韓国MERS11日 感染者14人増の122人に 隔離対象者3,439人 中東マーズ
11日の韓国MERSの新たな感染者は14人、累計122人となった。14人のうち1人の妊婦を含む8人がサムスンソウル病院での感染者となっており、同病院だけで累計55人の感染者が出ている。昨日午前の発表では隔離対象者は累計3,439人となっている。
サムスンソウル病院では、5月27日に救急診察した35歳の患者(感染力が強く、この人から感染が広がった)は、これまでほかの病院経由で感染者の疑いを持たなかったとしていたが、中東帰国者が当初入院していた平沢聖母病院に入院していたことを知っていたことが判明している。5月18日中東帰国者もサムスン病院で救急診察し、MERSの疑いがある旨当局へ通知、5月20日MERS感染が確認されたが、その時の防疫体制が27日の診察ではまったく生かされていなかった。
韓国MERS 感染者数と経過
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・韓国保健福祉部(省相当)は午前7~10時に前日分を発表しており、当数値はその報告に基づく。参考紙:保健福祉部・朝鮮日報・聨合ニュース・中央日報ほか。累計数値
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2015年
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増加数
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感染者数
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死亡
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発生状況など
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5月20日
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1
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中東帰国者、11日発熱・発症
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5月22日
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2
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3
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中東帰国者の妻と平沢病院患者
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5月26日
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1
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4
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平沢病院感染者の娘(40代、親を看護)
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5月27日
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1
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5
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50代医師
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5月28日
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2
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7
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平沢病院患者と同病院の20代の医療スタッフ
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5月29日
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2
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9
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平沢病院患者と同病院の30代の医療スタッフ。(この35歳の患者を平沢グットモーニング病院経由でサムスン病院が27日応急診察してサムスンで感染急拡大)
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5月30日
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4
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12
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最初に診察を受けた医療スタッフと平沢病院患者3名
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1
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13
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感染濃厚の中国への渡航者、中国恵州市の隔離病院で感染確認。
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5月31日
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2
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15
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平沢病院の母(未感染)を見舞った娘と、平沢病院患者(27日、平沢グットモーニング病院経由でサムスン病院に、後に感染する医師対応)
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6月1日
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3
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18
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平沢病院患者2名と入院患者の家族1名
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6月2日
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7
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25
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2
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3次感染患者2名、患者5名、死亡は50代女と70代男
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6月3日
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5
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30
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平沢病院患者4名と別病院入院患者で3次感染1名
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6月4日
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6
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36
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サムスン病院医師1名、3次感染医師1名、入院患者3名、入院の空軍元士1名
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6月5日
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5
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41
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4
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通院入院していた患者4名と見舞った空軍曹長が感染、死亡は70代男2人
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6月6日
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9
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50
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サムスン病院関係5名、平沢病院関係3名(医療スタッフ1名含)、別病院1名
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6月7日
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14
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64
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5
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サムスン病院10名感染、平沢病院3名、ほか1名、死亡は感染の末期がん患者
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6月8日
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23
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87
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6
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サムスン病院17名(医療スタッフ3名、入院患者7名、家族7名)、大田市の2病院6名。死亡は80代男性
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6月9日
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8
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95
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7
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3人サムスン、1人建陽大病院、残り4人はアサン病院、ヨイド聖母病院、翰林大東灘聖心病院関係。死亡はサムスン60代女性患者
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6月10日
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13
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108
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9
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10人サムスン、(サムスン病院関係計47人)。ほか不明
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6月11日
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14
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122
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8人サムスン、1人翰林大東灘聖心病院、ほか不明、サムスンには妊婦1人含む
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隔離対象者
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6月8日午前段階の当局発表での隔離対象者数: 前日比147人増の累計2,508人。隔離解除者累計583人。(7日現在、自宅隔離は2,142人、病院隔離は219人)
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6月9日午前段階の当局発表での隔離対象者数: 前日比379人増の累計2,892人。9日午前の自宅隔離は2,729人、病院隔離は163人。9日サムスン感染者の中に40代妊婦も。
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6月10日午前現在、隔離対象者は新たに547人増の累計3,439人(隔離対象解除者641人含)、現在、医療機関に隔離されている隔離対象者は180人、自宅隔離者は2,618人。感染確認者は死者9人含む108人、うち容態が不安定な人は11人。うち、陽性から陰性になり退院した人4人。
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[ 2015年6月11日 ]
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