Blue Monday

浅井と高橋と中村と茂木と下北沢で会う予定があった(山崎は扁桃炎で来られなくなった)。19時に集合する約束だったが、17時以降は用事がなかったので先に下北沢に行って作業をして待っていることにした。滞在場所の候補は喫茶店(Blue Mondayという喫茶店が駅前にあり、今日はちょうど月曜日)、バーガーキング(頭の中ではハンバーガーキングと呼んでいる)、ミスタードーナツ(こういう機会じゃないと行かない)で、バーガーキングのメニューをアプリから見たりBlue Mondayのレビューをグーグルマップで調べたりしたが、結局ミスタードーナツに行くことにした。ドーナツを食べたい気分ではなかったが、村上春樹だったらドーナツを食べるのでドーナツにした。俺は村上春樹に憧れてマラソンを始めた男。

1時間くらいミスタードーナツにいたら高橋以外の3人が駅に着く時間になったので店を出て駅に行った。茂木がヘッドフォンをケーブルでカセットプレイヤーに繋いで、友達が作ったという曲のカセットを聞いていたので自分も聞かせてもらった。茂木のヘッドフォンを付け、自分の耳元から伸びている線が茂木の手元のカセットプレイヤーに繋がっているのを見て、まるでラジコンになったような気分なり嬉しかった。あるいは自分が犬として茂木に散歩をしてもらっているようで、masaboy『mazox (feat. lilbesh ramko & kegøn)』のMVの0:43みたいだった。

高橋が来るまでまだ1時間くらいあったので、3人をBlue Mondayに連れて行った。みんなそれぞれが飲みたいものを正直に注文したので、浅井と中村がグラスでカクテルを飲んでいる向かいで私と茂木がポットで温かいミルクティーとアップルシナモンティーを飲むというテーブルになった。Blue Mondayの店内は非常に暗く、メニューの文字もよく読めないくらいだったが、しばらく過ごしているうちにだんだんと店内が明るくなっているように感じて、特に茂木が「明るくなってない?」としきりに言っていた。自分も明るくなったと思ったので「絶対明るくなってる」と同調したが中村と浅井は「目が慣れただけ」と言って取り合ってくれなかった。その後も私と茂木は「確実に明るくなってる」と粘ったが2人は「そんなわけない」の一点張りで、もしこの会話が店員に聞こえていたら我々のことを何歳くらいのグループだと思うのだろうかと思った。