n_shinichi’s blog

★記事一覧★から見てください...(すみません、メニュー、リンク、カテゴリー分けがうまくできてません)    日々の備忘録、思い付きで追記して、見直しせずアップするので誤字、脈絡が変とか多し。 NHK魔改造の夜ではDンソーのベテランアドバイザーってことで出ました♪

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新型 手回しインバータ製作

手回しインバータ、大学とかで紹介したりすると似たようなモノ作って

 見せてくれたりするのだけど、 ちょいと ?な 微妙な? 設計を見掛ける。

 うまく動かない・・・って。

 

レバーで回すような構造にする時は片持ち梁ではちゃんと剛性確保して

 そうかカムの両端を保持してカム軸がブレない様にしないといけないけど

 そこを考慮してない造りを見掛ける。

ってことで新型設計です。

 

 

 

でもって作り方紹介してってな話もあった。

 そんな作り方とかたいそうなことはないのだけどやっぱり機械設計経験がないと

 そうなるのかな・・・と思ったり。

 

ハーフブリッジ回路役のリミットスイッチはアリエクの安物から

 オムロンの品質良さそうなモノに変更

 でも、モノ的にはものすごくそっくりです。

 レバーはちょっと形違うけど、スイッチ本体は各寸法がピッタリ同じ。

 

オムロン

 

 

アリエクスプレス オムロンとほぼ同じモノ価格は約1/4

   今は1個35円ほど 以前はもっと安かった

 

自分は今でもこそエレクトロニクス事の仕事が主だけど、

 元は機械屋で会社入った頃は電動燃料噴射ポンプの設計してた。・・・90年頃

 

ただ、ルマン24hレース車両用で一般の自動車用のとは全然別物でμオーダの

 公差設計するようなものでした。

ポンプ方式も一般の量産車はパワー型はトロコイド式、リッターカーEFI用は

 ウエスコ式がほとんどだったけど・・・・30年前の話です。

ボールプランジャー式っていう超高精度が必要なモノ設計してた。

 当時でポンプ機械効率が一般のは70%くらいの時に98%ほどあるモノでした。

一般に使われないのは・・・寿命がすごく短いんです。

 ピストンが鋼球でシリンダーとの2μmほどの隙間でシールしてるというか

 そこからは漏れるというか。。。

 普通はピストンは円筒形で、ピストンリングってのが擦れながらシールしてるけど

 それがないんです。

なので、シリンダー、鋼球がちょっと摩耗したらもうダダ漏れで性能が出ない。

 浸炭焼入れとかいろいろやってもすぐ摩耗する。

でも、ルマン24hレースはその名の通り24時間。

 品質保証耐久性は100時間ってモノだった。

             量産品は20年って言ってたけど。。。

 一品物試作で超高額。。。

  そりゃレース車両1台何億円も掛かるわけです。

 

モータも設計してたけど当時はネオジムはまだ量産されてなくて、

 サマリウムコバルト使ってた。

  ガソリンに漬かって冷却前提の設計でした。

 レース用の製品設計はすごくおもしろかったんです。

  コスト度外視性能最優先の設計ができて。

 

そう・・・電子回路設計もやるようになって、

 パワーエレクトロニクスモノが楽しくてしょうがなくて

 (それもレース用だったから最新デバイス使えたってのあるけど)

 

で。。。そうだ、

1997年に初代プリウスが出た時、 ものすっごい衝撃を受けた!

  これは忘れない。 実車がモータで走る!!!ホントか???でした。

 電力変換器に特に興味があって、当時としてはまだ珍しい

   ソフトスイッチング技術を使った(今でもそうないかな・・・)   

   イグナイターやインジェクタドライバとか開発してて

   それ使った車用インバータ開発したくてしょうがなくて、、、

  HV車のインバータ開発のとこに希望出して異動したんでした。

で、

 20年前ほど、量産HV車のインバータ開発でまた愕然としたというか・・・

  まー当たり前と言えばそうなんだけど、

  量産は金儲けしないといけない。安く作らないといけない。

  命を守る品質を確保しないといけない等々、

  ガチガチの設計ガイドラインがあって、なんも自由が効かなかった。

 市場で一般に実用化されてないソフトスイッチングなんてもってのほかでした。

 

部長には面談で自分のやりたいのはこんな枯れた技術で

 モノづくりしたいんじゃないって言ってはよく怒られてた。

 それでも。。。トヨタがHV車でルマン24hレースやるってことになったら

 お前のやりたいことあっちでやれってレース用開発部隊に戻された。

 で、レース用のHV車のインバータ設計とかしてたけど、

 開発要求のペースが速すぎてソフトスイッチングもの開発する余裕は全くなくて

 特殊な高速ハードスイッチングインバータ設計になってた。

 

あれから20年経って、やっと最近実車用のソフトスイッチングインバータ開発が

 始まったって感じ。  

 

あー・・・・・いつの間にか 思い出話で

 話がだいぶ反れました・・・

  ちょいと時間切れ 手回しインバータの続きはまた仕切り直します・・・