従業員戦々恐々ワールド最大500店舗閉鎖へ
ファッションアパレル大手のワールドは18日、2015年度中に全約3千店のうち最大500店を閉鎖し、全約100ブランドの1割強にあたる15の不採算 ブランドを廃止すると発表した。百貨店向けのニューミセスブランド「リフレクト」や、リブランディングが奏功した「インデックス」といった売上好調なブラ ンド業態に注力する。
2017年度まで3年間にわたる事業構造改革の一環で、ブランド廃止や閉店では過去最大の規模。
店舗・ブランドの維持費を削って収益性を改善するうえ、黒字事業に資本を集中するほか、ECサイトでの拡販でテコ入れを図る。
その成果として2017年3月期に、15年3月期の約2倍となる100億円の営業利益を予定している。
廃止する具体的なブランドや店舗、売上高など影響額は現時点で非公表とした。
早期退職社員を募るなど人員整理の可能性についても、上山健二社長は「固定費削減に聖域は設けない」としながらも「まだ何も決まっていない」と明言を避けた。
一方、今回から国際会計基準(IFRS)を適用した2015年3月期連結決算は、売上高が前年同期比▲3.5%減の2,985億円、営業利益は▲43.4減の52億円、最終利益は約2.2倍の45億円だった。
以上、
同社は商品ブランドを多発させたため、営業資源が分散化し、また最近まったく打ち出しがなく、ワールドブランドそのものの弱体化を招いている。
同社は、500店の閉店時、パート・バイト含む従業員に対して何らか優遇退職処理をしてもらいたいものだ。彼女ら従業員もワールドに勤めているというプライドも有している人たちで、今日のワールドを支えてきている。
ワールド業績推移 日本基準
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連結/百万円
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11/3期
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12/3期
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13/3期
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14/3期
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売上高
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305,541
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329,894
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336,480
|
317,337
|
経常利益
|
6,542
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9,286
|
4,094
|
2,740
|
当期純利益
|
154
|
2,563
|
-736
|
-1,609
|
包括利益
|
20
|
2,864
|
160
|
-672
|
純資産額
|
38,930
|
28,868
|
28,104
|
24,098
|
総資産額
|
207,622
|
210,767
|
200,178
|
190,156
|
自己資本率
|
18.74
|
13.67
|
14.02
|
12.65
|
ワールド業績推移 国際会計基準
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連結/百万円
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13/3期
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14/3期
|
15/3期
|
売上高
|
329,437
|
309,385
|
298,511
|
営業利益
|
11,320
|
9,291
|
5,263
|
帰属利益
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3,148
|
2,041
|
4,509
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