才能があると思う。

 

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9月に入っても全く暑さは和らぐことは無いけれど、精神的にはひと足先に秋を掴んだようで少し写真を撮る気力が湧いてきた。

 

そして気力に乗じて新しいレンズを買ってみた。

 

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leitz summicron 5cm f2

 

夏の間は悪あがきとしてf1.2の大口径レンズなどを使っていたけれど、そろそろ派手さの無い真摯なレンズを1本欲しいと思い名声高いsummicronに。

 

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購入初日は雨だったからより落ち着いたトーンではあるけど、噂に名高いだけあるレンズだと思った。

なんだか斜めから撮ったり、パースをつけることを嫌うレンズな気がする。まっすぐ正面から勝負することを要求されるというか。

 

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もう少し涼しくなったら、色々と探ってみようという気ではある。

そうすればもっとブログの更新も捗ると思うのだけれど。