冒険時に於ける性処理方法 『天空の扉』 4巻

互いに譲れないものがあるが故に決裂した交渉。
似た者同士の対決は最終局面へと突入し・・・
物理法則的な観点から繰り出されるリアルなファンタジー概念や、
容赦ないエログロ要素とを兼ね備えた、
超王道にして超邪道ファンタジーも4巻目となり、
対三つ目族との戦いがクライマックスを迎えます。
相手側もスピンオフとかあれば確実に主役を張れるだけに、
いかにもな主役級同士のライバル対決って感じで、
ファンタジー作品において学園青春ものでも読んでるかのような熱さがありましたね。
ちょっとヘタレだけど確固たる信念を持った王子と、
そんな王子に恩があるヒロインと、
普通に話ができる構成なもんですから、
こっちサイドの今後を描く番外編なんてのも見てみたいですね。
今回表紙にもなってるリンゴ様はこれで出番終了にはあまりにも惜しいですし。
バトル方面の熱さも当然ながら、
主力の柱となるエロスや容赦ないグロ描写も勿論全開なので、
毎度のことながら安定のバーぴぃワールドを堪能できました。
次に戦うことになるであろう新キャラ達も雪女的な種族なので、
これからどれだけエロスを見せてくれるのかと思うと高まりますね。
既に今回の時点からしてぇちぃシーンがありますし・・・

散々死に、生き、殴り合う。
バトル方面では本当に開幕から衝撃的なものがありました。
ええ、だって開始2ページ目でいきなりマギアが死ぬとか・・・
ぃゃ、すぐに蘇生はするんですが、
訓練と称して胴から真っ二つになったり消し炭になったりと、
それはまさしくゴールドエクスペリエンス・レクイエムによって、
永遠に死に続けることとなったディアボロの如し。
(本作の魔王もディアボロでしたっけね)
こいつぁマギアが「私のそばに近寄るなああーーーーーッ」状態になってもおかしくありませんて。
蘇生魔法って便利だよね。
と、こっちが戦いと言うよりも訓練なのに対して、
レイシャは1対2のガチ勝負をしてたり、
ルーシュ達は互いに魔力尽きて終いにゃ素手の殴り合いになる泥仕合だったりと、
三者三様な楽しみ方ができるのが今回のバトルにおける魅力ですね。
結果的には和解する形で丸く収まってよかったよかった。
この世界観にしてこの作者だといつ誰が死んでもおかしくないですからね。
プリティベル最新刊のジロウみたいに・・・
しかし出番が回ってくる度にルーシュはゲス顔をしてるような気がしますわ。

素手喧嘩突入時の表情はどう見ても悪役のそれだし、
青春ものでよくある拳で語って判り合うことも全力否定してるし。

やはり悪堕ち勇者すら手玉に取るあの姉にしてこの弟ありか。
でも一番意外だったのは丸く収めるにあたって、
予想だにしなかった名前が出てきたことですね。
ボルケーノとか敵対したときはただのエロオヤジでしかなかったけど、
やはり商人がてらに将軍クラスの地位を与えられていたのは伊達ではなかったのかー。

2巻とか読み返すとディアボロが「重要な布石が打てた」とか言ってるし、
当時から既にこの展開を予見してたのかと思うとさすが魔王の視野の広さはすげぇと感じる次第です。


18禁展開にせずに済ませられる性欲処理方法とは・・・
本作、ひいてはバーぴぃ作品全般における二本柱の一つであるエロス描写。
一度バトルが終われば待っているのはまさしく桃色肌色祭り。
新キャラもさっそくまぐわってるシーンがあるし、
その中の一人はプリティベルのニャルラトホテプがきょぬーになったような見た目だし、
今後どんな肌色シーンを見せてくれるのか楽しみですよ。
そして今回エロス方面におけるMVPは間違いなくレイシャさん。

獣娘でぇちぃシーンがあるとなれば、
定番のお約束となるあの設定をおいてあり得ません。
そう、やってきました発情期。
さすがルーシュたち一行のお色気担当、高潮した表情は見事にエロい。
ガッシュたちとの意地を賭けた戦いが終わったかと思ったら、
ある意味それ以上に激しくも重要な貞操を賭けた戦いが待ってました・・・

これを真正面からぶつかろうとするマギアさん半端ねぇわ。